山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

植物に合った環境で育てることの大切さ〜ジギタリス



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2021年春、山田ガーデンで真っ先に開花したバラは "名無しのバラ" でした。君の名は…いったい誰なんでしょう。


バーガンディカラーの美しいバラ。このバラを迎えるまでは、チャイナローズのルイ14世がいつも先陣を切っていましたが、陽当り良好な場所のバラには勝てないよね。蕾が開きかけている時の香りがとても強くて、庭中にオールドローズ香が漂いました。


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名無しのバラの脇では、種から育てたジギタリスが大きくなり、5本の花茎を伸ばしています。陽が当たる場所ではこんなにガッシリとたくましくなるんですね。太陽って偉大だ。


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ジギタリスをよく分かっていなかった頃は日陰に植えてしまって、冬を越せなかったり、花茎がグニャグニャに曲がってしまったりしたことも。ギボウシの脇にジギタリスってどういうこと?(笑)2016年の写真です。ただ闇雲に空いたスペースを埋めようとしていたんですね。
その植物に合った環境に植えてあげることが1番大切なことで、見た目はどうしようかな、はその次に考えること。太陽が大好きな植物を日陰に植えたらどうなるか、逆もしかり。


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2019年の春に咲いたジギタリスから種を採り、南向きの軒下へ蒔いておいたら芽が出ました。2019年12月の暮れ。


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それから1年後の2020年秋。花が咲くまでには、種蒔きから2年もの時間が掛かっています。


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だから、本当に開花を心待ちにしていました。雨が当たらない軒下のスペースなので、水遣りには気をつけてきたし、肥料も定期的にあげて育ててきました。あんなに気持ち悪いと感じていたブロッチ(斑点)が、今では嬉しくて仕方がないほど。


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何年も掛けて大きくなった、そんな植物ばかりが集まってできている庭なので、引越しはとても残念です。


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廃棄のポット苗を植え付けたアジュガ チョコレートチップ。花つきはマルチカラーより上。


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廃棄ポットシリーズで記事が書けるくらい、山田ガーデンは捨てちゃう植物でできている。見た目では分からないほど寒さに強いシレネ。無事に冬を越し、蕾がたくさん付きました。
茎がよく伸びるので、植木鉢から溢れるように育てるのがオススメです。


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こぼれ種のオダマキ。こういう楽しみは、庭作りを続けているから起こる奇跡みたいなもの。


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ネットオークションで譲っていただいたシャガ。懐かしい思い出だなぁ。今が花盛りです。また半日陰の同じような環境に植えてあげたいな。