仕事休みの日。バラが咲く庭に1日いるつもりだったけれど、なんだかモヤモヤした気分が晴れなくて、車を駆って出掛けました。行き先は買えるはずもない、手の出ない中古物件。けれどもネットで見てからというもの、ずっと気になって…道順も暗記してしまっていたほど。
「お邪魔します」と誰もいないけれど声をかけて、この写真を撮ったら、どこからともなくクロアゲハが飛んできました。私のこと確認しに来たんだ。蝶は霊媒だって言うもんね。
一体どのくらい前に敷いた防草シートなんでしょう。空き家をひとりで見に来るのはちょっと怖い。ここに住むことを想像しながら、建物の外観と雰囲気と、庭の広さだけ確認して帰ってきました。家の中を覗く勇気はなかった(笑)。
ここは山田ガーデンから北に30kmの古い温泉地。山林だったところを住宅地にしているので、周りは杉の木に囲まれている。そう、私は生まれ育った地を出ようとしている。少し車を走らせれば買い物もホームセンターもあるから、生活にはなんの支障もない。最寄り駅までは車で30分弱、信号が少ないから多少距離があってもストレスがない。朝晩はどのくらい混むのかな。建物の北側は広いけれど木の陰で薄暗い。笹も生い茂っている。ギボウシを集めるには絶好な場所だろうな。少なくとも2〜3本の杉の木を切り倒す必要はありそう…枝払いもしなきゃだな。古びた犬小屋があった。家主さんは愛犬家だね。
1軒目、見学終了。知らない土地に久しぶりに出掛けて、ちょっと気分が晴れました。少しずつでも行動しなきゃ、不安に押し潰されてしまいそう。だって住むところがなくなるんだから。
「漠然とだけれども、引越しをしようと思っているんだ。」そう娘に話すと、むっちゃ大賛成!という返事が返ってきて、ほっとしました。ウチの娘は本当に肝が据わっていて、息子とは真逆。" おおかみこどもの雨と雪" の姉弟そのまんまだから…
上を見上げれば新雪の花が重そうに揺れています。これをどうやって移植するのか、それが1番の悩み。
後は小さなものばかりだから、掘り出せばなんとでもなる、と思っています。
1カ月前に植え付けたクレマチス ベル オブ ウォーキング。出て行けともう少し早く言われていたら植え付けなかったのに。