やっと、やっと。関東・甲信越地方の長かった梅雨が明けました。7月ももう終わり。梅雨らしい梅雨でしたが、本当に毎日よく雨が降りました。昨年6月末の梅雨明けにも度肝を抜かれましたが、今年は遅すぎる梅雨明け。なかなか上手くはいかないものですね。
梅雨明けを待たずに疲れきった姿を見せているのは、5月に植えたペチュニア。雨が多かったからなのか、わさわさと茂ることなく、脇芽も出ず。色合いは可愛かったけれどやっぱりあまり好きになれませんでした。
ペチュニアを処分して、代わりに優しい色のビンカ (日々草) に入れ替えました。ワイヤープランツは使い回しです。100日くらい咲いているのではないかと思わされるほど開花が長いジニア (百日草) とは正反対に、花はすぐに終わってしまいます。まだまだきれいなうちに花が落ちてしまいますが、次から次に蕾を広げます。このビンカは矮性なので、柔らかな印象ですね。
ペチュニアもビンカも夏の一年草。芽を出して花を咲かせ、種をつけるというサイクルが1年以内で完結するから一年草。反対に翌年以降も根が生き続けるのが多年草や宿根草です。
"ガーデニング" と聞くと、この一年草をせっせと季節毎に入れ替えて、常に花に囲まれ楽しんでいることだと想像する方も多いかも知れませんね。でもね、正直なところ季節毎にそんなことをしていたらお財布も悲鳴を上げるし、体力も持ちません。そしてここが大事。一年草だけでは庭に深みが生まれないのです。重厚感や安定感は一年草だけでは作り出すことができないと感じます。
山田ガーデンが目指す庭作りは、メインを多年草や宿根草、庭木にして、季節の一年草はアクセントに少しだけ使うこと。植物が芽を出したい時に出てもらって、花を咲かせたい時に咲いてもらって、植物の力で自由に好きなように育ってくれる庭。
多年草や宿根草を選ぶポイントは、開花時期の異なる植物を集めること。花ばかりに気を取られずに、葉の色や形を考えること。そしてテイストを揃えること。時には異端児を迎え入れるのも面白いかも知れませんね。
ちょっと庭に色がなくなったな、と思ったら、こうして一年草の力を借ります。と言っても、一年草を飾る余裕ができたのはつい最近のことなのですけれどね。