山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

【ブログ休止中の振り返り】不用品処分は継続、冬なのに台風一過後?のバラの剪定も続く


【2020年1月下旬】


家の中の片付けは着々と進んでいる。ゴミ収集日には通常の生活ゴミの他にプラスひとつ、使わないものを処分するようにしている。物置きにしまわれていた洗濯カゴ、フルーツを盛り合わせる籠、トイレに置いてあった壊れた飾り物、ダイニングテーブルの椅子に敷いていたシートクッションも、端が擦り切れてボロボロだったので処分して買い替えた。こういうことはもう親ではなく、私たちが率先してやることに変わった。


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ニトリにて購入。我が家はカーテンがシンプルなので、小物に強い柄モノを持ってくることができるのが楽しい。


そして資源ゴミ収集日には、2〜3着ずつ洋服を処分。この先も着ないだろうものにはちゃんと理由がある。着心地が悪かったり、サイズアウトしていたり、太い毛糸で編まれたアランセーターなんかは、重くて着ていると肩凝りしてしまうから手放し時だ。全体的にくたびれているものは、えいやっ!とゴミ袋へ。よく、" 持っている洋服を一気に全部出して、そこから1枚ずつ選別しましょう "などと聞くが、私はそんなことをしたらそれこそどうしたらいいか分からなくなってしまう。なので週1回のゴミの日に合わせてちまちまとどれを処分するか決めている。
また不燃ゴミの収集日は、使わない食器をこれまた少しづつ処分。私が物心ついた時からある食器も、もう出番はなくなったからね。
ゆっくりと少しづつ継続して片付ける方法は私に合っているみたい。



朝方、雨が窓ガラスを叩きつける音で目が覚めた。ものすごい強風は天気予報通り。まるで台風だ。8時前には風がおさまり、お昼前には気持ちの良い青空に変わった。大寒だというのに驚いたことに17℃まで気温が上がり、4月並みの暖かさ。
日照不足でイチゴの収穫量が上がらないので、太陽が出てくれると嬉しい。

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仕事から帰って庭に出ると、強風で酷い有様。ブリキのバケツは倒れ、上に置いていた寄せ植えの鉢がガザニアの株に落下。土はこぼれたけれど鉢は割れなかった。


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トレリスはいつも傾く。


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片付けついでにHT ブラックティーを剪定。大まかには切っていたので、決めの剪定といったところ。
切花品種のブラックティーは枝が混み合うことなく素直に上へ真っ直ぐ伸びるから、芽が確認しやすくて切りやすい。


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スタンダード仕立てのピエール ド ロンサールも、ラ フランスと同じように木化してきています。これも毎年あまり切れないのですが、今年は勇気を出して剪定。出べそなどの細かな芽は全てカットしました。


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土からはニョキニョキと余計な枝が生えてきていて、でももうそれも剪定せずにいるので、いつかスタンダード仕立てではない形になってしまうんだろうなぁとは思っています。ま、大型クライミングローズがスタンダード仕立てになっていること自体が無理があることだからね。抑え込むにも限界があります。


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山田ガーデンでは、同じく古木のウメモドキにノコギリの歯を入れました。枯れている部分を思いきって切り落としたら、空が広くなりました。










【ブログ休止中の振り返り】樹齢40年超!古木HTラ フランスの剪定


【2020年1月中旬】



バラの剪定には、正解もなければ間違いもない。だからこそあれこれ頭をフル回転させて考える楽しさがあるが、何年やっていてもそこには必ず迷いや疑問が生じる。


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山田ガーデンの古株のバラ、ラ フランス女王。樹齢は40年以上でありながら、まだ花を咲かせてくれている。HTは比較的剪定は楽ではあるが、女王のそれはなかなかスムーズにはいかないのだ。
y-garden.hatenablog.com


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というのも枝の下半分が木化しているので、ハサミを入れることのできる場所が限られているんだよね。一般的に木化した部分からは良い芽が出ないと言われている。
バラの剪定とは、元気のなくなった古い枝を切り落とし、新しい枝と世代交代させる意味がある。それが思うようにできないから悩んでしまう。


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枝先をちょんちょんと切ってはみたものの、こんな部分が気になる。とにかく出べそ(伸びもしない芽)が多いのだ。昨年も悩んで、結局思いきれなかった。出べそが出やすい品種なのかどうかは分からない。が、この出べそと長年剪定をおろそかに放置していた跡が見苦しい。思いっきり切り落としてしまいたい衝動に駆られ、更にハサミを入れた。
もし新しい芽が思ったように出なければ、来年はゲンコツ剪定でもしてみるかね。


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暖かいので新芽が動き出すのも早いですね。わくわくするような赤い芽がぷっくりと膨らんできています。


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細かな枝は主枝の根元からきれいにカットしてありますが、どうしてもまたそこから芽を出したいようで。頼もしい限りです。


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硬そうな部分からも、芽が出てきています。とにかく新しい枝をたくさん伸ばして欲しい!どうか、どうか頑張っておくれ!










【ブログ休止中の振り返り】早すぎる球根の芽出し、鉢植えバラ マルシェルブの剪定


【2020年1月中旬】



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植えっぱなしの球根が芽を出し始めてしまった。暖冬だからか、まだ1月中旬だというのに。原種チューリップのステラータ。 その後冷え込みが強まり、センター試験前日は首都圏に雪が降る、とテレビでは騒いでいたが、こちらは降る気配なし。


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こっちは原種ではないチューリップ。去年はたくさん植え込んだのに、ほとんど咲かなかったから、どこになんの種類を植え込んだのか判らなくなってしまった。


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ミニアイリスの芽。ひとつしか生き残れなかった。
昨年買い求めたホームセンターに行ってみたら、色味は異なるけれど同じミニアイリスが今年も置いてあったので即買い。
日本より北に位置するイギリスでは、2月上旬にはそのアイリスが見頃だったそうだ。暖冬は日本だけの話じゃなかったのね。



残念なお知らせがもうひとつ。"冬の妖精"スノードロップがひとつも見当たらない。ひとつも!


トリプルワークが始まった途端、高熱を出してしまいダウン。3日間も仕事を休んでしまった。 背中と腰が痛くて、足に力が入らない。インフルエンザだったのかもしれないが、とても自力では病院に行けなかったので、結局分からずじまい。働き続けなければいけない反面、もう無理はできない歳に来ているのかも知れない。


センダンの伐根を済ませた勢いで、鉢植えのバラの剪定と土替えを行う。マルシェルブとコルデスのカフェ、接ぎ芽したものを戴いたパロマ ブランカ。どれもコンパクトなサイズ。


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現在の3分の1の長さになるように枝を切りつめてゆく。マルシェルブはまだ黒点病まみれの葉を付けていたけれど、剪定して一緒に取り去ってしまえばいい。まだまだ剪定する鉢は待機しているから、あまり労力は使わず楽にやろう。


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枝分かれしたごちゃごちゃした部分は残さないように切り落とす。コンパクトな品種なので、スッキリとした仕上がりを目指して。


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はい出来上がり。この後、ワンサイズ大きなスリット鉢に牛ふんたっぷりの土で植え替え。牛ふんはもちろん、農業高校の文化祭で買ってきたもの。臭いが全くなくて驚いた。
こぼれ種から花を咲かせた鉢の中のビオラは、かわいいのでそのまま一緒に植え替え。


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カフェ。根の調子は悪くなかったし、コガネムシの幼虫もいなかった。今年は牛ふん効果でベーサルシュートが出るといいのだけれど。



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山田ガーデンのミニアイリスは2月29日に開花しました。
昨年は高校受験の合格発表の日に開花だったから、それよりも10日くらい早く、イギリスよりは1カ月遅いということになります。


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コバルトブルーは昨年から命をつないだもので、新しく植え込んだものは紫色です。
残念ながら、ポットから抜くとカビの生えた球根がありました。水持ちの良いピートモスで育てられていたので、販売店が水を遣り過ぎていたのでしょう。









【ブログ休止中の振り返り】身の回りを単純にわかり易く、丁寧な暮らしに繋ごう


【2020年1月某日】


一生懸命に働いたお金が余計な出費へ消えてゆくことほど、バカげたことはない。無駄な出費を抑えたい、この強い思いが私に火をつけた。
学割を利用して息子にスマホを持たせるにあたり、家族の通信費を見直した。私はキャリアからMVNO(格安スマホ)へ念願の転出。最後の最後にもS社には嫌な思いをさせられたよ。離れてスッキリした。主人はキャリアはそのままで、プランをギガ数の少ないものへ変更。高校生の娘も学割を利用して機種変更した。ゆくゆくは全員にMVNOへ転出してもらいたいと考えている。
これを機に断捨離とまではいかないが、身の回りのものを処分し始めた。


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10年以上も休眠状態だった銀行口座を解約した。
お金もないのに、気付けば銀行口座を4つも持っていた。自分でも呆れたもんね。使っていない口座は今後解約して、半分に減らすつもり。


我が家は6人家族と今の時代にしては多い。だからあっという間にモノが増えるのだ。もちろん全員に片付けを強要することはできないから、まずは自分の身の回りから。
そのきっかけとなったことがあったんだ。


珍しく先日、父に頼まれごとをされた。亡くなった私の祖父母が持っていた株式を名義変更したいから、各証券会社へ連絡を取ってくれないかと言う。

それを聞いて正直呆れてしまった。祖父母が亡くなったのは私が結婚する前のことで、約15年間も放ったらかしにしていたからだ。手を着けようと考えたのは良しとするが、とてつもなく長い時間があったにもかかわらず今まで放置しておきながら、その処理を自分でやらずに私にやらせるというのはどういうことなのか。会社を定年退職して悠々自適なのんびりとした毎日を送っているのに、なぜ自分でやらずに、家事に育児に仕事に忙しい私にやらせようとするのかが理解できない。

主人には考えすぎだと言われたが、私はこんな親にはなりたくないとハッキリ思った。間違いなく、今後私には、父母の遺物整理で頭を悩ませる日が来るだろう。この世から去る時には、残った家族の手を煩わせることのないように、身の回りをきれいに整理しておかなくてはいけないと強く思った。
終活を早くから始めようという訳ではなくて、少しづつ身の回りを単純でわかり易くすることで、過去のしがらみを捨て、今の生活を丁寧に大切にしたい。それが穏やかにその時を迎えることにも繋がるのではないか。そう考えるようになった。

手を付けるまでは億劫だと感じていたのに、これをきっかけにすんなりと気持ちが片付けモードに切り替わった。" いつか必要かも知れない "は、たぶんきっと来ない。
知ってた?" しがらみ "とは、漢字で" 柵 "と書く。自分の周りにできた柵、自分で作り上げてしまった柵に囚われている状態。なるほどと思った。


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懐かしい、幼い頃履かせていた子供の靴。写真に残して処分した。
小さな足を大切に守ってくれた、手のひらサイズの小さな靴。思い出までも捨ててしまうようで、手をつけられなかった。使えないものをとっておいても仕方がない。靴はセカンドハンドストアでも買い取ってもらえないし、衛生上、人に譲るのも気がひける。処分してできた靴箱のスペースは、これからの生活にゆとりを与えてくれるに違いない。


証券会社へ連絡し、相続に必要な書類を取り寄せ、父母に戸籍謄本を何通も取ってきてもらった。しかし祖母は他の都道府県の生まれなので、出生からの戸籍謄本を取ることができない。出生から死亡までの戸籍謄本が必要なので、出生地で取り寄せて欲しいと言ったところ、父が激怒。
「これだけ役所からもらってくるのに何万円もかかっているのに、もうやっていられるか!なんで出生から必要なんだ!関係ないことだろうが!もういい!」
証券会社の決めごとなんだから、私に当たられても困る。というか、こちらは仕方なくやってやっているのに、何という仕打ち。
その後、いろいろ調べて郵送で取り寄せることができるとわかったが、それを伝えたら無視された。ホント大人げ無い人。


このご時世、セキュリティが厳しくて、問い合わせるだけでも身分証明書を求められたりする。様々なことに縛られないためにも、手を広げる範囲を見定めて、慎ましく生きていきたい。









【ブログ休止中の振り返り】伸びすぎたアイビーを剪定、勝手に生えてきたセンダンの伐根

【2020年1月中旬】



我が家のカーポート脇には花壇がある。大きな古いローズマリーが2本とこれまた大型のギボウシ、台湾ホトトギス、ヒューケラにサルビアラニチカ、足元にはアイビーが植えてある。


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とにかくよく伸びるアイビーは、季節に関係なく気になった時が剪定時だ。この場所では伸びても車のタイヤに踏まれるだけなので、年2〜3回は剪定してスッキリさせている。放っておくとどこまでも伸びて根を下ろしたり、垂直の壁や塀にもにガッチリくっついてしまう要注意植物。


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花壇の縁から垂れ下がらない長さにまで剪定した。ついでに暖冬で青々と葉を広げたままのサルビアラニチカも根元からバッサリ。このガラニチカ、かなり大型の植物で、車を駐車するにも枝葉が車のボディを擦るほどになる。植え替えを考えた方が良さそうだ。



好きで植えた植物が伸びるのはまったく構わないことだが、植えてもいないのに庭で育ってしまっている困った植物については、昨年記事にした。
その後の続きを書いておかなきゃね。

実は、ガーデンリフォーム会社の社長に上記記事の件を相談してみたのだ。根っこが曲がっていて、最後まで抜けきらない場合はどうしたらいいのか云々...
社長曰く、「伐根してほしいという依頼はありますよ。でもね、根っこを辿っていって、最後の先端まで抜けるかと言ったらまず不可能ですよ。何十メートルも根を辿ることは一般家庭の敷地では無理。ある程度細くなってきたところで切ってしまえば大丈夫です。」
「その残った根から、また生えてきたりはしませんか?」
「大丈夫、生えてきませんよ。」

勝手に庭に生えてきたのはセンダンという木で、花後には紫色の実をたわわに付ける。それを食べた野鳥が山田ガーデンにやってきて、トイレタイム。芽が出てしまったというわけ。巨木になると知ってしまったからには、できるだけ根の先端まで辿り、残さず抜いてしまいたい。
以前の記事では5本のうち2本を抜き、かなり太い3本目の途中でギブアップしたところまで書いたんだった。

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またこんなゴボウみたいな根と対峙しなければならないのかと思うと気が重いけれど、抜けきらなくてもいいのだと分かれば頑張れる。
ギブアップした3本目はちょっと置いておいて、細めな4,5本目に取り掛かるよ。


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ちょっと見づらいね、周りをざっときれいにしよう。


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見えた。わかるかな?


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この2本を抜くよ。ひたすら株元を掘り進む。土が柔らかいから楽に抜けそうだ。


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無事に抜けきった。この根の感じ、何度見てもなんだか好きになれない。恐いよ。

2月上旬には掘り進めていた最後の1本を主人に切ってもらい、センダンの処分は全て終わった。
あんな根っこを掘り出そうとしていたなんて、と言われるくらいに、誰が見ても恐ろしく根は長かった。










【ブログ休止中の振り返り】霜の芸術〜冬だからこそ美しい植物たち


【2020年1月上旬】

冷え込んだ朝。暖冬だと言われている今シーズンにようやくの冷え込みといった感じ。ガーデンリフォーム会社に久しぶりの出勤。年明けからやっぱりバタバタくるくると忙しい。寒いからポット苗を見に来るお客さんはいないけれど、観葉植物は相変わらずよく売れる。私が剪定・掃除を担当しているのはフェニックス(ヤシ)だ。葉先の枯れをすべてきれいに剪定して、細かな葉に絡んだゴミはエアーで吹き飛ばし、それでも取れないものは濡らした布で丁寧に拭き取る。消毒をして、鉢の土が少なければ足し、鉢は徹底的に磨き上げる。自分の家に届いたら嬉しくなるような仕上がりを目指して。1週間に10本くらい注文があり、全国に発送している。私が担当してからクレームはまだないんだ。


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私が植え込んだビオラも寒さで霜をまとって、可哀想なくらいうなだれていた。


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ユーフォルビア ブラックバード。朝日に照らされた姿があまりにも美しくて、こっそり写真を撮らずにはいられなかった。


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オレガノ マルゲリータ。芸術的でもあるし、なんだかかわいい。山田ガーデンのオレガノも、きっと同じように霜のファーをまとっていたに違いない。


寒くなると地上の植物は葉を落として冬眠に入る。少し前まではあんなに青々としていたはずなのに、葉は茶色に変色し、茎だってカラカラのパキパキだ。
そんな寂しい姿になった庭に、2度目の楽しみがやって来た。
冷え込んだ冬の朝のお楽しみ。

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山野草シモバシラは、その名の通り氷の結晶を株元にまとうという、ちょっと変わった植物だ。図鑑で読んで知り、偶然お店で出逢って植え込んだもの。半日陰の山田ガーデンには山野草はピッタリだ。


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ちなみに秋にはこんな花をつける。


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株が少しづつ大きくなってきて茎数も増えてきた。茎が吸い上げた水が凍って、株元に氷の結晶ができる。しかし結晶ができる度に茎はズタボロになるので、見られるチャンスは強い冷え込みがきた1〜2回だけしかない。今はまだ虫の巣と勘違いされそうな見た目だけど、もっと茎数が増えれば、まとう結晶ももっとダイナミックになる。その日をゆっくりと楽しみに待とう。









【ブログ休止中の振り返り】根っこを食べられたゼラニウムと廃棄ランタナの復活

【2020年1月1日】


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暖かな年明けだった。足の指のしもやけが、いつの間にか治ってしまったほど。
秋に地植えにしたイエロー ✕ ブロッチのクリスマスローズがすこぶる元気。どのクリスマスローズよりも花芽が成長している。どうやらこの場所が合っていたみたい。この子が真っ先に蕾をつけるだろうな。少しづつ種類を増やしてきたクリスマスローズは全部で4種類になった。

枯れてチリチリになったミズヒキやマリーゴールド、年末に剪定した枝モノをゴミ袋に詰める。

植えていなかった残りのチューリップの球根をようやく植え終える。残念なことに年をまたいでしまった。ちゃんと咲いてくれるかな。


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コガネムシの幼虫に根っこを食べられて、瀕死の状態だったゼラニウム。やっと生きている感じだった。
それが見事に復活!水遣りは控えめにして養生させていた。大きくなれなかった葉も青々と茂り、真っ白な可愛らしい花を咲かせた。根は水を求めて伸びる。だから水遣りはあまりせず、根が頑張って伸びる力を信じて待った。処分されても不思議ではないほど弱々しかったゼラニウムだったが、こうして例年通りの姿に戻ったことがただただ嬉しい。外に置いている鉢物は、定期的にオルトランを撒くべきなのかも。


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部屋の暖かな窓辺で、枯れ枝と化していたランタナが芽吹いた。廃棄処分のポット苗。
どんなにダメっぽい姿になっても、すぐには処分しないで待つことも大切だ。もっともお店では待つという選択肢はないだろうけれどもね。

売れ残って廃棄するならば、値下げして売りつくしてしまった方がいいと個人的には思っている。生き物だからこそ、若々しいうちにお客様の手にお届けした方が良いではないか。値下げ品を目的に来店する人が増えたら困る、という意見もあるが、客が来ないよりはいい。というか、値下げ品を目的に来店することの何がいけないのかが分からない。図々しいだとか乞食みたいだとでも言うのかね。生き物の値段を下げることへの賛否両論もあるが、傷んだものを正規の値段で売るわけにもいかないだろう。実際、値下げ品を置かない私の職場でも、値下げして欲しいオーラを言葉の端々にぷんぷん出しているお客も来るしね。
売り方はどうであれ、廃棄処分品はないに越したことはない。廃棄しないための努力を店側はもっと考える必要がある。


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その後、可愛らしい蕾をつけたランタナは、今、窓辺で花を咲かせています。初めてじっくりと見る花。なんだか案外かわいいじゃないの。
寒さには強くないみたいだから、山田ガーデンでは地植えにはせずに鉢植えのほうが良さそう。













【ブログ休止中の振り返り】イチゴの不作と12月の庭仕事



ブログの更新をしなかった冬の間、全く何もしていなかった訳じゃあないのですよ。過去記事をリライトしたり、もっとブログを読んでもらうにはどうしたらいいかあれこれ研究したりしておりました。普段はなかなか読めない他分野のブロガーさんの記事を読めたのも良かった。植物に関するブログは、一瞬の輝きを書き逃すわけにいかないから、本当に走り続けてきた、と言えるほど記事のアップは忙しいものでしたから。
ブログを休止していた間の庭作業のことは、来年のために書き残しておきたい。何の作業をどんな時期にしたのか、その時の天気と気温は読み返すとすごく参考になるから。
今後何回かに分けて、冬の出来事を振り返ってまとめてみたいと思います。どうぞお付き合いください。

【2019年12月某日】

イチゴ農園で働き出して2年目のパック詰め作業が本格的に始まった。が、クリスマス間近だというのに、イチゴの収穫量が少ない。というのも12月に入ってからの雨や気温の低下で、熟した大量の実が萎んでしまうという事態が起きてしまった。その後も天候が悪く、花芽が続けて上がらない。他のイチゴ農園も同じ事態だったみたい。毎日コンスタントに出荷しなければならないので、一度にたくさん摘んでしまうわけにもいかない。エキスパートな私たちがいつものペースで素早くパック詰めをするあまり、仕事が早く終わってしまう(笑)。お給料がもらえるのか心配になった。


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山田ガーデンでは、もうひとつの勤務先であるガーデン施工会社からもらってきた廃棄品のパンジーを寄せ植え。一緒に植えたのはハボタンと、何年か前に寄せ植えで使ったカルーナを再度活用。横から見て見栄えがするようにと、ハボタンを見る側に少し傾けて植え付けてみた。寒さでカルーナが黒っぽく変色しているけれど、春までの辛抱だ。
同じく廃棄のバケツは並べて重ねてディスプレイ。思ったよりサイズが大きく、狭い庭には圧迫感がハンパないけれど、目線の高低が生まれたので一歩前進したと思うことにする。目が慣れればなんてことはないだろう。

そんなわけで急遽仕事が休みになったりして自由な時間ができたので、スプレーマムを根元からきれいに切り取って片付け。だらだらと庭にいると主人の雷が落ちるので(笑)時間を決めて作業する。


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落ち葉の積もる中には、12月だというのに新芽がすでに顔を出している。こういう強い生命力を持った植物が好きだ。


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こぼれ種から発芽したジギタリス、順調に大きくなっている。花が終わったみすぼらしい棒姿が我慢できるのなら、種を採って増やすのもいいかも知れない。


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ロシアンオリーブには毎年越冬するアブラムシが付くので短く剪定した。春の花が咲く時期と、秋の実がなる時期に気をつければ、いつだって剪定は可能な木。クレマチスもワレモコウも切ってさっぱり。


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毎年、年の瀬には図書館で本を借りる。今年はこのラインナップ。ガーデン関係の本は写真がメインなものと、文章が多いものの両方を借りるようにしている。写真集を眺めていてもやっぱり飽きちゃうから。左上の都市計画家 高田 昇著の本がめちゃくちゃ勉強になった。阪神・淡路大震災の復興に都市プランナーとしてたずさわった人だ。
形にこだわらず、はまらず、もっと自由にガーデニングを楽しめばいい、と諭された感じがした。


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ピンタレストアプリで見つけたこんなことも、どんどんやればいいってこと。フリースタイルガーデニング、ちょっと度肝を抜かれたが(笑)。

解っているはずなのに、「みんながやっているから、私も急いでやらなきゃ」とか、他のガーデナーさんの作業に右へならえしてしまって、自分のやりたいことを見失っていた部分にも気付かされた。たくさんのガーデナーさんのブログを読めば読むほど、分からなくなっていた。焦りがあった。ブログを休止したのも自分を取り戻すため。とにかく情報をセーブして、自分をリセットしたかったんだ。
時間のある人と忙しい人が同じ作業量をこなせるはずがない。私は私のやり方で、植物との時間を楽しめばいい。
この気持ち、忘れないようにしたいよね。










ブログ再開します〜2020年早春の庭から



ご無沙汰しております、山田ガーデンです。
冬の間の充電期間を経て、再び戻って参りました。

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庭では「咲いたら戻ってくるね」と約束した、土佐水木(トサミズキ)の蕾がほころび始めました。暖冬の影響から例年より2週間も早い開花で、もうちょっとゆっくりしていたかった私のブログ休止期間が大幅に短縮されてしまったけれど(笑)。忙しかった仕事も落ち着いてきたので、また山田ガーデンのあれこれを綴っていきたいと思っています。


相変わらずバタバタした冬の日々を送っていましたが、今年はイチゴが不作でね、ブログを休止してからしばらくはのんびりと過ごすことができました。習慣というのは怖いもので、時間ができるとブログを書きたくて書きたくて(笑)。下書きをコツコツと続け、時には間違えて公開ボタンを押してしまい、慌てて下書きに戻したりしたこともありました(汗)。
ブログの更新をやめたら、そのまま放置してしまう人も多いようですが、私はそうはならなかった。つまり、まだまだ何かを発信したい気持ちがあるってことだ。それに4年も書き続けていると急に終わらせることができない性分みたい。
何より驚いたのは、このブログを読者登録していただいている皆様が、ひとりとして登録をやめることなくいて下さったこと。休止中に新たに読者登録してくださった方も!また更新するかどうかもわからないのに本当にありがたいことです。
では、最近の山田ガーデンを少し。


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グラデーション紅葉が美しかったイソギク。ちょっと色味がハワイっぽくて、冬の間もそのままにしていました。切り戻してみると、新しい芽が生き生きと伸びてきていました。


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庭がキラキラ。春です。


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スノーフレークも開花ですよ。


ブログを休止していた間の庭の様子は、今後振り返り記事としてお届けします。








息子と行きたいモネの庭〜ブログ休止のお知らせ

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スーパーに併設されたお花屋さんで調達したビオラは、咲き始めはクリーム色で、咲き進むと紫色に変化してゆきます。まるで2種類のビオラが寄せ植えてあるみたい。
ビオラは明るい子供の顔に見えます。仲良しクラスの笑顔の子供たち。現実は陰口、ひがみ、脅し、そんなことがクラスの中でも渦巻いています。だから行けなくなった。息子が求めているのはきっと、ビオラのような世界。優し過ぎる子なのです。でもそんな風にはいかないことも解っているから苦しんでいる。世の中はそんなことばかりだと話して聞かせるのも違うと思うし。見つけて欲しいのです。自分で、自分の立ち位置を。


もし自分の子供が不登校になったら、無理に学校なんか行かなくていい。一緒にいろんな所に出掛けて、いろんな体験をさせてあげよう。ぼんやりとそんなことを考えていました。
それが本当に我が家に起こってしまった時、初めてそんな簡単なことではないと知りました。ゆっくり休ませてあげたいと思う反面、私自身の気持ちの整理がつかない。たくさん休んだらみんなから遅れてしまう、ますます足が遠のいてしまう。このままずーっと学校に行けなくなったらどうしよう。やっぱり親はそう思ってしまうんです。


外へ連れ出したいのですが、陽気に遊びに行けるはずがありません。学校に行かなきゃいけないと解っているのに、行けない悩みを抱えているのですから。外の世界に不安がいっぱいあるから、一歩踏み出す勇気を少しずつ少しずつ自分の中にためているところ。家でずっと過ごしているので、趣味のギターだけがどんどん上手くなっていっています。


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パリには結婚する以前に何度か旅行をしました。オルセー美術館にあるモネの睡蓮の絵は、人だかりが絶えないことからその人気ぶりが伺えます。パリから北西へ80kmのノルマンディー地方にあるジヴェルニー村に、モネが暮らした家と作り上げた庭園が保存されていて、4月〜11月の間は一般公開されています。モネの死後、庭を管理していた彼の娘ブランシュも亡くなると、庭は荒れ放題になってしまったそうですが、現在はクロード・モネ財団が管理し、当時の写真や残された植物の購入リストを基に再現をしているそうです。

<<ノルマンディー地方は「シードル」と呼ばれる林檎酒の名産地で、モネがこの家に引っ越してきた当時、庭には林檎の木がたくさん植えられていた。モネは、まずはこの木々を抜き、8人家族の食卓を潤すための菜園を造った。家族総出で土を耕し、種を蒔き、草むしりをした。その後、「花の庭」造りに、絵を描く時間を割きながらも、情熱を注ぎ込んでいく。

モネは当時流行していた幾何学的な花壇造りや、庭に置く柱や彫像などの装飾を極端に嫌った。花も野生種に近いものを好み、斑入りの葉など興味を持たなかった。モネにとって庭は自然に近いことが重要だった。1万2000ⅿ²におよぶ広大な庭の隅々まで気をくばり、花の種類、配置、全てにこだわった。モネは時間だけでなく、莫大な資産を庭に投じていた。>>

P30より抜粋


その後、土地を買い足して池を造り、睡蓮を植え込みました。その睡蓮池を描いた作品は200点を超えるといいます。きっと庭の写真を撮る今の私たちと同じような感じで、作り上げた庭の美しいひとコマをたくさんたくさん描き残したかったんじゃないかな。なんだか解るような気がします。
睡蓮の連作は、日本でも香川県地中美術館静岡県のMOA美術館、千葉県の川村記念美術館など10館以上の美術館で見ることができます。
ハイシーズンは金銭的に難しいだろうけれど、この美しい庭に行くことができるのならば、お供には息子を迷うことなく指名します。


間もなくクリスマス。クリスマスが過ぎればバタバタとお正月準備も始めなくてはなりません。1月2月はトリプルワークになるので、昨年以上に忙しい冬になりそう。自分のこと、家族のこと、これからのことを冬の間にしっかり向き合って考えたいので、約4年間書き続けてきたこのブログの更新をしばらく休止します。今まで読んで下さった皆様ひとりひとりにお礼を申し上げます。
モネのように経済的に苦しんだり、死んでしまいたいほどつらくても、庭作りをやめることはありません。冬の間も写真は撮り続けますし。またトサミズキ(土佐水木)が咲く頃、春の庭でお会いしましょう。ありがとうございました。