【2020年2月上旬】
突然に娘が高熱を出した。毎晩、部活で帰りは遅いし、たまの休みは遊びに出掛けてしまうし、スケジュールびっしりの日々を過ごしているから、体が休まる時がない。
3日経っても熱が下がらないので病院で診察を受けたらインフルエンザだった。
「あ、そうだ。学校から持って帰ってきたから、それ育てて。」
顔を真っ赤にした娘が、何やらビニール袋を指さした。
白い塊。バカでかい白カビチーズみたいだ。
そう、これは11月に学校でヒラタケの菌を植え付けたもの。なんでも他農業作業の予定があるらしく、自宅に持ち帰り栽培することになったらしい。
学校の敷地内には、ちゃんときのこ栽培室があるよ。空調設備もしっかりしているとのこと。地図の中、探してみて。
表面に霧吹きで水を吹きかけて、ビニール袋で覆って加湿状態にすると、なんとヒラタケが生えてくるらしい。
栽培といえば、寒くなる前に室内に入れたサニーレタスは、暖かな窓辺ですくすくと育っている。もう何度も大きくなった葉を収穫してサラダにしたよ。パリッと肉厚にならないのは何故なのか、ベビーリーフの域をいつまでも超えられないでいるのが悩み。
先日は造園コースを選択した生徒たちで、バスに乗って埼玉県の盆栽美術館へ研修へ行ってきたようだ。恥ずかしながら、土産話を聞くまでそんな場所があるなんて知らなかった。近隣にある盆栽屋さんにも何軒か寄って見学させてもらったみたい。
農業高校に進学してくる子たちは、両親が農業関係の仕事をしている方も多いので、割とその先の進路がしっかりと決まっているんだよね、と娘が感心していた。
でも残念なのは、みんな制服を着崩したりしてちゃんとしないんだよ。先輩が好き放題やってるから、みんなそれに流されちゃうんだよ。やってもいいんだ、って。どうしようもないよね。
制服はきちんと着るから素敵なんだけどね、まだそれに気付けないんだね。
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さて。その後のヒラタケはどうなったでしょう。
娘が部室に置いておいたものも持ち帰り、現在は2つになりました。
私がお世話しているものは、定期的に霧吹きで水をシュッシュとかけ、暖かい部屋に置いているにもかかわらず、全く動きなし。
なのに、寒い部室に放置してあったヒラタケはニョキニョキ生えているの。それも真ん中からじゃなくて、端から。なぜ?