山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

植物の思うツボ



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ヨーロッパでは新型コロナウィルス感染が拡大しているというニュース。遠いヨーロッパ旅行がますます遠くなっちゃったね。よく利用している図書館もしばらくの間休館になってしまったので、何度も何度も読み返しています。


"三寒四温"という言葉が好きです。本格的な春が来るまでは、寒いと暖かいを3〜4度繰り返すものだ、というこの時期を的確に表した言葉ですね。

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朝晩は冷え込みますが、陽が昇ると庭はキラキラと一斉に輝き出します。ムスカリ アズレウムが咲きました。年々花が小さくなってきているような気がしますが、昨年がどのくらいの大きさだったかは覚えていません(笑)。


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バラ マルシェルブは葉がわさわさと。


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そのすぐ脇にあるつるバラ ブラッシュ ノアゼットにはベーサルシュートが!テッポウムシに入られて、昨年は花数が少なくなっていたのでとても嬉しいです。復活の兆しが見えてきましたね。

y-garden.hatenablog.com


火曜日にお店を開けている美容室を探して、久しぶりに髪を切ってきました。自宅とお店が一緒になった小さな美容室で、奥様がガーデニング好きだとのことで、窓から見える庭にはたくさんの雑貨が飾られ、つるバラが誘引されていました。鉢植えのミモザにはきちんと添え木の棒が立ててあり、大切にしている様子が伺えます。
ところが美容師の旦那様は全く興味がなくて、そのつるバラが何色の花を咲かせるかも覚えていないくらいなのです(笑)。その興味のない側の意見がとてもおもしろいものでした。
まず、昔からフェンスに絡まるつるバラが好きではなかったこと。棘の大きな太いつるが絡まるその様子は、まるで侵略者のようで恐ろしい、と言います。昔は太くてガッシリしたつるバラが主流だったでしょうから、わからなくもないかな。私の家も「眠れる森の美女の屋敷みたい」と言われたことがあったもの(笑)。あれは褒め言葉ではなかったよね。
そしてガーデニング好きはある意味「神」だと。自分の世界(庭)では好きなものは生かし、嫌いなものには手を下す。だからいつも奥様には「お前は神か!」と言っているのだそう。
そして極めつけは、ガーデニング好きは植物に脳を乗っ取られている、と(笑)。種を撒いたり挿し木して増やしたり、植物の思うツボだというわけです。
そんな旦那様ですが、観葉植物が伸びてゆくのを見るのは好きだとのことで、間髪入れず「それって同じことじゃろが!」とツッコませていただきました。


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あぁ、愛おしい植物たちよ。私は完全に脳を乗っ取られている。常にあなた達のことを考え、その棘で流血させられても、美しく咲いてもらうために手を泥だらけにして今日も働く。