たくさんお金を掛けずに素敵な庭を作りたい、などと考えながらやってきたこの７年間。気付けば、値下げ品の植物、廃棄植物を安く譲ってもらったもの、戴き物の多くで庭ができあがっています（笑）。特にＨＣで働き出したこの１年は、大量に植物を迎えた年となりました。
それでも自分が気に入ったものばかりですし、元気に育ってくれているからいいのですが、ふと情けない気持ちになったというか…もっとビシイッ！っとしたものを定価で買いたいな…と思ったりもします。
それと言うのも、また廃棄の植物たちを買い取ってしまったから。「根は生きているから、どう？」と寄せ植えの先生に言われて、ハイ引き取ります、と。
根っこだけになった冬咲きクレマチス アンスンエンシス。
きっと元気に復活してくれるだろうけれど、上部に何もない、土だけの状態の鉢を眺めているうちに、私なにやってんだろ？と、ふと思ってしまったんですね。
自由に使えるお金は多くないから、値下げした植物は非常にありがたいはずなのに。今まではこんなこと、思ったこともなかったんだけどな。
昨年６月に値下げされたアガパンサスを買ったことを、先日、読者登録しているガーデナーさんのブログ記事で思い出しました。買ってすぐに花が終わってしまい、それ以来ひっそりとしている山田ガーデンのアガパンサス。
しかし冬だというのに、葉が枯れないのです。
詳しい品種は分かりません。でも寒くなれば枯れるだろうと思っていた葉は、１月でも変わらずもしゃもしゃしていて不思議に思っていました。その謎がようやく解けたんです。
なんと、冬に葉が枯れるタイプと枯れない常緑タイプがあると言うではありませんか。知らなかった、全く知らなかった…
そんなことも知らずに、アガパンサスだというだけで安物に手を出した自分がなんだか情けなくって。もっと大事な、見極めが私には足りなかったんじゃないかな、と。廃棄になるから可哀想だから、ただそれだけでやみくもに植物を増やしてどうするんだ？いやいや引き取ってきているのは、ちゃんと庭に迎え入れたい気持ちになったものだけにしているんだから、考え過ぎているだけ。
ただここ最近、冒頭に書いたように、庭に迎えた植物が多過ぎているのは事実。このモヤモヤした気持ちは、目が行き届かないほど集めてしまったことに対して、自己嫌悪に陥っているからだね、きっと。
好きなことをしているだけなのに、勝手に苦しんで私は何をしているんだろう。
