山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

つるバラ ブラッシュ ノアゼットの剪定と誘引


山田ガーデンには4本のつるバラが植えてある。
そのうち1本は日当たりが悪いせいか、つるバラらしく枝を伸ばしてはくれなかったので、実質3本のつるバラをこの寒い時期に剪定し、誘引し直さなくてはならない。
"しなくてはならない" という言い方をしたのは、つるバラの剪定は、植木鉢で育てているバラと比べて桁違いの難しさがあるから。ニョキニョキ伸びるつるを限られたスペースにどう収めるか、スペースの問題だけではなく、樹勢を落とさず、見た目にも美しく、なおかつたくさん咲いてくれるようにつるを切ったり固定する必要もある。
…とここまでは昨年の記事のコピー。

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今年は我が家のつるバラ、ブラッシュ ノアゼットの剪定・誘引作業をまとめてみました。
幹にテッポウムシが入ってしまい、花が咲かなかった年もありましたが、昨年元気に復活してくれました。実はこのバラを買ったのはHC、現在の私の職場なのであります。

【第1日目 葉を取り去る】

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きれいに赤く紅葉しています。緑の葉が紅葉しているということは、もう栄養を作り出したりの機能を止めたということ。このままにしておけば枯れて勝手に落ち葉となるわけだけれど、ブラッシュ ノアゼットはなかなか葉を落とさない。誘引する邪魔になるので強制的に葉を取り去ります。
アブラムシが越冬していることもあるので、葉は取り去った方がいいですよ(経験談)。


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葉を取っていると、カイガラムシが目に付きますが、まずは葉を取り去るのが先。無心で手を動かします。


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枝先は養分が集中するからか葉が元気。どうせ剪定してしまうので無理に取らずにそのままで。

【第2日目 剪定】

剪定は1番好きな作業。あれこれ考えながらチョキチョキと枝を切り落とし、混み合ってごちゃごちゃしている窮屈な場所にスペースが生まれてくると、気持ちまでスッキリしてきます。ストレス解消だな。


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昨年のバレリーナの剪定同様、シュート(長く伸びた枝)を新旧で入れ替えるので、今まで使ってきた古いシュートは切り落とします。木質化してむっちゃ太くなっているということは、それだけ長い時間頑張ってきたということ。お疲れ様。これからは若い枝に頑張ってもらいましょう。


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枝先は誘引するためにできるだけ長く残して剪定。誘引した時に微調整します。
必ず赤い芽の少し上で切りましょう。私は5㎜くらい上で切っています。


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ただし、小輪バラの柔らかな感じを出したいので、細かく枝分かれしたいじけたような枝も、わざと残しておいたりしています。
チュウレンジハバチに卵を産み付けられて割れている枝、ありませんか?この剪定で切り落としてしまいましょう。


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かなりさっぱりしました。このアーチは筒状になっていて立体的なので、筒の内側にも容赦なく枝が伸びるわけですが、内側には伸びて欲しくないので、内に向かっている脇枝はすべて付け根から切り落とします。
暖かな日で、マフラーを巻いていたら暑いのなんの。

【第3日目 誘引】

枝を切り落としてできたスペースに新しく伸びたシュートを固定します。
枝先は同じ長さにならないように、アーチのいろんな位置に選定した切り口がくるように、それぞれのつるの枝先を微調整。剪定しながらアーチに結びつけます。アーチ全体に花が咲くようにするためです。


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私が誘引に使っているのは、柔らかい針金にゴムの被覆が付いているもの。ねじれば固定完了。足場の不安定な脚立の上で、フニャフニャした麻紐を結ぶのはひと苦労ですから。ちなみにこれでカイガラムシを擦るとよく取れます。


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完成!3日に分けて作業すればとっても楽ちん〜♪


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ブラッシュ ノアゼットは1年中花が絶えることがないほどよく咲くバラ。優しいピンク色の小さな花が、房になって咲きます。
最近は咲いている姿に目が慣れてしまったからか、素敵な写真がないなぁ。もう一度魅力を再発見したい。5月にはどんな花を見せてくれるかな。