山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

風に揺れる美人さん〜アグロステンマ 桜貝



今年は植えたことのない一年草をいろいろ植えてみようとチャレンジしています。
その第1号として春先に植え付けたのがアグロステンマ 桜貝でした。


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店頭で見つけたのは3月上旬。直前に車を運転していて、交差点で右折待ちをしていたら、右折の矢印が出たのに赤信号を直進して来やがった対向車のオバハンに無茶苦茶腹が立って、これは何か買わないと気が収まらん!と4株もヤケ買いしたのでした。そう、そんなことがなければ店に立ち寄ることもなかったし、アグロステンマを買うこともなかったんです(笑)。


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3月末には早くも蕾が顔を出しました。朝顔の蕾に似ています。あぁもうすぐ咲くんだなぁ、と。結構早く咲くんだなぁ、なんてこの時は思っていました。
しかしここからが長かった…


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4月7日 更に上へと伸びるアグロステンマ。すでに1m近い。蕾が重くてうなだれています。強風で倒れ気味になったこともあったけれど全株ではなく、見た目以上に強いみたい。ヨーロッパでは麦畑に咲く花として知られているようです。そうね、茎には節があったりして何となく麦に似ています。


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4月23日 うなだれていた蕾がピンと上を向いて、先端まで生命力が溢れているよう。


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4月27日 ついに待ちに待った花弁!ゆっくりと緩み始めた花弁をよく見ると、5枚が行儀良く収まっています。


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5月3日 朝日に照らされて気持ち良さそうに開きました。ほっそりした高い茎の先に大きめの花。上品ですごく美人さん!こんな美人さんに出会えるなら2カ月待った甲斐があったってもんです。風が吹くとゆったりと揺れる姿も素敵です。
バラやラベンダー、クレマチスは美人系植物、チューリップやデイジー、パンジービオラはかわいいカジュアル系植物。ユーフォルビアや多肉植物は個性が強いので個性派植物、なんて風に、植物を私の中で独自の系統別に分類しています。アグロステンマはもちろん美人系植物だな。人に例えるとスーパーモデルの冨永愛みたいだもの!


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初めて咲かせた花なので感激もひとしお。見慣れた庭の風景に新たな風を吹き込んでくれています。植えてよかった。


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つるバラ 新雪が1輪咲き始めていることに気づきました。そのうちこの壁面は白いバラの花で埋めつくされます。今年は番狂わせが起こっていて、なんだか面白くなりそうです。







一年草で色を足す〜青いロベリア ✕ 黄色いサンビタリア



赤、ピンク、黄色、白、青。
オレンジは黄色系統、紫は青系統に入れるとして、植物のほとんどの花はこの5色に分類されます。近頃は中間色もたくさん出回るようになり、色の組み合わせの幅がぐっと広がっています。皆さんはどんな色の組み合わせがお好きですか?
私は青と黄色の組み合わせが大好き。元気で鮮やかな黄色を青が落ち着かせてくれて、とにかく爽やかでこれからの陽気にぴったり。そこに白色が入った3色の組み合わせもいいな。
その大好きな青と黄色を、一年草で庭に植え込んでみました。

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場所はつるバラ 新雪の根元です。バラを剪定するために脚立を立てることが多い場所なので、今までは植物を植え込まないようにしていました。


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いや、ペニセタツムを植えたことはあったな。2018年10月のことです。


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ロベリアの青、サンビタリアの黄色を使って。しかし想像を超えたラブリーな花壇みたいになっちゃったな(笑)。


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ロベリアを植えたのは初めてです。マリンブルーとスカイブルーを1つずつ選びました。実は細かな花はあまり得意ではなくて。アリッサムとか…寄せ植えが好きじゃないからなぁ。こういった小さな花は寄せ植え向きでしょう?


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それはともかく、とてもきれいな発色!もっとたくさん咲いたら、遠くから見ても青色が際立つでしょうね。


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サンビタリアはミニチュアなルドベキアのよう。毛が生えていて、葉もゴワゴワ固い感じです。それもそのはず、同じキク科の親戚なのでした。


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フォステリアナシルバーストーンという舌を噛みそうな名前のセダム。絶対に覚えられません。


好きな色の組み合わせはあっても、実際山田ガーデンがその色をうまく組み合わせて作られているのかと言えば…先日も娘に言われましたもん、「ママの庭は地味だよね」って。わかってるよ、何回も言われてるもん。パパにも言われてるもん。
黄色の花が咲く植物も青い花が咲く植物も植えてあります。それなのにうまくいかないのは、それらが全て宿根草で、開花時期が微妙にズレているから。一斉にわあっ、と咲くことがないから、いつも地味な庭になっているのです。

もっと一年草の力を借りていいんだよね。寿命の短い一年草、庭に植えることになぜか抵抗がある。植える、植えるぞ。色とりどりの庭にするために、今年は力を貸してもらおう。







4月の庭の名脇役



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今年もたくさん開花したフレンチラベンダー アボンビュー。昨年強めに剪定したので、花付きがいいようですね。株元はかなり木化してきています。


山田ガーデンの景色を作り上げてくれるたくさんの植物たち。決してバラがメインの庭ではないけれど、そのバラの開花を目前に、周りの植物にも動きが出てきました。まるで主役を引き立てる花道を準備しているかのよう。


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何気ないけれどホッとする風景を作ってくれる名脇役たち。オーナメンタルグラスのメリニスと、こぼれ種から増えたエリゲロン。咲き始めはピンク色の花は、徐々に白色に変わってゆきます。花後の小さな綿毛は庭の至る所で芽を出すので、ためらわずに抜いています。


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新入りのかわいいスイセンラニュームは、ニホンスイセンを少し大きくした感じ。香りを確認しなくちゃ。


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複雑な花の形。美人系植物のオダマキ


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朝日に輝く春の庭。


先週末も園芸店はたくさんの来客がありました。新型コロナウイルスの感染拡大の恐怖は皆さんにはどこ吹く風のようです。小さなお子さんを連れてぶらぶらしているだけの親子連れの方、それは急ぎの用でしょうか?庭友達と1台の車に乗り合わせて来る方、密になってはいませんか?
最初の頃は見ているこちらが心配になるような気持ちでしたが、最近は正直呆れ気味です。なぜ家で過ごせないの?なぜ我慢ができないの?なぜ閉店間際を狙って来るの?園芸店は公園ではありません。

しかし昭和の日の祝日はちょっと違いました。子供連れのご家族の来店はなく、お客様も全体的に少な目。みんな頑張って外出自粛してくれていると感じました。


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移植したジギタリスは、ちょっと細い花茎を伸ばしてきました。すぐ隣にはブラックティーというバラが蕾を付けています。同時に咲いたら嬉しいなと思ってここに移植したのですが、なかなかそう上手くはいかないでしょうね。


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蕾が顔を出してから1カ月、ほぼ動きのなかったアグロステンマ 桜貝。ようやく花弁が顔を出しました。待ちくたびれたよ!


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そして山田ガーデンのバラの開花第1号は、つるバラ ブラッシュ ノアゼット。たった1輪だけ開いていました。鼻を近づけるとしっかりオールドローズ香がします。
どのバラも蕾はたくさんですがまだ固いから、本格的な開花はGWが明けてからになるでしょう。







バラとの付き合い方

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ここ数日は、夕方になると黒い雲が北から流れてきて冷たい風がびゅーっと吹き、雨が降ります。バラの蕾が大きくなってきているので、折れやしないかと風が吹くたび心配です。
そういえば先日「春の嵐で風がひどくて、バラの新芽がボキボキ折れた」と記事をアップしたその後、はたと気づいたのですが、皆様のガーデニングブログはあまり暴風の話に触れていない...?お庭は被害なしだったの!? ボキボキ折れたのはウチだけ!? ますますショックなんですけど(笑)。


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雨上がりのチューリップ アンジェリケがキレイだからまあいいか。所々に入る濃い色模様に萌えます。


ついに私の仕事に新型コロナウイルスの影響が。イチゴ農園の出勤日が減りました。私の他にいる2人のパートさん、その方たちも私同様ダブルワークをしていますが、そのお2人の片方の仕事が完全に休みになってしまい収入が減ってしまうことから、私の農園出勤日を減らしてその方たちを多く出勤させ、出勤日数をみんな平等にしようと言われました。
痛み分けってやつでしょうか。山田さん、ダブルワークで疲れてるでしょう?って。もうひとつ仕事があるんだから少しくらい出勤を減らしてもいいでしょ、って言われているような気がして、正直ガッカリしました。私は好きでやっているだけですから、と言いましたが、雇い主からそう言われてしまったら、それ以上は何も言えません。農園の仕事だけでは収入が足りないからダブルワークしているのに…今まで休みがちなパートさんの分まで頑張ってきたのに…なんだか気持ちがモヤモヤです。


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ボキボキ折れてしまったほとんどが、大きなつるバラの新雪バレリーナリカバリーの利くバラたちで本当に良かったです。所々に折れて枯れたものがぶら下がっていたりしますが、それも隠してくれるかのように青々と葉を茂らせています。


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大好きなERアブラハムダービーが、昨年とは比べ物にならないくらいたくさんの蕾を付けています。これは間違いなく農業高校で購入した牛ふん効果でしょう!


このブログを書き始めた4年前は、バラが好きで好きで仕方ありませんでした。たくさんのバラの本を読んで品種を頭に叩き込み、バラの講習会に出掛け、悩みに悩んで庭に植えたいバラを決め、やれ花が咲いた病気になった虫に食われた、と一喜一憂していた頃が懐かしいです。

今はバラを、庭全体のバランスをとるための植物、の位置付けとして見ているので、昔ほどの燃えるような情熱は落ち着きました。好きだから植える=上手くいくというわけではないこと、手に負えなくなるほどの強い生命力を持っていることも知ったからです。
病気にもなるし、虫は付くし、バラは本当に手間隙の掛かる植物。それでも美しい巻姿は他にないし、やっぱり山田ガーデンの大きな存在であることには変わりありません。


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陽当りの良い場所へ鉢を動かしたから、ピエール ド ロンサールにも今年はたくさんの蕾。
黒点病・うどん粉病対策にサプロールを散布しました。今年は定期的に散布できるように頑張ろう。黒点病は雨に打たれることで発病しますが、薬剤を散布した後はどんなに雨が降っても精神的に落ち着いていられます。
でも殺虫剤は絶対に散布しませんよ。カマキリやてんとう虫などの益虫の力を借ります。バードハウスには久しぶりに入居者がやってきているしね。あとは私のキラリと光る眼でなんとかします。ド近眼ですが(笑)。






チューリップの球根の薄皮は剥いたほうがいい?アンジェリケ実験結果



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スイセン タリアが終わりを迎えています。もう5月がすぐそこですものね。こんな姿は普通ブログには載せませんが、ありがとう、また来年会おうね。


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タリアと入れ替わるように蕾を上げているのは、スイセンラニューム。陽当たりが悪いながらも全てに蕾をつけていてホッとしています。


そしてお待ちかねの鉢植えチューリップが徐々に開花を始めました。3種類を鉢植えにしたうち、開花1番手はクリームアップスターでした。咲き始めは柔らかな黄色で、徐々にピンク色がのってきます。

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なぜかできる葉のような、出来損ないの花弁のような、これがかわいい。


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そして鉢植えのオダマキも咲き出しました。


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紫つながりで、採り撒きしたセリンセも。暖冬だったから生き残れたようです。実際は小さくて目立ちませんが、せめて写真では大きく残してあげましょう。



さて、球根の茶色い薄皮を剥いたものと剥かないものとで成長の違いを実験してきたチューリップ、アンジェリケはどうなったのか。時間を戻して見て見ましょう。

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2019年11月26日 実験開始

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2020年3月3日お雛様の日 芽が出てきました。薄皮を剥いた鉢の方が伸びが良いです。違いが大きく出ましたね。ここまでは…

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3月30日 かなり葉が伸びました。あれ?なんだか大差なくなってきたような。

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4月3日 2鉢の違いが…よくわからなくなってきたような…

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4月15日 蕾が大きくなりました。でも確認できる蕾が数が多いのは、薄皮を剥かなかった鉢です。右側が木の陰にでもなっていたのかな。

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4月21日 薄皮を剥いた鉢の花はほぼ開花。奥の2輪だけですが。

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4月23日 誰か途中で鉢を入れ替えたんじゃないのか?というくらい、間逆な結果となりました(笑)。芽の伸びが揃い、花の開花も揃う、ということで実践してきた薄皮剥き作業は必要ないということがわかりました(笑)。芽出しは薄皮を剥いた方が断然よかったんですけれどね。


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結果はどうであれ、開花まで楽しい時間を過ごせました。




とにかく明るくなれる花〜リビングストンデージー



どしゃ降りの雨の土曜日、初夏のようでもあった青空の日曜日共にマスクをして園芸店に出勤していました。お客様に聞いたところ、走っている車は少ないけれど、どこの花屋もHCも人でいっぱいよ、とのこと。月末からGWにかけては、外出自粛に合わせて私の勤務時間も短くしていただけることになりました。お客様とできるだけ2mの距離をとってね、と言われているのだけれど、そんなに離れて接客するのはやっぱり難しいよ。お花の説明とかできないもん。ここから切ると脇芽が出てきますよとか。それこそ志村けんのバアちゃんのコントみたいになっちゃう〜「あ!? あんだって〜!?」って(笑)。


「お店のホームページにあるスタッフブログに1記事何か書いてくれますか?いろんな人に書いてもらいたいので」と言われていたので、1記事仕上げました。まさか自分以外のブログを書く事になるなんて思いもしませんでした(笑)。もちろん自分のブログを持っていることは秘密にしていますよ。でも書き上がった記事をチェックしてもらった時に、「すごい!よく本とか読んでいるんですか?山田さんの隠れた才能を発見した気がします。表現が上手い〜」とお褒めの言葉をいただけて。
超ドキドキでした。いつかブログを書いていることがバレるんじゃないかというドキドキです(汗)。水の遣りすぎなんじゃ!とか隠さず書いていますからね、知られたらもう身の置き場がありませんよ(汗)。

以前もブログがうまく書けなくなって悩んでいた時に「たくさん本を読んできたことがわかる文章ですね」と先輩ブロガーさんが励ましてくれたことを思い出しました。二度も言われるってことは、相当固いのかもしれません。いや、自分でも文章が固いとはわかっているんです。ガーデニングブログとしては固すぎるって。もっとくだけた笑える書き方のほうがアクセスを集めてるってことも。でも公に発信するんだからちゃんとしたい気持ちが強くて。もういい歳だしさ、喋り言葉で書くのは抵抗があり過ぎます。話すようにスラスラと書ける皆さんが羨ましいです。


そんなことを考えていたからか、職場でペチュニアのポット苗を買って帰ろうと考えていたのに、なんだか明るい気分になりたくてこんな派手な花を手にとってみたのでした。

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リビングストンデージー一年草です。ペチュニアは昨年も植えたしね、いろんな植物を育ててみたい気持ちと、派手すぎてなんだか売れ残りそうな予感もあったから。


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多肉のようにしっとり、くにゃりとした感触と表面にある水の粒。これを見て真っ先に頭に浮かんだのは、不思議な野菜アイスプラント。しゃくしゃくな食感とほのかな塩味が特徴の野菜にそっくりです。
太陽が大好きな南アフリカ原産なので、とにかくカラフルな花色が揃っています。山田ガーデンにはオレンジレッドと黄色を選びました。どちらもニュアンスカラーで、派手ながらも優しい色。中間色が多く、幾つも組み合わせて植えたくなります。ガザニアといいアークトチスといい、南アフリカ原産の花はバッと開いて太陽をいっぱいに浴びたい、そんな放射相称花タイプの花が多いですね。


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ガザニアと同様に、夕方になると糸状の花弁を閉じます。仕事終わりに持ち帰ろうとしたら、花が全部閉じていて面食らいました。太陽が出ない雨降りの昨日は一日中閉じていました。曇りでも開きません。一度咲くと花弁が散るまで動きのない花がほとんどの中、リビングストンデージーは閉じたり開いたりを繰り返します。当たり前だけれど、植物は生きているんだな、と実感させてくれる花です。


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つい先程植え終わりました。植えてみると意外としっくりきますね。ビオラの青色が落ち着かせてくれているのかも知れません。ビニルポットから抜くときは茎や葉が折れやすいので気をつけてね。



格安SIMに切り替えてからはてなブログの動作が重く、固まってしまうことが多くなりましたので、スターを非表示にしました。(山田はブログをスマホで書いているのです)皆様のブログも同じく、スターが表示されるまで時間がかかります。スターが付いていないのはそういう訳だとご理解ください。
不具合だらけではありますが、今後とも変わらずお読みいただけると嬉しいです。







なぜ水戸の地名がついているの?〜ギボウシ 水戸の華



いつもいつも言っていますが、山田ガーデンは半日陰で、午前中のみ陽が当たり、午後は日陰になってしまいます。大きな柚の木も植えてあり、陽が当たる時間でも庭の真ん中に影が伸びていて、どこかに必ず日陰がある庭です。
そんな庭でも育つ植物を探してギボウシを知りました。色や斑の入り方にたくさんのバリエーションがあって、葉っぱなのにカラフルで緑色一辺倒にならない。そしてどっしりとしたカッコいい佇まい。まさに男の植物!って感じです。実はヨーロッパでの人気が高く、盛んに品種改良が行われています。品種を調べているうちに、私もすっかり魅了され、今現在10種類のギボウシを育てています。ちょっと紹介しますね。


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大型種 タマノカンザシ 2017年9月 葉の厚みは薄い。白い花が咲き、良い香り。


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中型種 ワイドブリム 2017年8月 斑とグリーンの境目が筆で描いたように不規則に混ざる。薄紫色の花がコロンと丸くかわいい。実は、ブリムカップという品種が欲しかったのに間違って買ってしまったという逸話があります(笑)。


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中型種 パトリオット 2018年5月 白とグリーンのコントラストがハッキリしていて美しい。


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中型種 ブルーカデット 2018年6月 ブルー掛かった葉色。こんもりと形良くまとまる。葉は厚みがあり硬め。


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中型種 ゴールデンティアラ 2018年5月 薄く小さめの葉が形良くまとまる。山田ガーデンでは直径1mの大きさにまで成長したことも。


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大型種 ステンドグラス 2016年8月 かなり巨大化している。


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小型種 文鳥香 2018年8月 江戸時代から残る園芸品種。小さな盆栽鉢で育てるのがオススメ。


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小型種 ブルーマウスイヤー 2019年6月 ブルーカデットから改良された小型種。葉が丸くて硬い。かわいい。


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そして4月3日、他のギボウシより若干遅れて芽を出し始めた水戸の華。黄色味が強い。よーく見ると、すでにしましまです。


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4月9日 少しずつ葉が伸びてきました。しましまがかわいいです。こんな熱帯魚を見たことがあります。



日本語で "ギボウシ_水戸の華" とネットで調べてみても、詳しいことが全く出てきません。そこで "hosta_mito-no-hana" と英語で調べてみると、詳しいことが載っているサイトに辿り着きました。やっぱりホスタ(ギボウシ)熱は海外の方が高い!

www.plantsgalore.com

なぜ水戸の地名がついているのかが一番気になるところでしたが、作出が茨城県水戸市にある天神山分園ナーセリーのヤマナカ トヨゾウ氏だと書いてあります。Google mapで見てみると、近くに天神山木楽園という庭木の剪定をしている会社かな?がありましたので、ここと繋がりのある所なのだと思われます。やっぱり水戸で作られたホスタだったのですね。
有名な大型ホスタのサガエも山形県寒河江市で作られたものだし、イチゴの品種も地名を使った名前が多いですから、品種改良した新しい植物には地名をつけるのが日本の傾向なのだということがわかります。
興味深かったのは、この海外サイトに載っている水戸の華のタグ写真。左上に印刷されたお値段はなんと$200!ポット苗が2万円以上もするなんて! 作出年がはっきりしていませんが、私は2019年に800円で買いました。


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今年もこのしましまが見られるかと思うとワクワクします。ここまで伸びるには半月以上は掛かりそう。のんびりと待つことにしましょうか。










HCにも園芸店にも行かない!あるものだけでガーデニング



「不要不急の外出を控えよう」
一昨日は春の嵐でひどい天候だったこともあり、日中の道路は閑散としていました。
この不要不急という言葉に、やっぱり趣味も入るんだよね。愛犬の散歩は普段通り、食料品の買い出しは必要。仕事もテレワークにはならないから普段通り。私が自粛するのは趣味の買い物、つまり花苗を探して歩かないこと。それは自分の楽しみのためにショッピングをしたり、外食をしたりすることと同じことだから。世間一般的にはどうしても必要という訳でもない、ないと寂しいというだけ。だから我慢します。どうしても必要になったら仕事場に出勤したついでに買うつもりです。

家にあるものでガーデニング。そう、こんな時は庭の隅々まで見て回ります。

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イベリスがキレイに咲いています。影もかわいい。パンパスグラスの陰になってしまい、今年の花数は少なめです。


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暴風に煽られておじぎしてしまったチューリップ ブルーダイヤモンドと美しきマンゴーチャーム。美味しそうな色で大好きなチューリップです。


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これまた風に煽られていたであろうクレマチスを、紐でしっかり誘引したり。この時期ぐんぐん伸びるクレマチスは、毎日チェックしないととんでもない所へ巻き付いてしまうことがよくあります。本当にクレマチスは自由過ぎます(笑)。


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倒れたアグロステンマに支柱を立てたり。


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暴風で柔らかいバラの新芽もかなり折れてしまいました。この大切な時期に最大瞬間風速20m近い風って、マジで勘弁してほしい!大きなつるバラ バレリーナ新雪、シャンテ ロゼ ミサトはいつも強風に影響を受けてしまいます。折れたバラの新芽だけでも相当な数で、50本はあったんじゃないかな。折れたものを集めて写真を撮ろうかとも思いましたが、ますます悲しくなるだけなのでやめました。そんなのをガッカリしながら片付けたり...


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穴を掘ってレンガも埋めちゃいます。
そうこうしているうちに、休日はあっという間に過ぎてゆきます。



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" 教えて!goo "の参考回答に山田ガーデン記事が貼り付けされていました。ありがとうございます。









放ったらかしチューリップが開花



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球根を植えっぱなしにしていたチューリップに色が付き始めました。マンゴーチャームというお気に入りの品種だとばかり思っていたけれど、全く違っていたようで。どうやらこれは一昨年植えてひとつも咲かなかったブルーダイヤモンドという紫色のチューリップのようです。


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早咲きとか遅咲きとかはあまり考えずに気に入ったものを買い求めています。陽当たりもあまり良くない庭なので、なんとなく山田ガーデンのチューリップは開花遅め。でもまだ咲いていないアンジェリケに比べたらずっと早い。日陰のチューリップはしっとりとおしとやかな感じがして、またいいものです。


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そして4月9日、開花。美しい紫色の小さな八重咲きです。ブルーと名の付く花でも、青い遺伝子を持っていなければ完全な青い色を出すのは難しいので、紫色止まりになりますね。いつかネモフィラのような空色のチューリップを見てみたいな。花が終わっても掘り返さない予定なので、化成肥料を根元に埋めておきました。


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そして原種チューリップのステラータ。蕾が色付くと、あっという間に開花です。


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その他にも昨年植えて咲かなかったチューリップが、あちらこちらでポツポツと咲いています。
仲良くしていただいている近所に住む老夫婦のお庭には、色とりどりのチューリップが家を囲むように咲き連なっています。聞いてみたら、昨秋植えていないのよ、と。何年か前に植えた球根が太って、立派な花を咲かせているのです。やっぱり太陽と肥料、そして良い土で、大きな花を何度でも咲かせることができるのですね。本当に上手に花を咲かせる、お二人はグリーンフィンガーズです。 穏やかで優しくて、いつも私の話をうんうん、と聞いてくれる。私の両親は話を聞いてくれない。母は精神的に不安定で何の話もできないし、父はすぐに自分の意見を上から投げつけてくる。なぜこうも違うのでしょう。


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ミセバヤもかわいらしい新しい芽を出しています。小さなバラの花のようです。




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鉢植えのチューリップたちはもう少し時間が掛かりそう。またの機会に。


私の住む地方でも、県独自の外出自粛要請が出されました。毎日少しずつ、確実に新型コロナウイルスの感染者数は多くなってきています。イチゴの出荷も残り1カ月となりましたが、道の駅でも売れ残ってしまっているようです。
外出できないなら、とガーデニングをする方が増えているようですが、そのための花苗を買いに外出しては元も子もない気がします。今週も園芸店は激務でした。












限られた時間で、美しい庭を維持する



週末はお客様からの依頼を受けて、軽トラを駆って病院の敷地内の草むしり作業へ。あいにくの雨で気温も10℃ない中、5時間以上も雑草と格闘したのだけれど終わらない。夕方になってしまい、結局社員さんをひとり残して私は会社に帰らなくてはならなくなった。
草むしりなんて慣れているはずだったけれど、自分の庭でのんびり作業するのとは勝手が違った。もっと時間配分を考えなきゃいけなかった。物凄く反省しています。
仕事としてやる以上はスピードが求められることも多い。私はそこがダメなんだな。のんびりと時には手を止めて葉っぱを眺めてみたり、蕾を凝視してみたり、趣味の園芸を楽しんでいる時には完全に時間を忘れているもの。5時間もの長い間、草むしりなんてしたことないし、腰は痛くなるし、寒くて手はかじかむし。でももうそんなのは言い訳にしかならない...


そこで自分の庭の作業を、タイマーで時間を計りながらやってみることにしました。自分で決めた時間内に効率よく作業をすることで、スピーディーに手を動かす作戦です。


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ある日はワレモコウの古葉の整理。ビニル袋に片付けるまで、制限時間10分。


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スノーフレークの花がら切り。これは10分のところ6分で終わった!


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ビニルポットに種蒔きして育てた北海道ビオラの植え付けは5分予定が3分5秒!穴を掘って植えただけだけどね(笑)。先日移植したセダムに飾ったレンガから溢れるように咲いた風にしてみました。


またある日はバラの黒点病予防にサプロール薬剤を噴霧。制限時間は20分、薬剤を調合するところから20分で15品種+ワレモコウを終了させます。ワレモコウはバラ科なのでうどん粉病が出るのです。茎や葉が黒く変色してしまうので、キレイな姿を維持するには薬剤散布をします。
この作戦、なかなか面白いです。時間内に終わさなきゃ、という気持ちが働いて、サクサクと作業が進みます。



庭作業時間で思い出すのがこの過去記事です。そう、あの頃はない時間を搾り出して毎日出勤前に作業していたっけ。経験から少し手を抜くことも覚えたし、庭に対する愛情がガンガン沸騰していたあの頃とは違い、今は焚き火のようにやさしい炎を燃やし続けている、そんな感じです。
今は朝夕に愛犬の散歩があって、以前のようには毎日の庭時間が取れなくなりました。それでもちゃんとキレイな庭は維持したい。だったらもっと時間配分を考えてやるしかないんだよな。落ち葉拾いや花がら切りはトロトロやらずに素早く、時間をかけない作業と時間をかけたい作業のメリハリを付けること。それが仕事のスピードアップにも繋がるんじゃなかろうか。


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アグロステンマの蕾が膨らんできました。
趣味くらいは時間を考えずに没頭したいのが本音だけれどね。