山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

魔法の粉?~シナモンパウダーでアリ駆除

 

朝から胃が痛むことばかり。高校生になった娘は髪をお団子にしたいけれど自分では出来ないから、私に頼んでくる。愛犬きなこは散歩に行きたくてウロウロしている。休み明けは息子の登校が心配で、朝起きる気配があるのか気が気じゃないのに、今日はゴミ収集日。

いい加減に自分で出来るようになってよ、文句を言いながら娘の髪を結うと、下手くそだと怒り出し、部屋に籠って出てこない。遅刻しそうな時間なのに。あぁ、きなこは粗相をしてしまっている…息子はまだ起きてこない。

 

 

話は変わるけれど、シナモンが植物を元気にするらしい、そんな情報をPinterestアプリで見つけました。

" シナモンには殺菌作用があり、スパイシーな香りはアリ駆除に効果がある。また植物の発根を促し、肥料にもなり、植物の生育を助ける " というもの。ふーん、それが本当なら魔法の粉だわね。

 

 

枝枯れしてしまい調子の良くないミニバラ インフィニティーローズを鉢から抜いてみたところ、細かなアリがたくさん出てきました。その時にハッ、と思い出したシナモンの話。急いでシナモンパウダーを台所へ取りに行き、根に振り撒く…

 


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用土にもシナモンパウダーを混ぜ、最後には表面にも撒いて。さぁ今後どうなるかしら。

 


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山田ガーデンにはアリが多くて、植物の根をやられてしまうこともあります。巣にもたっぷり撒いてみました。しばらくすると、なんと穴から出入りしていたアリはいなくなりました。巣の中へ逃げただけなのか駆除できているのかは謎。そして山田家に大量のシナモンパウダーがあるのも謎(笑)。

魔法の粉の効果が出たなら、その時は家族全員に頭から振りかけてやろうかしらね。

 

 

 

 

 

 

ひっそりと開花〜シャガ

 


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この写真のどこかに、山田ガーデンが待ちわびていた花が咲いています。さぁどこでしょう?



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それは大きく踊るチューリップの花弁の下で、ひっそりと咲いていました。シャガ。咲くのはまだ先だと思い込んでいてノーマーク。株分けしたものを植え付けたばかりだったから、今年は咲かないかも知れないとすら思っていました。

 


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ジャーマンアイリスのように、花茎がしゅーっと伸びてきて咲くのだと思っていましたが、葉に埋もれるくらい低い位置でひっそりと。だからこんなに派手な模様にも全く気付けませんでした。ううん、派手に見える模様も、主張し過ぎず庭に溶け込んでいたくらいです。

日陰にも強い植物に共通する、奥ゆかしさを感じます。

 


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鳥の羽のような美しい飾り。1日でしぼんでしまう儚い花。

 


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別の場所に植え付けた株にも咲いていました。

 

 

10連休最終日。久しぶりに仕事漬けのGWを過ごしています。お洒落をした観光客らしき人々を見かける度に少しだけモヤモヤした気持ちになったりしたけれど、混雑した所へ行くのは気持ちの覚悟が必要な性分なので、これで良かったとも思ったり。そして休みのない農業関係者の皆さんの苦労も感じた連休でした。

そろそろイチゴの甘い香りとも暫しのお別れ。最期のイチゴたち、今日も精一杯美しく並べてあげよう。

 

 

 

 

 

種蒔きフレンチラベンダーの開花

 


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先週だったでしょうか、NHKの「趣味の園芸」でラベンダーを特集していたのは。ラベンダーを植えたいからガーデニングを始める、と言う方もいらっしゃるでしょうね。そのくらい不動の人気を誇るハーブです。

一口にラベンダーといっても数種あり、山田ガーデンのラベンダーはフレンチラベンダーと呼ばれるストエカス系。北海道の富良野市で有名なイングリッシュラベンダーのラバンディン系と大きく違うのは、ウサギの耳のような愛らしい飾り、そして暑さに強く育てやすいこと。

 


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イングリッシュラベンダーほど耐寒性は強くないので、山田ガーデンでは北風が当たらなくて冬でも陽当たりの良い、家の外壁沿いに植えています。冬場は連日-4~-6℃になりますが大丈夫です。

そう言えば、このフレンチラベンダー、苗を買った覚えがないけれどどうしたんだっけ?記憶を巻き戻してみたら思い出しました。そう、3年前に種から育てたのでした。袋の中の種を全部蒔いて、たったひとつ生き残った苗が、今こうして庭の景色を作るひとつになってくれている奇跡。

 


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写真右上が3年前に芽を出した頃。

ここまでよく育ったなぁ。と言うか、種から育てようと思った自分に驚きます(笑)。お金を掛けずに庭作りをしようと始めたから、種蒔きが1番安上がりな方法だったのでした。時間は掛かっても、その成長過程にドラマあり。それを知ることが出来るのは、種を撒いた人だけなのです。

 


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種を蒔いて楽しむこと、ポットで買って楽しむこと。無理せず上手く組み合わせながら、これからも庭作り、続けてゆきますよ。

 

 

 

 

 

 

 

神様にはなれない~バラゾウムシの被害

 


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昨日に引き続き、アーチのブラッシュ ノアゼットが1輪咲き出しました。幹の中をテッポウムシ (カミキリ虫の幼虫) に入られながらも、昨年の春と同じようにたくさんの蕾を付けてくれています。

 


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今でもきちんと駆除できたのかどうかは判りませんが、ベーサルシュートが出てきているところを見ると悪くはなさそう。

 

 

山田ガーデンで育てている20品種近くのバラの中で、蕾を付けていなかったものがありました。HT ダブルデライトがそれです。

春先に芽吹いたものは、残念ながら全てブラインド…


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そんなひっそりとした枝から、再び勢いよく芽が伸び出しました。"ブラインド" とは、花芽を付けることのない残念な枝。ダブルデライトはブラインドが多い、と感じるガーデナーさんが多いようですね。どうやらそれが彼女の個性のようです。

新しい芽には蕾を確認できました!実はこれ、愛犬きなこのおかげなのではないかと思うのです。庭にコロンと落ちていたきなこのうんちを株元に埋めた覚えがあるから(笑)。

 


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どう見てもダメになってしまったHT ブラックティーの蕾。バラゾウムシの仕業でしょう。あぁ、たったひとつしかない大切な蕾だったのに…


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全て上手くはいかないものです。解ってはいるけれど悔しい。こんなことになっても無農薬栽培を続けられるガーデナーは心が広い。ほんと神だと思う。

 

 

 

 

 

 

スズランの咲く頃

 


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今年もメーデーである5月1日、日陰ではスズランが咲き出しました。これは引っ越した時に移植したウメモドキの株元に奇跡的に残っていたもので、毎年徐々に増えてきています。

昔から世界中で愛されてきた、素朴なかわいらしい姿。人間に例えるとどんな人かな、絶対に陰口なんか言わないのだろうな。そんな想像をしてしまいました。

 


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メーデーにスズラン。この2つに意味があることに気付いた方、あなたはきっとフランスファンでしょうね。フランスでは5月1日にスズランを贈り合う習慣があるそうです。

日陰でよく育ちます。かわいい姿とは似つかず毒があるので、切り花で飾る際にはご注意を。

 


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上を見上げれば、外壁に誘引しているつるバラ 新雪も咲き出しています。なぜか中心がほんのりピンク色の珍しい雰囲気の1輪。まるでブラン ピエール ド ロンサールのようです。

 


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バラと入れ替わるように、八重咲きのチューリップはそろそろおしまいです。最期のこの踊るような花弁が豪華な別の花のよう。種から育てて植え付けたオルラヤも咲きそうです。

 

毎日仕事が忙しく、家にいる時間は殆どないので、庭のこともほんの少ししか切り取ることは出来ないけれど、朝夕見回る度にワクワクさせられます。いい季節になりましたね。

 

 



 

 

 

好きですか?プラスチックのプランター

 

一昨日の夜から雨が降り続いています。洗車をしたかったし、発芽したサニーレタスもポット上げしたかったのに、寒い雨の中では何も出来ませんでした。

こんな日はホームセンターに行ってぶらぶら売り場を眺めながら、あれこれと構想を練るに限ります。

 


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4月14日に種蒔きしたサニーレタスは、用土を覆い尽くすほど葉を広げています。日に日に大きくなり、写真よりも紫がかった葉も出てきました。この子たちのためにプランターを準備しましょう、と思い立ちました。

庭にはプラスチックのものは出来るだけ使わないと決めています。陽に当たり続けると劣化が早く、割れてしまうから。スコップの持ち手がプラスチックのものも、その部分から見事に割れたし。

 

 

逆にウィッチフォードのようなお高い鉢にも興味はなくて、庭に置いてしっくりくる、お財布にも優しい鉢をいつも探し求めています。

しかし、大きなプランターとなると焼き物は見当たりません。それもそのはず、土を入れればひとりでは到底持ち上がらないほど重くなるのですから、プラスチック素材の需要が多いに決まっています。

 

軽くて大量生産できて、しかも安いプラスチック製品。便利ではありますが、どうしても好きになれません。大切にしたい気持ちが生まれないのです。たかがプランター、されどプランター。残念ですが、今回はプラスチックのプランターを買うしかなさそうです。

 

 

 

 

 

素晴らしき和の植物たち

 

え?世間は10連休がスタートしているって?私は仕事ですよ、農園カレンダー通り。イチゴの収穫も連休開けでおしまいなので、最後の力を振り絞ってパック詰め、頑張っています。寒い時期と違ってイチゴが柔らかなので、パック詰めも神経を遣うのですよ。

 

 

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庭のアジュガ マルチカラーは花が咲いても葉だけでも楽しめます。その名の通り、葉がマルチカラーだから。ただ山田ガーデンではランナーで増えても、冬の寒さで姿を消してしまったこともありました。これは追加で植え付けたもの。久しぶりにアジュガの花と対面できました。

アジュガは和名を "十二単" と言います。マルチカラーは西洋アジュガを園芸用に品種改良されたもので、実は親戚が日本に自生しているというわけです。

 


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種が土に混ざっていたのか、クレマチスの鉢から急に花を咲かせたオダマキ。土を消毒せず再利用する山田ガーデンでは、こういうことが多々あります。あ、コガネムシの幼虫はちゃんと取り除きますよ。



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山野草のシモバシラも新芽が出てきました。花が咲くまでは地味な姿ですが、日陰の山田ガーデンでも心強い、ありがたい存在です。

 


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アマドコロ。5年前に植えた2株が年々少しずつ増えて、今年はたくさんの花茎を伸ばしています。根元にはホトトギスがかなり出て来ていますね。

 


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そして忘れちゃいけないホスタ。和名はギボウシですね。これはブルーカデットという品種で、あまり大きくなり過ぎない中型ホスタです。

まだこんなに葉が伸びていなかった頃、愛犬きなこに踏まれないように、簡単な柵を立ててみました。しかし、別の場所から顔を出した別の品種に興味津々。少しだけかじられてしまいました…

 

日陰の庭に植物を。やっと山野草にたどり着き、日本の植物の美しさと強さが解ってきたところ。西洋と和をどう融合させるか、それが今いちばん興味があることです。

 

 

 

 

 

 

ランキングへの参加は今日でおしまいにします。今までありがとうございました。

 

チャイナローズ ルイ14世の開花

 


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バラの花が咲き出しました。山田ガーデンでは、毎年必ずこのバラから開花が始まります。チャイナローズのルイ14世です。

 


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先日薬剤散布をしたので、アブラムシはいなくなりましたが、それでも羽根の生えたアブラムシと出会います。益虫も一緒にいなくなっただろうな、仕方ない広がっちゃったんだもの。そう言い訳しながら指を動かします。

ガクが割れて、黒い花弁が見えると開花間近のサイン。翌日には咲いてしまうほど、このバラにはパワーがあります。この細い枝で良く咲けるものだ、いつも感心してしまいます。

いよいよ賑やかなバラシーズンが始まりました。

 

 

 

 

 

 

山からの贈り物

 


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まな板の上の山菜たち。左からふきのとう、たらの芽、コシアブラです。

コゴミはさっと茹でて辛子マヨネーズ和え。ウドは砂糖と醤油で炒ります。一足先におなかの中へ。山からの贈り物である春の山菜を戴ける幸せ。苦味すら嬉しい。年とったな(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめてチューリップ 2019

 

雨が多いですね。連休もあまり天気が良くないみたい。雨が降ると、娘を学校まで送らないといけないので、なるべく晴れて欲しい…

 


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4月21日のチューリップ ステラータ。チューリップたちもそろそろ見納め。今年も色々なドラマがありました(笑)。

 

 

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ドラマその1。3年目にして初開花したフレーミング スプリング グリーンは、本当に嬉しかったです。時間が経つにつれ、筆でシュッと入れたような赤色が鮮やかに浮かび上がってきました。

 

 

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昨年の球根から再び開花のマンゴーチャーム。黄色が抜け、優しいピンク色に。



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昨年どころじゃない、3シーズン目を迎えたスラワ。夏に球根を掘り起こすのを忘れて、いきなりニョキニョキ出てきたので驚きました。最初は紫に近いような赤色が退色して、今では縁がゴールドに。

チューリップの球根は2シーズンが限界だと思っていたけれど、それ以上咲けるということを教えられました。来年はどうでしょうかね?

 


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これも昨年組の八重咲きラ・ベルエポックとマウントタコマの組み合わせ。何故かラ・ベルエポックの頭が90°曲がってしまいました。

 

 

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ラ・ベルエポックはブラウンのチューリップですが、陽を浴びるとこうしてピンクが強く見えたりして、また違った雰囲気になります。

 


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マウントタコマは真っ白の八重咲き。一重と比べると花自体の高さが浅いですが、花弁の枚数が多くて豪華です。

 

そして、富山産の黄色チューリップ、ブルーダイヤモンド、マンゴーチャーム (新球) は何故か咲きませんでした。ま、いつものこと。咲かない球根には慣れました(笑)。