私がオバチャンになったな、と思うこと。それは廃棄されているものをチェックしてしまうこと。
ごみステーションから菊鉢を拾ってきたこともあったし、家を取り壊している所を通りかかれば、廃材を譲ってくれないかな〜と淡い期待を抱いたりも。庭で使えそうなものに、とっても反応してしまいます。ピカピカの新品には興味がなく、使い古した物が欲しいのです。
週末、職場のごみ置き場で見つけたブリキのバケツ。これは何かに使えるに違いない。社長に断って戴いてきました。お客様の庭の片付けをした際に引き取ったものだそうです。会社としては廃棄処分料が少しでも減った方が嬉しいし、私はもらえて嬉しい。
以前はガーデングッズを庭に置くことに抵抗がありました。オシャレだと言われるガーデングッズで溢れ返る庭の写真を見る度に、植物がメインなのかガーデングッズを飾ることがメインなのか解らないような庭には疑問がありました。しかし、雨樋を隠すためにテラコッタ瓦を置いたり、クレマチスを這わせるためにトレリスを置いたりしているうちに、人工的なものと生き物のコラボも悪くないなというか、やり過ぎなければ植物をより魅力的に見せることができるんだということに、遅ればせながら気付いたのです。
庭は時間が経つほどにいい味が出るものです。苔むしたレンガ、サビの出たアイアンフェンス、そこに大きく育った植物が自然にもたれかかったり、絡んだり...人間と同じように、時を重ねるにつれてやわらかく素敵になってゆくもの。しかし庭がそこまでになるには5年、いや10年かかるかも知れません。
そこでオススメしたいのは廃品の再利用です。プラスチック製品は経年変化で壊れやすいのでゴミになるだけですが、ガラス製品や金属類、木材は庭を新たに魅力的に見せてくれるでしょう。実際売られているガーデングッズもシャビー加工がしてあったりと、時間が経ったような風合いのものが多いですね。しかし値段に驚きます、とにかく高いのですから!
廃品にもう一度命を吹き込む。どう再利用するかあれこれ考えるのもまた楽しいものです。エコだしね。mikipanさん(id:mikipan)の物を大事にする心をお手本にしています。石臼を鉢にしてチューリップの球根を植えるなんて、読んでいるこちらがドキドキしてしまいます。
一緒にもらってきた廃棄のヒューケラ、パンジー、ランタナ。廃棄されるものをもらってくることに恥ずかしさはありません。それがオバチャン魂なのかも。「もったいないし、可哀想だし〜」を全面に押し出せるようになりました(笑)。
ランタナは職場のモデルガーデンで大きく生き生きとしているのを実際に見て、植えてみたくなりました。低木になってゆく植物です。暖地では冬越しできるようですが、北関東ではどうなるか分からないので、春になるまでは鉢植えにして不織布を掛けて管理してゆきます。
冷え込んだ月曜日の朝、マルシェルブが最後の蕾を広げてくれました。美味しそうなアプリコットオレンジ色は健在です。今年は良く咲いてくれました。気に入って庭に植えても思い通りに咲いてくれなかったり、うまく成長してくれないバラも多いですが、このバラは四季咲き性を崩すことなく安定しています。
今年のMVPはあなたに差し上げよう。