山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

ハボタンを寄せ植える

 


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久しぶりに買ったハボタンで、冬の寄せ植えを作りました。

ハボタンはもちろん、農業高校の文化祭へ行った時に購入した、生徒さんが育てたもの。実は、春先に首の伸びきったハボタンを処分するのが心苦しくて、2015年の冬以来手を出さずにいました。

 


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でもね、文化祭の販売所にたくさん並んだハボタンをじっと見ていたら、なんだかいとおしくなって(笑)。生徒さんが暑い中、頑張って育ててきたんだよなぁ…って思ったら、買わずにはいられなかった。こういうのに弱いんですよ。

 

ワイヤープランツは毎回使い回しているもので、夏にはビンカ (日々草) とコラボさせていました。

 

その前にはペチュニアと合わせたり、去年の冬の寄せ植えにはパンジービオラと合わせたり。

 


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もう4年近くとっかえひっかえ寄せ植えに使用しているので枝も木化して太くなって、初期の頃の柔~い感じはなくなってしまいましたが、とにかく丈夫で、小さな葉と柔らかな枝振りが優しい雰囲気を持っているのです。

どんな花苗にでも合う、最高な引き立て役です。

 

 




 

農業高校の文化祭へ

 

秋晴れの続く行楽シーズン真っ只中、山田ガーデンは職場までの道のりの紅葉を楽しんでいます。農家さんのどっしりとした家屋と庭先に実る柿なんて、以前はありふれた秋の景色のひとつでしたが、最近は車を遠くへ走らせないと見られなくなりました。そんな秋の風景を楽しみながら職場へ向かうのもいいものです。

 


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遠出の予定はありませんが、ひとつだけ楽しみにしていた秋の行事、それは娘が通う農業高校の文化祭です。生徒たちが育てた野菜や花苗の販売があり、毎年たくさんの方が列を作ると聞いていたのです。

 


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正門を入るとすぐ、日本庭園がお出迎え。造園コースを選択している2・3年生の作品です。文化祭が終わると同時に取り壊してしまうんですって。なんて勿体ない!

常設にしたいくらいのクオリティーです。

 


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市松模様の隙間にも、丁寧に苔が張られています。

 


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青竹を割って支柱にくぐらせるだけで、雰囲気のある和風な塀に。



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噂通りの行列。野菜販売所です。お年寄りは販売2時間前から並ぶ方も。ダイコン、長ネギ、白菜にカブ…山田家は野菜の買い置きがあるので並びませんでしたが、とっても安いので皆さん大量に購入していました。販売も生徒たちが行います。自分たちが作った野菜を笑顔で買ってもらえるのは嬉しい経験でしょう!全て完売するまで列は途切れませんでした。あ、リンゴと梨を買ってくるのを忘れた!

 


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山田ガーデンのお目当てはこちら花苗販売所。パンジービオラ、ハボタンが並びます。欲を言えば、もう少し色と品種のバリエーションが欲しかったな。青いパンジーは数が少なくて、待っている間に売り切れてしまいました。

" 農業高校で生徒が育てた " それだけで充分ブランド力がありますが、種の値段が少し高いかも知れないけれど、フリルパンジーなどの今の売れ筋をリサーチして栽培すれば、もっと売れる。県内からガーデナーが集まるような販売所になったら楽しいですね。もっとも、売ることを目的にしているわけではないでしょうが、「栽培のためのお金を県からもらっているので、売って回収しなければ~」と先生が言っていたのでね。

 


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たくさん買うと、生徒さんが車まで運んでくれます。因みに前を行く生徒さんが運んでいるポインセチア、とっても大きくて700円という安さ!シクラメンも立派です。

作業着を真っ黒に汚した生徒さんたち、素敵です。

 


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ビニルハウスを覗くと、そこにはきちんと並べられた植物たち。

 


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一抱えほどもある大きなハボタンは、気に入ったものをその場で掘り出してくれます。

 


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これだけ数があると、見ているだけで興奮してくるのは何故でしょう(笑)。

 


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秋の暖かな陽を浴びて、牛さんたちものんびり。牛舎の奥には黒毛和牛もいます。畜産を学んでいる生徒さんがお世話しています。私の娘も牛たちが可愛くて、休み時間には会いに行っているのだそう。

この牛のフンをしっかり乾燥させた牛フン堆肥が1袋100円で販売されていたので、バラ用に買ってきましたよ。私も一輪車で車まで運んでもらいました。

 


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校舎の中の展示を隅々まで見て帰ってきました。今は野菜の栽培から庭木の剪定までと広く浅く学んでいる1年生は、来年から造園・草花栽培・林業の3分野に分かれて、より本格的な学習に入ります。娘は造園を選択しました。

「楽しすぎてヤバい」と笑顔で学校に通う娘。1日中教室で椅子に座っているよりも、外での実習が楽しくて仕方がないようです。その気持ちが充分伝わる文化祭でありました。私も農業高校に行きたかった…(笑)。

 

 

 

 

 

 

立冬~11月のバラ

 


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みやぞんです。ハイポネックスのCMにみやぞんが出ている!初めて見た時はニンマリとしたものです。 運動神経抜群な破天荒おとぼけキャラで人気を博している彼、実は植物に非常に詳しいことはガーデナーさんはご存知のことでしょう。

我が家では昔から、紙箱に入ったハイポネックスの粉タイプを愛用していますが、このみやぞんが宣伝している液体濃縮タイプとは成分の割合が随分異なることに今頃気付きました。

粉タイプはチッソ : リン : カリが6.5 : 6 : 19の割合で、液体濃縮タイプは6 : 10 : 5です。リンとカリの成分が多いと花付きが良くなります。

 

 

3連休もずっと仕事をしながら娘の部活の送迎で、ようやくの休みには疲れた頭と体が言うことを聞かない。蒔いた種は発芽したかな?鉢物は土が乾いていないかな?気になることはたくさんあるのにやる気が起きない時は、取り敢えず庭に出て、落ち葉拾いを始めます。冬場のマルチングにするため、拾うのはバラの葉だけ。

うずくまって落ち葉を拾い集めていると、あちらこちらに目がいって、不思議とやる気が出てきます。

 


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少しずつ葉を落とし始めたつるバラ 新雪。今年はいつも以上につるをバッサリ切る予定でいます。木化した古いつるは遠慮なく切り、代わりに若いつると交代させる作戦です。

葉の色が黄色っぽく変わってきたら、そろそろ冬眠に入る合図。葉が落ちるまで待たずに、手の届く範囲は剪定を始めました。

 


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上に伸びるつるは、高枝切りバサミを手に脚立に乗っても届くかどうか。悩ましいけれどワクワク。

 


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ワレモコウはバラ科の植物。だからうどん粉病にかかりやすい。今年は雨が多かったからか、うどん粉病にかかることなく、比較的キレイな状態です。もうすっかり色褪せて、そろそろおしまいの気配です。

 


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黒点病で葉を落としたまま冬眠へ入るバレリーナローズヒップ

 


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テッポウムシ (カミキリ虫の幼虫) が幹に入ってしまってから調子を崩していたブラッシュ ノアゼットは、気温が下がったこともあり、ようやく復活の兆しが見え始めました。これからぐっと冷え込んでも、ポツポツと咲いてくれる頑張り屋さんです。

完全に冬眠する品種ではないので、芽を落とさないように剪定・誘引には気を遣います。小さなミノムシが繁殖し、カイガラムシまで付いてしまっているので今年は作業が大変そう。初めて使い古しの歯ブラシを庭で使うことになります。これも古いつるは切って、枝数を少なくスッキリさせようと思っています。

 

もっと賑やかに秋バラ、咲いて欲しいのですが、私の腕では難しいですね。暑さと病気、害虫、肥料と水遣りを同時に攻略するのは…

 

 

 

 

 

 

 

植えていない木が生えてくる~ヒサカキ、センダン

 

そういえば、山田ガーデンの中でちょっと気になっていることがありました。それは先日のクリスマスローズ植え替え記事の写真の中に写っています。

 

山田ガーデンは、何も植えていないまっさらな状態から作った庭です。移植した庭木や新たに植えた植物はもちろんよく覚えています。

 

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上記記事の中の写真に矢印を入れてみました。おかしな場所から生えてきたこれ、何でしょう?植えた覚えが全くありません。


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樹木には詳しくありません。艶がありツバキの葉に似ていますが、葉の縁に丸みを帯びたギザギザがあります。調べたところ "ヒサカキ (姫榊)" っぽいかな?神事に使われる縁起の良い木だそうです。どうする?抜く気でいたのだけれど、バチが当たりそう。鉢にでも植え替えて様子を見ましょうか。

 


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それから、この2本。他に点在すること3本で合計5本。さらに小さな幼木もあちらこちらに葉を広げています。実は今回この記事を書くことにしたのは、この木の名前が判明したからなのです。

ある日突然庭に現れたこの幼木は、するするとまっすぐ上へ伸び出しました。

 


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これは半年前、5月19日の写真。同じ位置を見ると、まだこの木は確認できません。その後たった半年で1m以上、フェンスより高くぐんぐん伸びたというわけです。

庭木を扱う花木センターで、偶然同じ葉を広げる幼木を見つけました。どうやら "センダン" というみたい。忘れないように名前をブツブツ唱えながら家に帰って調べてみると、恐ろしいことが判明。この木は公園や校庭、街路樹として植えられる巨木だったのです!薄い紫色の細かな花を付けるそうですが、花は咲けども、木が高くなるので観賞は困難。成長が早く20~30mにもなるというではありませんか!

どんな花が咲くのかな?なんて呑気に待っていられない状況になりました。すぐ抜かなくては!

 


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大急ぎで2本は抜き取りました。ゴボウのように長い根が現れ、それはもう恐怖でしたよ… 現在は3本目を抜こうとしているところですが、30cm掘ったところでギブアップ。引っ張ってもびくともしないので、自然薯を掘るかのように少しずつ土をかき出してゆくしかなさそうです。

 

 

さて、何故これらの木が山田ガーデンに生えてきたのか?その理由はお分かりですね。これらの木には実がなる共通点があります。そうです、野鳥が運んできたのです。実を食べた野鳥が山田ガーデンに飛んできてフンを落とす。そのフンに混ざっていた種が発芽してしまうのです。

山田ガーデンのご近所は庭木を植えている家が殆どないので、野鳥は我が家に遊びに来ます。今までは嬉しく思っていましたが、今回その副産物に初めて恐怖を感じました。

サツキとメイちゃんの家のように庭が広ければ、林になろうと森になろうと構わないのですがね(苦笑)。

 

 

【教訓】

面白がっていつまでも芽を眺めるべからず。

 

 

 

 

 

 

テキトーに種蒔き&悩ましい球根選び


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暑いくらい日差しの強かった先日は種蒔きを決行。ちょっと遅くなってしまったな、大丈夫かな。写真に撮るのも恥ずかしいくらい、テキトーな封筒を再利用して、種を保管しています。

 


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地面に顔が着くくらい目を凝らせば、もうこぼれ種が芽を出しています。ニゲラは直蒔きがぴったり。ポットに手間隙掛けて蒔くよりも、これまたテキトーに地面に蒔いた方がずっとしっかり育ちます。寒さも心配なし。しかし遮光性の種なので、陽に当たらないように土を掛ける必要があるはずなのに、こぼれ種がちゃんと芽を出すのは何故なのでしょう。

大量に採種したラークスパーの種も、花咲か爺さんが灰を撒くイメージで撒き散らします(笑)。

勝手に命名した昨年の ビオラ "北海道ブルー" とセリンセはポット蒔き。セリンセは寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまうので、山田ガーデンではビニルポットで管理する必要があります。不織布を掛けたり外したり手間が掛かるけれど、今の頑張りが春に繋がるのだと言い聞かせながら…

 

 

これでリストアップした作業は残すところ1つ。チョコレートコスモスの移植です。それはまたの機会に行うとして、他に重要なことを思い出しました。チューリップの球根をまだ準備していなかったのです。

 

古い球根が花を咲かせたりしたので、春はたくさんの種類が咲いたように感じていましたが、実は昨年準備した球根の半分は咲かなかったのです。紫色のブルーダイアモンドと富山産の黄色のチューリップ、これらの球根は、今も庭のどこかにひっそりと眠っています。

葉は出るものの花が咲かない。これは以前から山田ガーデンではよくあることなのですが、せっかく買って植えても花が咲かないのでは、お金も作業時間も勿体ないな、と思ったりもします。でもチューリップのいない春の庭は寂しすぎるから、また期待を込めて植え続けます。

 


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今年のチューリップの球根は、植木鉢で育てることにします。なんだか球根まで年々値上がりしていて、懐に響きます。いつか買いたくても手が出せなくなる日が来てしまいそう。

 

 

 

 

 

 

秋の主役~スプレーマム

 


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秋の主役級の花といえば、菊。山田ガーデンには植えないつもりでいた小菊たちも、鮮やかな花弁を覗かせ始めました。モズの高鳴きと入れ替わり、最近はジョウビタキの「ピッ、ピッ」という鳴き声を聞くようになりました。この声は冬が近いことを教えてくれます。

昨日はとっても良い天気だったのにね、今日はまた雨です。雨はもういい。

 


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実は今年は開花が遅れているのです。

 


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昨年の写真から。ほらね、昨年同時期はこんなに花弁を広げていたのです。細かなことですが、こういうことを比べるのも楽しい。

この小菊ならば洋風な庭にも違和感なく馴染んでくれそう、それから菊に対する嫌悪感がなくなりました。今、東京オリンピックを控えて、菊の花の品種改良が盛んに行われています。表彰式にメダリストへ贈るブーケに使われるためです。強健な性質はそのままに、次々に素敵な花形が登場している、花市場では最も熱い菊の世界。

 


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この菊もあまりにもポップで可愛くて。昨年一目惚れした名もなき小菊も株が大きくなりました。逆に花はちょっと小さくなってしまった気がしますが…

 


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この小菊、何かに似ていませんか?どこかで見たような気がしませんか?

 


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 #pinterest より

芸術家 村上隆さんのお花!そっくりでしょう?村上隆さんのお花は菊ではなくヒマワリがモチーフですが、私の頭の中ではこの絵がいつもパッと思い浮かびます。

 


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イソギクも大きくなりました。台風で倒れてしまったので、見えないところに棒を立てて固定しています。ちょっと昭和な感じが逆にかわいい。

 


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春からずっと咲き続けているガイラルディアの和名はオオテンニンギク。キク科の宿根草です。

キク科の植物のチャームポイントは、とにかく発色が良いこと。もうこの際、菊だけ植えれば秋はこっちのもの、そんな気すらしてきます。

 

 

 

 

 

 

 

白イチゴの定植

 


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今頃エキナセアの2番花が咲いています。蕾もまだいくつかある。晩春~秋まで咲くとは言われていますが、山田ガーデンではこんなに遅い時期に咲いたことがありません。

 

また天気が崩れていますね。今日は雨量も多くなりそうです。大丈夫だとは思わずに、お住まいの地域のハザードマップと避難場所の確認をお勧めします。

私の住む北関東でも大雨の予報が出ているので、雨が降らないうちにやってしまわなければ、と、昨日も庭作業の続きをしました。白イチゴ苗の定植です。

 

ランナーから切り取った赤ちゃん苗を、何度も失敗しながらビニルポットで育ててきました。暑い時期に挿していたから、根が出る前にダメになるばかりで。やっと涼しくなって安定しました。水耕栽培で根を強制的に出す技も使いましたしね。抜いてみると根が良く伸びていましたよ。まだまだ小さいけれど、時期的に植え付けないと収穫が遅れてしまいます。土に挿し始めた時期がすでに2カ月遅れていたので仕方ないのですが。

 


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油かすを多目に混ぜた土に植え付けてゆきます。ビニルポットから抜いたら、根の土をよく落としましょう。根張りがよくなります。

ランナー (伸びるつる) の反対側から花芽が出るので、植え付ける向きを考えなければいけないのですが、どうせランナーは抜き取るしね、大丈夫です気にしなくても。

それより重要なのは、"芽なし" の苗を植え付けないようにすること。芽、つまり成長点があるかどうかを確認する必要があります。

 


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矢印が芽ですね。ここからどんどん新しい葉や花芽が出てきます。

 


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ところがこの苗は大きくて立派なのに、中心に芽がないのが判りますか?これをイチゴ農園では "芽なし" と呼んでいます。これを育てても、残念なことに花が咲かないので実もなりません。ホームセンターで売られている苗には芽なしの苗はほぼないと思いますが、昨年育てていた株から出たランナーを使って新しい苗を作る場合は注意が必要です。

 


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植木鉢にも植え付けました。もう少し株が大きくなるまでは、葉かきをして葉の数を2~3枚でキープしてゆきます。肥料を切らさずに育てましょう。

 


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昨年初めて白イチゴと対面して、その見た目にびっくりしました。だってイチゴが白いんですもの!でも食べた感想は…あんまり美味しくなかったんだよね(笑)。甘いけれど酸味がなくて、なんだかポヤッとした味だなぁ、という感じ。やっぱりとちおとめが1番美味しいなぁ。県民愛、強すぎ(笑)。

 

 

 

 

 

 

ひたすら植え替え作業

 


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連日、庭作業に没頭する時間があって、こうしてカメラを向ける気持ちの余裕があることは本当に幸せ。いつ急にイチゴ農園からお呼びが掛かるか分からないから、今のうちに出来るだけ、やるべきことをやろう。やらなくちゃ、というプレッシャーは精神的に良くないけれど、やらなければ後々もっと大きな後悔に変わることは充分解っているのです。

大好きなマリーゴールド ジェスターも秋の雰囲気のしましま姿に。あと1カ月も経てば冬の到来ですね。

 


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葉が大きくならず元気がないな、と思っていた白いゼラニウムの鉢からは、コガネムシの幼虫がゴロゴロ出てきました。土がふかふかしている隙間から、チラリと姿が見えたのです!根がこんなに食べられてしまって…一回り小さな鉢に植え替えて様子見です。リストアップできなかった予想外の作業となりました。

 


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山田ガーデンではサルビア (セージ) が上手く育たないことは以前もお話しました。パイナップルセージもラスティセージも冬越し出来ず枯れてしまいました。このサルビア ネモローサも満足に咲いたことがなく、年々株が小さくなるばかり。何故なのでしょうね?土の問題なのか、寒すぎてダメなのか…

 


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もっと陽の当たる場所へ、2度目のお引っ越しです。来春こそ花が咲きますように!

 


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これもリスト外の作業。ガーデンリフォーム会社の廃棄ポット、日高ミセバヤをもらってきていたので、鉢に植え替えます。これね、実は持ち帰ってから水遣りを2週間控えて水分を抜きました。

やっぱりね、伝わらないのですよ。売り場の植物に水遣りし過ぎだってこと。雨が降った翌日にも「水を遣ってね」と言われるのです。もうね、悲しくなりますよ。このミセバヤは程度が良いものでしたが、他のポットは水分が多過ぎて葉が溶けてしまっているものもありました。多肉植物が溶けるほど水を遣るって、ちょっと信じられません。

 

どうしたら解ってもらえるのでしょうね?長年同じようにしてきたから、疑問を持つこともないのでしょう。やんわりと「まだ湿っているから、乾いている鉢にだけ水をあげておきますね~」と返事したりしていますが、指示を出す人間に本当に理解してもらわなければ、傷むポット苗も減りません。「この店の苗は良くないから買わない」と気付いているお客さんもいる筈です。だって私がそう思っているのだから。

あまりうるさく言って「山田さんメンドクサイ」と思われるのも嫌だし。どうしたもんかな、本当に。

 

 

 

 

 

 

キャラメル色の種~朝顔 清流

 

庭作りをしている人って、植物からのエネルギーを受けて明るくて朗らかなイメージがありませんか?きっとそんなキラキラした方々が全国にはたくさんいるのだと思う。でも私は自他共に認める超ネガティブな思考の持ち主。苦労を自分から背負い込んでいる、と言われるくらいだから相当なものでしょう。もちろん若い時は好きなことを仕事にして生き生きとしていたし、やってみたいことには挑戦するチャレンジ精神もありました。その頃は自己肯定力も高かったんじゃないかな。

目眩と精神的な落ち込みで、最終的には適応障害という病名がつきましたが、"庭作り" という楽しみに出逢い、復活。だから私の精神の安定は植物と共にあります。上手く育たずに枯れてしまったりすると、それがまた落ち込みの原因になったりもするけれど、黙々と植物と向き合う時間がやっぱり好きなんです。

 


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雨降りの昨日は1日休養して、今日もまた作業に没頭。朝顔の苗の片付けです。

 

 

今年の夏は、朝顔の魅力を再発見しました。小学1年生でも育てられるくらい容易で何気ない、ありきたりな植物ですが、朝顔の歴史を調べるうちにすっかり魅了されている自分がいました。

来年は植木鉢で行灯仕立てにしたいな。いつか有名な茶系の朝顔 "団十郎" もこの眼で見てみたい。そんなことを考えながら、絞り模様がきれいだった "清流" の来年用の種を採りました。

 


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採ってびっくり、なんと茶色でした。朝顔は黒い種だとばかり思っていたので、目が点に。これはダメな種なのか?と他の鞘も開けてみるとやっぱり茶色。

あ、私は庭作業するときにはグローブはしません。素手派です。感触で確かめたいこともあるし、細かな作業がしにくいので。

茶色の種なんてたくさんあるけれど、朝顔が茶色だなんて。しかもキャラメル風味っぽくて美味しそう (毒があるので食べないで下さい) 。最後に再び度肝を抜かれた、今年の朝顔の栽培はこれにて終了。

 

 

 

 

 

 

半日陰 = クリスマスローズの公式


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箇条書きした "やりたいけれど、何故か気が進まない庭作業リスト"。有言実行しなければガーデニングが趣味だと大きな声で言えなくなる。また雨の予報も出ているし。フレンチラベンダーとテマリシモツケ サマーワインの剪定を済ませました。黒い斑点が出て、葉がしおしおになり落ちてしまう病気になってしまったカランコエを廃棄し、ローズマリーの鉢をワンサイズ大きなものに替えました。

 

 

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花期を過ぎたガウラに目が留まります。しばらく肥料もあげていないので、枝数も少なくひょろひょろです。毎年花が終わっても、枯れた枝をそのままにして冬の姿を楽しんできました。寒くなると赤く色づいて、それはそれで風情があります。

 

 

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でも今年は地際15cmでバッサリいってやったぜ! イチゴの収穫が始まれば、もうゆっくりできる休みは半年後までほぼない。こうなったら冬支度だ!

 


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周りに生えていたアエゴポディウム (斑入りミツバ) と黒ミツバを抜き取ると、びっくりするくらい何も植えていないスペースが出現しました。そうだ、ここは柚の木の陰になってしまうどうしようもないスペースだったっけ。

どうしようもない日陰 = ギボウシの公式が頭をよぎりますが、もっと異なる植物を植えたい。

全く陽が当たらないわけではないけれど、当たるのは早朝の時間だけ。何かないだろうか、半日陰でも花をつけるこのスペースにぴったりな植物が────。

 

これこれ!

何年も掛けて育て上げた、ちょうどいいクリスマスローズ

 


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実は、予想より1年早く花芽が出たのです。東京オリンピックが終わってから、くらいに考えていた開花が年明けには見られそう。嬉しい誤算です。

鉢から抜いてみると根張りも申し分なく、とても良い成長ぶり。このクリスマスローズを例のスペースへ植え込みました。

 


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小さな298円の苗が、2年という長い時間を掛けて立派な株になり、こうして庭に地植えできるようになる。それが嬉しくて、だから植物を育てることがやめられません。半日陰 = クリスマスローズの公式、もし上手くいったなら、また赤ちゃん苗を迎え入れてしまいそうです。

クリスマスローズは先日、ガーデンリフォーム会社の売り場でもメンテナンスをしました。昨年売れ残ったニゲルのポット苗の古葉を切り、土を追加し、肥料を施して売り場に並べました。いよいよ夏の休眠から目覚め始める時期です。今年は売れるといいね。