山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

親を超える親になる



HCの園芸部門へ転職してから、間もなく1年が経とうとしています。
子ども達の進学費用捻出のために決めた転職でもありました(細かく言うと他にも理由はあるけど)。
来春からの娘の進学先も決まり、入学金と1年間分の授業料を一括で納めることができました。一応、転職した目的は達成することができました。私、頑張ったな。


どうしても娘が進学したいという思いを叶えてあげたかった。なぜなら私自身は高校卒業後に進学させてもらえなかったからです。認知症だった祖母の介護にお金が掛かっていたのは解っていました。でも理由はそれだけじゃなかったことを後から知りました。

「女はどうせすぐに嫁に行くんだから、学歴なんか必要ない。」
当時、母が「短大くらいは行かせてあげたら…」と私の進路について父に相談した時、返ってきた言葉がこれだったそうです。え?男尊女卑?ショックでした。平成の時代になってもそんなことを言う人間が1番近くにいたなんて…その言葉にすんなり従った母にもドン引きしましたよ。


時代は変わった。女性も大学に進学し仕事を持ち、男性と肩を並べて働くことが当たり前になった。夫婦で協力しながら仕事も子育ても頑張る時代になった。
私にとって両親は、未来を見据えて導いてくれる人ではなかった。大学に進学しなかった人間が、大学の良さを語れるはずがない。代わりにどうしようもなく古い固定概念で、女だからと切り捨てられたことを、私は今でも憎んでいる。

だから、自分の親が私にしてくれなかったことを、私は娘にしてあげるんだ。進学して叶えたい夢があるのならば、借金をしてでも応援してあげたい。性別なんて関係ない。それが親っていうものだ。私はどうしようもない自分の親を超えてやるんだ。いつからかそう考えるようになりました。
だから今、私は教育ローンを背負っても、とても幸せだと思えるのです。


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悔しいけれど、柿の葉の紅葉がむっちゃキレイだ。