【2020年2月上旬】
山田ガーデンには4本のつるバラが植えてある。
そのうち1本は日当たりが悪いせいか、つるバラらしく枝を伸ばしてはくれなかったので、実質3本のつるバラをこの寒い時期に剪定し、誘引し直さなくてはならない。
"しなくてはならない" という言い方をしたのは、つるバラの剪定は、植木鉢で育てているバラと比べて桁違いの難しさがあるから。ニョキニョキ伸びるつるを限られたスペースにどう収めるか、スペースの問題だけではなく、樹勢を落とさず、見た目にも美しく、なおかつたくさん咲いてくれるようにつるを切ったり固定する必要もある。
重い腰を上げよう。ネガティブな発言はしない。「ものすごくやりがいのある作業」だ。
まずはこのバラ、一重咲きのバレリーナから始めよう。DIYした板塀に這わせてあるから脚立がいらないからね。
前から見ても横から見てもよく伸びている。昨年はよくチュウレンジの幼虫の餌食になっていたけれども頑張ったよね。
まずは枝先をざっと剪定。咲き終わった花がらをそのままにしていたから。
5㎜ほどの大きさのかわいいローズヒップ。そういえば最近は、日東紅茶のティーパックのローズヒップティーをよく飲んでいる。レモンのような酸味があって美味。ハイビスカスの花弁で着色した鮮やかなピンク色もいい。
南天のようにたくさんローズヒップがなるかと期待していたのだけれど、まばらにしかつかなかった。
今回はシュートの入れ替えをする。つまり古いシュートを切り、新しいシュートを残すという作業だ。
さて、ここでクイズです。ちなみにこの写真では、どの枝が一番古いでしょうか?
答えは表面が木のようになっている枝が一番古い。次に古いのは、表面が少しづつ木化をしているもの。新しい枝はきれいな緑色をしている。
だから古い枝をこの部分から切り、その下から出ている新しいサイドシュートを今後のために残すことにするよ。
切る前の姿。
切った後。右上に強く伸びた古いシュートを取り去って、真っ直ぐ上に伸びていた新しいシュートを右に倒してみた。あとは空いているスペースに等間隔になるように、枝を倒して固定しなおしてゆく。
固定するにはビスを使う。ビスの頭が残るように板塀に打ち、枝に麻ひもを結んだものをビスに結ぶ。指先を使う細かい作業だ。
麻ひもは、過去に誘引したもの全てを外して新しいものに交換する。勢いのあるシュートに結んだ麻ひもは、つるが太くなるにつれて食い込んでしまうことがあるから、これはしっかりやらなくちゃいけない。
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そして現在、バレリーナは満開とまではいかないけれど、例年通りにかわいらしい花を咲かせています。
真正面からはこんな感じ。なんとか形になりました。
ちなみにフェンスの上にある窓はキッチンのもので、全開にするとお向かいさんの駐車場とお庭、洗濯物などが見えてしまうのですが、花が咲く時期はそれらを上手く隠してくれるので、こちらも気兼ねなく窓を開けることができます。
ゆくゆくは窓の上の外壁にもつるを誘引したいのですが、手入れの度に脚立を持ち出さなくてはならなくなるので躊躇しているところ。伸び伸びと大きく育ててあげたいんですけれどね。