山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

水遣りを考え直そう

 

夕立が多い、と先日記事を書いたところですが、ここ2日は雷雨が来ていません。庭木や花苗を販売している私の職場でも、暑すぎるこの時期の水遣りはかなり気を遣っているようです。

しかし私は感じました。何より難しいのは、働くスタッフ全員が同じ方向を向いて仕事をすることだと。そう、水遣りの頻度が私と他の方とは全く違うのです。

 

モデルガーデンの敷地内を取り仕切るのは社長です。皆と一緒に汗を流せる社長は素晴らしいと思います。しかし社長は水遣りの頻度が多めで、鉢物の表面が少しでも乾くと水遣りを指示します。

でも私は違うのです。賛成できない。表面が乾いても内部の土は湿っているので、朝と夕方だけ水遣りをすれば充分だと思っています。水切れを怖がるのも解りますが、頻繁にやれば良いってもんじゃあない。常に土がびちゃびちゃ湿った状態で太陽に熱されるより、乾く時間も必要だと私は思っています。だってびちゃびちゃの布団にくるまって、根は心地好いと思いますか?適度な湿気のふかふかな布団の方がいいはずです。

 

「育てているから判ります、湿っているところに水遣りをしたらやり過ぎです。」少しだけ置いてあるバラ鉢の水遣りは断固拒否しました。

帰りまで元気にしていた鉢物のユーカリ。翌日朝には数本がダメになっていて、それはかなりショックでした。水遣りのし過ぎだとすぐに解りました。ユーカリは雨の少ないオーストラリアで生きています。表面が乾いたから、と炎天下で1日に3回も水を遣るなんてあり得ません。「水切れさせていないはずなのに」と言う社長に、言わせて戴きました。「逆に水のやり過ぎなのではないでしょうか」と。

 

モヤモヤした気持ちを他のスタッフに話したところ、「ダメになるのが早過ぎ!だから~無理なんだって~ ( ユーカリは難しいから仕入れない方がいいのに、の意 ) 」

またある人は、水遣りを指示されたら "あげたフリ" をすることもある、と言うのです。ユーカリの置き場には、「水遣りは控えめに」とメモを貼っておきました。働き出して1カ月の人間がすることではありませんが、見ていられなくて…

個々の特徴を知って、それに合わせた管理をしなければ会社の損失になるだけです。社長、それに気付いてください。

 


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庭で蝉の抜け殻を見つけました。捕まっているのはガウラ。

 


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そしてもうひとつ。ひと仕事終えたアブラゼミ。殻から抜けるところ、見たかったなぁ!