山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

さよなら古木ローズマリー〜伐採を決めたお話



このブログのよく読まれている記事の中には、幾つかの剪定モノの記事があります。伸びまくるロシアンオリーブと今は亡きロータス ヒルスタスの剪定についてのこと。さて、今回の主役はどうでしょうか。小さい時はシュッとしてかわいらしいですが、大きくなると色々と問題が出てきます。私と同じ様に悩んでいらっしゃる方が、日本のどこかにいるかもしれません。


我が家のカーポートの脇、お隣さんとの境界線には幅50cmに満たない花壇があります。引越しの際に土を入れて作ってもらいました。6年前のことです。そこに古木のローズマリーを2本植えています。私が学生の時に買って育てた小さなポット苗が大きくなったもので、30年近く経ちます。





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寂しいですが、このローズマリーをいろいな理由で伐採することに決めました。


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理由その1:ここ数年、葉色が悪くなってしまったこと。原因は大量発生する小さなヨコバイという虫です。風通しが悪いこともあり、いつからかヨコバイの住処となってしまいました。ローズマリーの葉の養分を吸うので、葉色も悪くなるし新芽は枯れてしまいます。ハーブは香りがあるので害虫を寄せ付けない、という話は嘘。どんなに香りがあっても来る虫は来ます。


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理由その2:大きくなり過ぎてしまったこと。枝が伸びるとギリギリまで寄せて停めている車を傷つけるので、年に3〜4回定期的に剪定しなければなりません。
理由その3:手入れに問題があること。剪定するには縦列駐車している車を毎回移動しなくては作業するスペースがありません。また、お隣さんの敷地に入らせてもらわないと切れない枝もあります。
水遣りもしにくい。ギリギリまで車体が迫っているので水遣りをする動線すらありません。
理由その4:30年という長い月日が経っていること。枝の重みで幹が裂けています。ローズマリーの枝は裂けやすいんですよね。枝に紐を掛けて引っ張って真っ直ぐになるように直したり、ソフト針金で固定したりしてはいますが、正直限界です。
挿し木したものが元気に植木鉢で育っていることだし、生活に支障をきたしている植物を無理して植えておくのはどうなんだろう、と考えるようになりました。


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大きな鉢で長い間育てていたので、根が広がっていなかったこともあり、伐根まで楽にできました。


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この場所はまた作り直しです。今あるアイビーや台湾ホトトギスなどはそのままに、駐車している車の邪魔にならない植物を追加します。具体的には、枝が伸び過ぎたり、花がらが落ちるような植物は控えて、陽当たりが良くなくても育つもの、成長はゆっくりであること。これをクリアできる植物を選ぶつもりです。