山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

ロビンというバラ


お店のお客様から譲り受けた3株のバラのうち、咲く前からとても気に入った品種がありました。

それは、ロサ オリエンティスのロビン。英語でヨーロッパコマドリを意味します。小さくて愛くるしい、イギリスではとても愛されている野鳥です。
この名前のチョイスに、ズギューン!ときちゃったわけです。


気温が上がってきて、バラの芽が膨らみ葉が広がり出すのも、バラ栽培の楽しみのひとつです。花色や香りが違うように葉にも特徴があって、それを見比べるのが楽しいですね。


左上から時計回りにラ フランス、オデュッセイア、マダムアルディ、新雪


ロビンの葉はぴかぴかの照り葉。花がオレンジ色だからか、黄色味が強いように感じます。



4月27日の様子。蕾が少しずつ大きくなってきたころです。バラゾウムシに狙われるのもこの頃で、毎朝ヒヤヒヤしながら庭を見に行っていました。



そして5月7日。ガクが浮いてきました。右隣はER デスデモーナ。蕾の形もここまで違うと本当に感心してしまう。バラって面白い。



これまたかわいい姿。トンガリ'95だな(スピッツ)。




5月10日。開き出した花弁。「オレンジ色の花が咲く」という情報をもらっていたので、ER パットオースチンを勝手に想像していましたが、赤の強いオレンジといった感じ。



真ん中は黄色が強く、きれいなグラデーションです。マンゴーみたい。香りもフルーツ香とティー香を感じる。それにしても美味しそうなこと!
この日の夕方、急な雷雨に雹まで降りました。



翌日の朝、恐る恐るロビンの元へ向かうと、花は俯いていましたが、まだ美しさを保っていました。褪色して黄色味が抜けて、やさしい雰囲気になりました。
高温多湿の日本でも育てやすいバラを作り出しているロサ オリエンティスというメーカーはあまりにも有名。私は初体験ですが、この1年どんな成長をするのか、これからも見守っていきます。