山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

イネ科の花粉にやられる



3日連続の夕立。もうそんな季節になりましたか。私の住んでいる地域では、ちょっと夏のような陽射しがやって来ると、夕方必ず雷雨になります。

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山田ガーデンで唯一のフランス デルバール社のバラ、シャンテロゼミサトです。すでに雷雨で散っちゃったけど。庭のバラの中では毎年最後に開花するのがこのバラ。後ろの小輪バラのバレリーナと色が重なって、なんだか今年はぼやけた印象ですが、花は大きめでダイナミック。とてもいいバラです。
しかし今年はこのバラの開花が最後ではないのです。


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ご近所さんから戴いたノヴァーリスは、そろそろ鉢から地植えにしても良いくらい大きくなりました。伸びやか、という言葉がぴったり。



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そしてマルシェルブ。これは冬の植え替え時に肥料過多だったのではないかと。春先には気持ち悪いほど大きな葉を広げて、なかなか蕾が上がらなかったのです。


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逆に肥料多めで調子が出てきたのはドイツ コルデス社のカフェで、1本立ちになってしまっていた株元からべーサルシュートを伸ばしてきています。性質は千差万別、バラだからと一括りにできない面白さがこういうところね。


さて、花が咲くと飛ぶのが花粉。今の時期は私も主人も目が痒くて仕方がない!イネ科の植物の花粉が飛ぶ時期なんですね。昨年はなんともなかったのに、目の痒みと鼻水につらい毎日を過ごしています。

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フェスツカ グラウカにも花。


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メリニスにも花。
好きで植えている植物の花粉にやられているなんて考えたくもないですが。これでは秋のススキ類の花が咲くシーズンも思いやられる…










さよなら古木ローズマリー〜伐採を決めたお話



このブログのよく読まれている記事の中には、幾つかの剪定モノの記事があります。伸びまくるロシアンオリーブと今は亡きロータス ヒルスタスの剪定についてのこと。さて、今回の主役はどうでしょうか。小さい時はシュッとしてかわいらしいですが、大きくなると色々と問題が出てきます。私と同じ様に悩んでいらっしゃる方が、日本のどこかにいるかもしれません。


我が家のカーポートの脇、お隣さんとの境界線には幅50cmに満たない花壇があります。引越しの際に土を入れて作ってもらいました。6年前のことです。そこに古木のローズマリーを2本植えています。私が学生の時に買って育てた小さなポット苗が大きくなったもので、30年近く経ちます。





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寂しいですが、このローズマリーをいろいな理由で伐採することに決めました。


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理由その1:ここ数年、葉色が悪くなってしまったこと。原因は大量発生する小さなヨコバイという虫です。風通しが悪いこともあり、いつからかヨコバイの住処となってしまいました。ローズマリーの葉の養分を吸うので、葉色も悪くなるし新芽は枯れてしまいます。ハーブは香りがあるので害虫を寄せ付けない、という話は嘘。どんなに香りがあっても来る虫は来ます。


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理由その2:大きくなり過ぎてしまったこと。枝が伸びるとギリギリまで寄せて停めている車を傷つけるので、年に3〜4回定期的に剪定しなければなりません。
理由その3:手入れに問題があること。剪定するには縦列駐車している車を毎回移動しなくては作業するスペースがありません。また、お隣さんの敷地に入らせてもらわないと切れない枝もあります。
水遣りもしにくい。ギリギリまで車体が迫っているので水遣りをする動線すらありません。
理由その4:30年という長い月日が経っていること。枝の重みで幹が裂けています。ローズマリーの枝は裂けやすいんですよね。枝に紐を掛けて引っ張って真っ直ぐになるように直したり、ソフト針金で固定したりしてはいますが、正直限界です。
挿し木したものが元気に植木鉢で育っていることだし、生活に支障をきたしている植物を無理して植えておくのはどうなんだろう、と考えるようになりました。


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大きな鉢で長い間育てていたので、根が広がっていなかったこともあり、伐根まで楽にできました。


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この場所はまた作り直しです。今あるアイビーや台湾ホトトギスなどはそのままに、駐車している車の邪魔にならない植物を追加します。具体的には、枝が伸び過ぎたり、花がらが落ちるような植物は控えて、陽当たりが良くなくても育つもの、成長はゆっくりであること。これをクリアできる植物を選ぶつもりです。










クレマチスとバラの共演を夢見て



先週、関東地方は太陽の出ない毎日が続いていました。気温も13℃や15℃と、5月らしからぬ低さ。もう寒くて風邪を引いてしまいそうでした。雨上がりを見計らって庭の掃除と雑草取り、バラの花がら切りは続けています。
新型コロナウイルスによる外出自粛でガーデニング人口が増えたようですが、こういった天気の悪い日に何をするか、これからの梅雨のシーズンにどうモチベーションを保つかで、一時的なブームで終わるのか、はたまた確かな趣味となるかどうかが分かれる気がします。
暑いくらいだった週末はガーデンリフォーム会社にも人出が多く、接客させていただいたスモークツリーとマルバノキが売れたことが嬉しかったです。元気に大きく育って、お客様が植えて良かった、と思ってくれるといいなぁ。ひとりでも多くのガーデナーさんが増えてガーデニングが生活の一部になってくれることを願っています。


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開花に合わせて雨続きだったことが悔やまれるERアブラハム ダービー。俯いたまま終わりを迎えようとしています。花が重いからいつも俯いているけれどね。でもこんな姿もまたいいものです。


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ダービーと入れ替わるように、上の写真ではまだ蕾だったクレマチス マダムジュリアコレボンが開花。クレマチスとバラの共演は、山田ガーデンでは若干時期がズレていてもどかしいです。


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すぐ側にはペンステモン ハスカーレッドが咲き出しました。庭作りを始めてすぐに植え付けた、憧れの宿根草でした。これもバラとの共演を楽しみにしているのですが、若干ズレがあり、思い描く庭にならないもどかしさがあります(苦笑)。


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つるバラ ブラッシュ ノアゼットとクレマチス ミケリテを一緒に這わせているアーチ。これだけは開花がぴったりで、2種類の花を一度に楽しめます。みんなこううまくいけばいいのに。ブラッシュ ノアゼットはテッポウムシの被害から完全復活して、今年はたくさんの花を咲かせています。バラを育てている方々がテッポウムシ、テッポウムシとよく言っていらっしゃいますが、実際に被害に遭って、その怖さを思い知らされました。鬼のように1年中咲き続けていた花が、パタリと咲かなくなるのですから…全枯れしたらどうしようかと本気で思いました。


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そんなわけで昨年はずっとダラダラうだうだした感じで、古いつるが何本も枯れてしまったりしていたので、冬の剪定で思いきり枝を抜きました。


柚の木にくくりつけたバードハウスにスズメがやって来ていて、只今子育て真っ最中です。

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バラの花弁を拾っているだけなのに、超威嚇されている毎日です。愛犬きなこも困惑気味。チュチュチュチュチュチュ…と鳴かれて、その騒がしさに退散させられています。私の庭なのに…(笑)。










【ブログ休止中の振り返り】愛らしい一重つるバラ バレリーナの剪定と誘引

【2020年2月上旬】



山田ガーデンには4本のつるバラが植えてある。
そのうち1本は日当たりが悪いせいか、つるバラらしく枝を伸ばしてはくれなかったので、実質3本のつるバラをこの寒い時期に剪定し、誘引し直さなくてはならない。
"しなくてはならない" という言い方をしたのは、つるバラの剪定は、植木鉢で育てているバラと比べて桁違いの難しさがあるから。ニョキニョキ伸びるつるを限られたスペースにどう収めるか、スペースの問題だけではなく、樹勢を落とさず、見た目にも美しく、なおかつたくさん咲いてくれるようにつるを切ったり固定する必要もある。
重い腰を上げよう。ネガティブな発言はしない。「ものすごくやりがいのある作業」だ。


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まずはこのバラ、一重咲きのバレリーナから始めよう。DIYした板塀に這わせてあるから脚立がいらないからね。


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前から見ても横から見てもよく伸びている。昨年はよくチュウレンジの幼虫の餌食になっていたけれども頑張ったよね。


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まずは枝先をざっと剪定。咲き終わった花がらをそのままにしていたから。


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5㎜ほどの大きさのかわいいローズヒップ。そういえば最近は、日東紅茶ティーパックのローズヒップティーをよく飲んでいる。レモンのような酸味があって美味。ハイビスカスの花弁で着色した鮮やかなピンク色もいい。
南天のようにたくさんローズヒップがなるかと期待していたのだけれど、まばらにしかつかなかった。


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今回はシュートの入れ替えをする。つまり古いシュートを切り、新しいシュートを残すという作業だ。
さて、ここでクイズです。ちなみにこの写真では、どの枝が一番古いでしょうか?


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答えは表面が木のようになっている枝が一番古い。次に古いのは、表面が少しづつ木化をしているもの。新しい枝はきれいな緑色をしている。


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だから古い枝をこの部分から切り、その下から出ている新しいサイドシュートを今後のために残すことにするよ。


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切る前の姿。


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切った後。右上に強く伸びた古いシュートを取り去って、真っ直ぐ上に伸びていた新しいシュートを右に倒してみた。あとは空いているスペースに等間隔になるように、枝を倒して固定しなおしてゆく。


固定するにはビスを使う。ビスの頭が残るように板塀に打ち、枝に麻ひもを結んだものをビスに結ぶ。指先を使う細かい作業だ。
麻ひもは、過去に誘引したもの全てを外して新しいものに交換する。勢いのあるシュートに結んだ麻ひもは、つるが太くなるにつれて食い込んでしまうことがあるから、これはしっかりやらなくちゃいけない。



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そして現在、バレリーナは満開とまではいかないけれど、例年通りにかわいらしい花を咲かせています。

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真正面からはこんな感じ。なんとか形になりました。
ちなみにフェンスの上にある窓はキッチンのもので、全開にするとお向かいさんの駐車場とお庭、洗濯物などが見えてしまうのですが、花が咲く時期はそれらを上手く隠してくれるので、こちらも気兼ねなく窓を開けることができます。
ゆくゆくは窓の上の外壁にもつるを誘引したいのですが、手入れの度に脚立を持ち出さなくてはならなくなるので躊躇しているところ。伸び伸びと大きく育ててあげたいんですけれどね。













ペチュニアの切り戻し



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早目に準備した夏花、ペチュニアのハンギング。よく咲いています。でもそろそろここでひと手間入れなきゃいけません。


植え付けた時より茎が伸びていますね。このまま咲かせていると株が老化して、本格的な夏が来る前に寿命を迎えてしまいます。昨年の二の舞にならないように、心を鬼にしてピンチします。短く切り戻すことで脇芽を出させて株を若返らせ、大きく育てる作戦です。


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雨降りの肌寒い中、風も吹いていたので庭はつるバラ 新雪の花弁が散りまくっておりました。フェンスの向こう、アスファルトにまで飛んでしまっているのが気掛かりです。


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雨でも素敵なERチャールズ ダーウィン。とっても大切にしているバラのひとつ。


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さて、ペチュニアは全ての花を切って丸坊主!でもこれで良いはず。


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切った花は室内に飾ったり、挿し芽してみたり。ペチュニアの茎はしっかりしていて硬いので、挿し芽がし易いですね。


バラだけでなく、たくさんのペチュニアも育てていらっしゃるtef_rose(id:tef_rose)さんの記事を読んで感化されました。もし挿し芽が上手くいったなら、私もペチュニアにハマってしまいそう(笑)。写真がいつもお美しいです。


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足元を見れば奥多摩コアジサイがひっそりと開花しています。また少し季節が進んで、間もなく梅雨の時期。イチゴのパック詰め作業も今週で終わります。










寒い冬が思い出せない〜つるバラ 新雪、エリカ クリスマスパレード



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先週は気温が高い日が続き、朝起きたら庭に水を撒いていました。ドイツはコルデス社のバラ カフェ。昨日は夕方に仕事から帰ってから水撒きしましたよ。本当に日射しが強い1日でした。

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開き始めはこんなに黄色味が強いのですが、暑いのであっという間に退色してしまいました。朝開いた花が、夕方にはこの色になっちゃう。
以前、職場の寄せ植え教室の先生が「もう日本は暑すぎてバラ栽培には適さない」と言っていたことを思い出しました。

5月はそこまで暑くならないにしても30℃近くまでは上がるでしょう?薄い花弁のバラは、散る前にカリカリに枯れてしまいます。
先日は久しぶりに雨が降って、肌寒い1日になりました。雨に当たると蕾がボーリングして開かないバラもあるので、雨降りもまた困りものです。


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久しぶりにたくさんの蕾を付けたピエール ド ロンサール。ロンサール兄弟(姉妹か?)は他にブラン、ルージュ、ピンクがあって、人気の高さがうかがえます。どれも香りはないのかな?


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こんなに整った花を見るのは初めてかも知れないブラックティー


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バレリーナも小さな花を咲かせ始めました。いよいよだな、と嬉しい反面、散り際のことを考えてしまいます。あぁ剪定が大変だなぁ…って(笑)。


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2階まで伸びるつるバラ 新雪。いろんな意味ですごくない?

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初めて自分で選んで植え付けたバラだから、どんなに誘引が大変でも、花弁が散って積もろうとも頑張れる。


ずっと欲しいと思っていた、職場に売っている植木鉢がありました。ちょっと高い。1600円もする。
どうしようかな、もうちょい考えてからにしよう。
いや、やっぱりこの大きさで1600円は高いだろ。
でも白い植木鉢ってなかなか見ないし、この大きさがちょうどいいんだよね。
他のお店に探しに行く気にはなれないしな。
毎週職場に行くたびに眺めていた植木鉢。悩むこと2カ月が経ち、もういい加減、買おうと決心をしたものの、忙しくてレジを打ってもらうタイミングがつかめず。やっとやっと山田ガーデンに持ち帰ってくることができました。
どうしてこの鉢にこだわっていたか?それはこの鉢にぜひとも植え替えたい植物があったから。絶対に合うと思うんだよね。ずっと小さなビニルポットで頑張ってきた、エリカ クリスマスパレードのことです。


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すごいのよ、もう5月も中旬なのに、クリスマスクリスマスしてるの(笑)。まさにクリスマスツリーのよう。いい名前を付けてもらったね。


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どうでしょう!アンティーク加工したかわいらしい鉢に、個性的なエリカがちょっとミスマッチかな?って思わせる微妙なバランス。これを狙っていたんです。鉢が変わると、感じもずいぶん変わりますね。


初夏の陽気に、新雪とクリスマスパレード。寒かった冬をもう思い出せないのはコロナウイルス騒動のせいなのか、それとも年のせいか。









紫色の名無しバラの新苗を育てる〜まずは植え替え



毎日バラが開花してゆきます。ちょっとした嬉しさが続くことが幸せ。幸せってこういうことを言うんだね。

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たった1輪だけのディスタント ドラムス。中心がジュリアのような茶系の色になる不思議な色合いのバラです。我が家の株はなぜか上に枝が伸びなくて、低い位置に蕾がついてしまいます。


先日購入した品種不明な紫色のバラ、新苗なので(要は赤ちゃん、幼い苗木のことね)花は早々にカットしました。新苗を買ったのは実に5年ぶり。まだバラをどう育てたらいいのか知らなくて、いきなり大きな鉢に植え付けたら根腐れして、あっという間にだめにしてしまった苦い思い出があります(苦笑)。


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今回は失敗から学んだことを実践。ビニルポットから植え替える時は鉢のサイズを欲張らない。成長に合わせて徐々に大きく植え替えていきます。手間だとしても、そこを大雑把にしないように。
根っこはいじらず、そのまま新しい鉢に入れて足りない土を補充します。


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そして水遣り。鉢底の穴から出るまでたっぷり。しばらく落ち着くまで半日陰で様子を見ます。直射日光の当たる所に置くと、水を含んだ土が温まり、根にダメージがあるから。

何年もガーデニングをしてきましたが、バラの新苗を育てるのは初心者。分からないことだらけですが、秋には大きくなったよ!と紹介できるように頑張ります。


以前は「名前が分からないと世話のしようがない」と思っていました。よく分からないものを庭に置きたくない。逆に、好きなものはとことん詳しく知っていたい、そんな気持ちが強くありました。名前の分からないものを衝動買いするなんて、あり得ないことでした。
でもね、そんなのはゆる〜く考えればいいのよ。名前なんて後で楽しんで調べればいいし、その時に「これだ!」と思ったなら、それが出会いだし。特に女性はこういう感性が鋭いから、間違いないと思う。


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ERの魅力は、品のある整った花が咲くからなんだろうね。チャールズ ダーウィン、開花です。









久しぶりの新苗〜品種不明の紫色のバラ



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いよいよバラの開花も秒読み段階。ワクワクして朝5時前に起きてしまいました。カメラを片手に庭に飛び出します。
これはドイツ コルデス社のカフェ。花弁の数が少ないので細い形の蕾です。陽当たりの良い所に鉢を置いているのですが、鉢のサイズが大きいからか?なぜか土が乾きにくいので、水遣りは降水のみ!


私の住んでいる県では外出自粛が緩和となりました。まだマスクは手放せないけれども、娘の学校が登校日だったので、送迎の待ち時間に市の花木センターへ寄ってみました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、毎年行われているバラフェアーは中止、休園からようやくの再開とのこと。たくさんのバラの開花株が眩しく見えました。近づきながら無意識にマスクを外していたほどです。誰にも見てもらうことなく散り、職員さんが花がらを切ってきたのでしょう。その光景を想像すると切なくなりました。それでもたくさんの品種を今年も同じように見られたことが嬉しかったです。


それで気になる新苗をひとつ連れて帰ってきました。

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ポンポン咲きのかわいらしいバラ。ただ、名札が取れていて品種がわかりません。
▪花の大きさは7〜8cm、強いオールドローズ香あり。
▪980円から更に値下げされていた。つまり新しい品種ではない。
▪値札には "四季咲きバラ" と印刷されている。
▪房咲き【追加】
どなたか、ぜひ情報をいただけませんか?
久しぶりの新苗なので、大切に育てたいと思っています。もしかしてあの品種かな?とは思っているのですが…


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我が家で一番大きなつるバラ 新雪。上の方の枝にはぽつぽつと花が咲き出しています。


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グリーンフィンガーズの近所のご夫婦から戴いた、芽接ぎしたバラ。上の全体写真をよく見ると、株の上下で葉の種類が異なるでしょう?台木の芽の部分だけを四角くペロッと切り取り、他の株から同じ様に切り取った芽をはめ込むのが "芽接ぎ" 。品種を失念してしまいました。


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ピエール ド ロンサールも別のご近所さんから戴いたバラ。


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ピエールの奥に植えてあるのはテマリシモツケ サマーワイン。ディアボロよりも小型で、枝が柔らかいのだそうです。ディアボロの実物を見たことがないから何とも言えませんが(笑)。
私はとにかく出費を抑えるために小さくて安い苗木を選んで買うので、大きく育つまでに何年も掛かります。初めて花が咲いたのは昨年、植えてから3年後ですから。気長に待つのも楽しいものです。


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ERアブラハム ダービーは半つるのように伸ばして育てています。


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小さな蕾がびっしり付いたオールドローズバレリーナ


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開花したばかりのパルフェ タムールはシベが美しい!








植物への興味は尽きない〜絞り模様のバラ センチメンタルの開花



私は小さい頃から花が好きで、今もその植物で心地のよい庭を作ることにどっぷりと浸かっています。
植物は好きですが、決して甘やかしたり溺愛したりはしません。「オルラヤちゃん、ラ・フランス様」と呼んだりすることもしません。付き合い方はドライかも知れないけれど、できることを精いっぱいして、元気に大きく育ってくれるようにお世話をしています。午後は日陰になってしまうので、日照不足で花が咲かないことも多々あり、悔しい思いをすることも。それでもどうしたら良くなるのか、それだけをいつも考えています。


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違う色味のオダマキも咲き出しました。植えた覚えのないオダマキです。ナメクジや小さな虫の幼虫に無残に食い荒らされた年もありましたね。半日陰の庭にはどうしてもナメクジが増えます。


先日、大きなナメクジが天井から落ちてくる夢を見てうなされて飛び起きました(笑)。「ナメクジが!取って取って!#@*¥%+&〜!!!!」と言っていたそうです(笑)。庭作りを始めて5年以上経った今でも嫌いです。
ナメクジの存在意義がわからん、と息子に愚痴ったところ、「ナメクジはミミズと同じ役割をしてくれているんだから、そんな風に言うもんじゃない!」とたしなめられてしまいました。でもやっぱりダメ。先日駆除剤を撒きました。だって朝起きたらバーベナの花がひとつ残らず食い尽くされていたんだもの。
根こそぎ駆除する気はありません。適度に共存したいとは考えます。


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衝動買いした白いフレンチラベンダー クリスタルフィンには2番花がたくさん。水遣りは控え目に、水分不足でくたっとしてきたタイミングでたっぷりあげます。くたっとした姿は見慣れていないと心臓が止まりそうになりますが、水遣りにメリハリをつける、というのはこういうこと。


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おぎはら植物園で買った小さな苗木が、ここまで花を咲かせるまでに成長。ビバーナム オノンダガ。


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ガクアジサイをポップにしたような、かわいらしい花です。植え付け場所を悩んできましたが、この半日陰でも充分花を咲かせることができるみたいだとわかりました。


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種蒔きにも何度も挑戦しています。ちょっと蒔くのが遅かったセリンセは1ポットだけ芽を出しました。こぼれ種から秋に発芽したものは、今が花盛り。これからぐっと暑くなる中、うまく花が咲くかはわかりませんが庭に植え付けました。来年用にポット蒔きしたニンジンも芽を出しています。これは食べるためではなく、花を楽しむため。
1から育てる喜びは、ポット苗を植え付けるのとはまた違う面白さ、愛おしさがありますね。


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ERチャールズ ダーウィンの蕾。水遣りと肥料、天候、病気、虫の被害、と、植物を育てる全てのスキルを総動員してもリスクが満載なのがバラ栽培。これが "上級者向き" と言われる所以でしょうか。だからこそ奥の深い、終わりのない学びになります。

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今朝咲いたのは、絞り模様のバラ センチメンタル。平弁咲きなので蕾も小さめですぐに全開になります。すごく派手なバラに見えるかも知れませんが、庭の中では浮くこともなく、差し色としてよい仕事をしてくれます。散るのも早いけど(笑)。


毎年同じ季節に同じことを繰り返し書いているブログです。来年も再来年もきっと同じことを書き続けているんだろうな。だって興味が尽きないから。いつまでも楽しくて仕方がないんです。
さぁ、そろそろいろんな花が咲き出すよ。1年で1番にぎやかな季節。







夏花の準備〜ペチュニア・ジニア



日本中のガーデナーさんのブログにはバラの写真が目白押しですが、山田ガーデンは敢えて夏の花を植え付けた話を記事にしようと思います(笑)。いや、バラの開花にはもう少し時間が掛かりそうなのでね。


先週、花苗を買いにいらっしゃったお客様。小さなお子さんを連れたママさんでしたが、お花のことはあまり詳しくない様子。
「あの水色の花はありますか?」指を指したのは寄せ植えに使われているデルフィニウムでした。
「ごめんなさい、ずいぶん前に入荷した苗なので残っていないんです。」
「そうですか…マーガレットとかはありますか?」
「すみません、置いていないです。売り場のほとんどが夏の花になってしまっていますので…」
前にも記事に書いたことがありますが、ポット苗は開花シーズン前に市場に出回ります。少し先を見て動き出さないと、もう売れてしまって手に入らないことがよくあるのです。


そう、ファッションと一緒ですね。季節を先どって売り場に並ぶというわけです。もう暑いくらいの日もあることだし、元気そうな夏花を早目に準備することにしました。


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疲れの見えてきたパンジーのハンギングをペチュニアに交換です。夏の花の代表格ペチュニア。分泌物でベタベタするのが今でも苦手なのですが、やっぱりこれがない夏は寂しい。グリーン掛かったクリーム色にパンチの効いたビビッドピンクが少し入るという、とにかくすごくしっかりしたポット苗だったので、是非とも植えたくなったのです。昨年のようなヨレヨレした姿にはならないであろう、いや、ならないようにお世話するからね。

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昨年のペチュニアは見るも無惨に、7月末にはこんなにヨレヨレになってしまったのでした。切り戻しを躊躇した結果です。恥ずかしいけれど再び載せましょう。


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庭に飾っているたった1つのハンギングは、春と秋に花を入れ替えています。昨年の夏はカリブラコアを植えていました。可愛かったけれど毎日の花がら摘みが大変だったので今年は遠慮します(笑)。


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それから夏花の定番ジニア。黄色とサーモンオレンジでかなり迷って。やっぱり黄色にすれば良かったかな、と今になって後悔。それでもサルビア ネモローサの青と青✕黄色の組み合わせにはしてみたのですけれど。


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移植したジギタリスにも無事に蕾が上がりました。消えてしまったと思っていたダルメシアンでした。クリーム色に黒いブロッチ(斑点模様)がダルメシアン犬を連想させるジギタリスです。
そういえば、我が家の愛犬きなこは連休中に体調を崩していました。おしりに注射を打ってもらったら熱も下がり、すっかり元気になりました。連休中にもかかわらず診察してくれる病院が本当にありがたかったです。