山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

硬い系多肉植物、始めました〜サンスベリア サムライドワーフ


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突然ですが、サンスベリア サムライドワーフです。植え替えをしている途中で写真を撮り忘れたことに気が付きました。硬い。とにかく硬い植物です。


先日、園芸店の1日を記事にしたのは、接客したお客様がサンスベリアをお買い上げくださったからです。おまけに素敵な縦長のセメント鉢に植え替えて、土の表面にはウッドチップサンスベリアはよくある品種、昆布みたいに背の高いローレンティーだったのですが、無機質なセメントの鉢に植え替えたそれはスタイリッシュに生まれ変わり、私も嬉しくなりました。
そんなサンスベリアですが、実は多肉植物のグループに入る観葉植物。あの手のひらに乗るようなぷにぷにの多肉植物よりもかなり硬いですが、肉厚な葉には水分を蓄えているようです。私は園芸店で働くまで、この硬い系の多肉植物はほとんど知りませんでした。好きでもなかったから興味もありませんでした。


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お店では左の小さなプラ鉢に入っていて、ヤシの繊維で植え付けてありましたが軽いので下部に安定感がありません。頭が重くて倒れやすかったので、右の4号鉢(12cm)に植え替えました。ヤシの繊維はできるだけ取り除き、代わりに赤玉土で植え付けます。ふわふわとした手触りの繊細な根なんですね。


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衝撃的だったのは、働き出して初めて知ったアガベのカッコ良さ。先日の趣味の園芸ネットの記事は美しすぎてスクショしちゃいました。それから硬い系の多肉植物が少しずつ気になり、今回のお客様のサンスベリアを見て私も育ててみることにしました。


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サンスベリアには様々な種類があって、容姿も様々。私が選んだのはとにかく固くて肉厚な葉が、ぐるぐる螺旋状に回りながら扇状に広がるタイプ。赤玉土で植え付けたら凄まじい貫禄!オブジェのようでもありながら静かに生きているその姿は不思議そのものです。コレクターが多いのも頷けますね。



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先日の記事にブックマークコメントをありがとうございました。


今年の夏は暑すぎて、週末だけの勤務とはいえ体力勝負で過酷なものでした。パート社員さんが増えて楽になってきた反面、意思疎通が思うようにできないもどかしさも出てきました。それぞれが持っている考え方を一方向に揃えることほど難しいものはありません。特に植物に対しては個々の感覚に頼る部分が多くあるので、それを揃えるのは至難の業ですね。どんな仕事もそうだと思います。
ちょっと書いてしまいますが…先日そのサンスベリアのお客様を対応した後、社員さんに呼ばれまして。「観葉植物に関しては自分の方がよく分かっているので、今後はお客様を僕にまわすように」と。
「お客様に対して説明したことが足りていない、僕ならばセメントの鉢に対しての注意事項も話したい。クレームが来たら嫌だから」と言うのです。テラコッタ鉢にもたまにありますが、使っていると白く石灰質が溶け出して表面に出てくることがあります。それが植物の根に悪い影響を与えることがありますのでご理解ください、と彼ならば説明したいということでしょう。
そんなに怖いことを言われたら、お客様の買いたい気持ちが萎んでしまうよ?鉢の成分で根が痛むなんて聞いたことないしな、第一そんなに悪い成分を含んだ鉢なんてあるのか?私はそれを聞いて、はてなで頭がいっぱいになりました。お客様が満足していただけることが一番大事で、クレーム回避なんて自己防衛はいらないと感じました。
彼が言うことは間違っていないし、私が思ったことも間違っていない。皆がみんな、自分の言うことしたことが正しいと思っている。それを揃えることが一番難しいですね。自分の考えた通りにできるのは、やっぱり自分のお店しかないのかな、と。コメントのお返事になっていませんが。









園芸店での仕事内容をこっそりお話ししましょう


平日はイチゴ農家さんの手伝いをし、週末は庭のデザイン施工会社の園芸店で働いています。休みはほとんどありませんが、イチゴの生育状況によってまとまったお休みをいただけるし、予定がある時はどちらも快く休ませてもらえるので、気持ち安心してやっていけています。
黙々と手を動かす平日、接客中心の週末。同じ植物に携わる仕事ながら、全く異なる内容なのも楽しいです。
ここで園芸店での1日、私がどんな作業をしているのかをちょっとご紹介しましょう。


8:00〜
お店のオープン準備。
明かりをつけたり、BGMを流したり鍵を開けたり。
レジにお金を入れる。
トイレ掃除。
給茶機のチェック。
施錠してある場所がたくさんあるので、敷地内をぐるぐる歩きながら、落ち葉の量やこれをやらなきゃ、みたいなことをチェックします。

8:30〜
園内掃除(屋外)。ひたすら落ち葉を箒で履く。
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ヤマボウシの実。色合いが派手でドキリとします。

屋内掃除。観葉植物の落ち葉を集めながら、水分チェック。必要ならば水遣り。
オリーブとユーカリの落ち葉は平たくて集めにくい。

10:00〜
お店オープン。花苗、鉢植え庭木に水遣り。
工事打ち合わせのお客様をテーブルに案内したり、お買い物のお客様の接客をしながら花がら切りや雑草抜き。

11:30〜
お昼ごはん。

12:30〜
午前中の続き。指示があればパンフレット作りや通販用観葉植物のお手入れ、消毒などなんでもやります。夏場は午後の時間のどこかで再度水遣りをします。

15:30〜
お店のクローズ準備をぼちぼち開始。施錠など。

16:00〜
お店クローズ。レジを締めて売上の計算。
午後にやり残した作業を終わらせます。


水遣りを多くするお店なので、それだけが引っかかりますが、園芸店での仕事はやっぱり楽しくて。一番嬉しいのは、味気ないプラ鉢で売られていた観葉植物を素敵な鉢に植え替えた時。キラキラ生き生きと生まれ変わった観葉植物をお渡しする時のお客様の笑顔!あぁ良かったな〜きっと大切にしてもらえるな〜と感慨深くなります。これが自分のお店だったら、ポット苗ひとつでも買ってもらえたら同じ気分になるんでしょう。小さくてもいいから自分のお店、持ちたいな。



山田ガーデンは雑草を抜いたりしてさっぱりさせているところ。

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アエゴポディウム(斑入りのミツバ)、黒ミツバどちらも、地下茎でわんさか芽を出します。黒ミツバはこぼれた種でも増えるので、どんどん引き抜きます。


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秋庭を盛り上げてくれるミズヒキも小さな種があちこちに落ちて、気付けば一面ミズヒキだらけ。必要でないところのものは抜きましょう。今回も45L袋がいっぱいになりました。









オンラインでフランス旅行



新型コロナウイルス感染拡大に伴い、広く知られることとなったオンラインでのあれこれ。オンラインでの仕事ってなんだか楽しそう。テレビでもコメンテーターがオンラインで出演、なんてことにも違和感を感じなくなってきた今日この頃です。植物を扱う私の仕事には全く関係のない話ではありますが、私も息子のオンライン学校説明会に参加したことがあります。そしてこの度、"オンライン旅行" なるものを予約してみました。行き先はフランス、ベルサイユ宮殿のツアーです。コーディネーターは作家の辻仁成さん。
www.veltra.com



最近、この辻仁成さんのブログを過去に遡って読んでいます。中山美穂さんと結婚生活にピリオドを打ってからも息子さんと2人でパリで暮らしている辻さんの生活やパリの日常、ひとり親としての苦悩が綴られています。フランスで産まれた息子さんが私の子供たちと同年代なので、どういった感性でフランスで育ってゆくのか興味はありました。偶然ブログを発見したというわけです。


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フランス ギヨー社のラフランス
小さな花を咲かせました。古木であまり花を付けなくなりました。ゲンコツ剪定してみたいけれど(根元から全ての枝をバッサリ切ること。残った株元が、手でゲンコツの形を作ったように見えることからそう呼ばれています)勇気が出ません。

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レンガを埋め込んだお茶スペースを作った時にかき出した土の山から芽を出したボリジ。こんな時期に爽やかな花が見られるなんて。


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ルドベキア タカオもそろそろ終盤です。


観光シーズンではない1月や2月の寒い時期にばかり旅行していたので、ベルサイユ宮殿の広い敷地全てを散策できていないのです。寒すぎて歩く気になれなかった…あの頃はそんなに庭にのめり込んでもいなかったし。今は宮殿内部よりも断然、庭園。シンメトリーの美しい庭が見たいです。懐かしいな、楽しみ。



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先日のブログ記事にブックマークコメントをありがとうございます。

もう心穏やかに生きていたいんですよ。何年もかけて作ってきた庭に今更意見されても、私は聞く耳を持ちません。だって私の庭だもんね!

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ねぇパパ、人の気持ちを考えて発言はしなきゃいけないのよ。何年一緒にいようが常に気をつけないといけないの。私は大好きよ、あの庭。ゴロゴロして作業を邪魔しちゃうこともあるけど…









庭に難癖をつけられる


台風の影響で不安定な天気が続いていた北関東です。雨が降るぞと言われていながら一滴も降らなかったり、かと思えばいきなり土砂降りになったり。雲が南から北へ早いスピードで流れてゆきます。台風が通過した地域では40万人以上、と驚くほどの人数に避難勧告が出たとテレビで知りました。そんなに避難できる収容所があるのかも不安になりました。
台風が大きくなるのは、海面温度が高くなるから。つまり地球温暖化が原因だと言われています。もうアスファルトで固めたり、山を切り崩して宅地にしたりするのをやめませんか?土は熱を吸収してくれますが、アスファルトは熱せられてさらに気温を上昇させるだけです。山を削るから土砂崩れが起きるんです。
これ以上人間の好きなように開発を続け、自然災害を大きくさせるのはおかしなことです。



先日主人が剪定したロシアンオリーブの枝がそのままになっていたので、背中を濡らしながら細かく切り刻んでビニル袋に片付けました。今日は45L袋です(笑)。この間、柚の枝を下ろした時もそうだったのですが、どうして最後までやらないんだろうか?なぜ片付けと収集所へ運ぶのは私の仕事なんだろう?だったらやってくれなくて構わないのにな。そしてなぜ小言を言ってくるのかが解らない。「なぜあんな所に大きくなるものを植えるのか?センスの欠片もない」のだそう。もう面倒なので好きに言わせておきます。



センスの欠片もないのは、このパンパスグラスのことだそうです。大きくなるのはわかっていたから、日陰の北側の大きく空いたスペースに植えました。日陰で何を植えても花が咲かないので、野生味のある丈夫な植物ならうまく育つと考えました。家の外壁の色がパンパスグラスの穂の色と同じなので、重なりを防ぐために外壁から離して植える必要もありました。決して何も考えずに植えたわけじゃあない。そして植えたいと言ったのは、そう、あなたです(苦笑)。

たくさんの植物が植えてある庭に新たに植え足すものは慎重にならないといけません。大きなものを定植すれば、他の植物が陰になるし、密集することで枯れるものが出てきたりします。そういうことを踏まえて植えたパンパスグラスは、ベストな位置に植えることができたと思っています。センスがない、などと難癖をつけられるようなひどい庭では決してございません!


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決してございません!


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センスのないパートナーを選んだあなたもセンスないわ。



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前回記事、秋庭へシフトへのブックマークコメントをありがとうございます。

今年は本当に暑い夏で、午前中に汗だくになって仕事をした後に庭作業をする気力が全く起きませんでした。まるで冬のように放置していました。なので、またこうして庭作業ができることがとても嬉しくて。でもまだまだ日中の気温は高いですので、無理せず、もう少し涼しくなってからが無理がなくていいと思います。
新型コロナの影響もあり、いやその前から私は普段から遠くに遊びに行くことはしませんが、秋には足を伸ばしたい場所があります。その予定が立つまでは皆様のブログでつもり旅行を楽しませていただきますね。









秋庭へシフト



暑い暑いビニルハウス内の作業も区切りが付き、イチゴのベビー苗を畝に植える作業に入るまで束の間の休息。ことさら暑かった今年の夏も、老化の進む身体に鞭を打って本当によく頑張りました。週末はまた暑い中、園芸店での仕事です。
ゆっくりする時間ができたので、久しぶりに庭に出て、片付けをしつつ見回りをしました。少しは活動できる気温になってきましたね。


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放ったらかしだった葉がら花がらを集めて歩くスペースを確保。ダンゴムシやらヤスデがわんさか分解作業しておりました。フェンス下のアスファルトの隙間に生えた雑草を抜いて、お隣さんとの境界に伸びまくるサルビアラニチカの剪定。

もうダメ。ここのガラニチカは今期でおしまいにします。別の場所へ移植します。これ以上お隣さんへ迷惑は掛けられません。
以前は45Lのビニル袋を使っていましたが、日々のちょっとした片付けには30Lがぴったり。45Lをパンパンにしてしまうと収集所まで運ぶのがひと苦労だし。というのも私、袋が満杯になるまでは捨てないという習性があるので(笑)袋が小さければこまめに処分できるしね。


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クラリーセージの花は随分前に終わりましたが、こぼれた種から新しい芽が育っています。せっかくの頂き物ですが、残念ながら山田ガーデンでは狭くて育てられません。妹の家の庭に植えることになりました。


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小さなガーデンダリアには支柱を立てました。何年か前に買った100円の処分品でしたが、毎年春と秋に花を咲かせてくれています。
後ろのツンツン草はメリニス。種が飛んで発芽し放題です。


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葉の薄いタイプのギボウシはすっかりお疲れの様子。花は咲きませんでした。


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お気に入りの夏の花、ペチュニアは今も元気です。今年は上手く育てることができて本当に嬉しい。ペチュニアはとにかくピンチが大切です。花茎が伸びたら随時切り戻しをすると次々に花を咲かせます。すぐに種ができてしまうので、きちんと切り取り栄養分を種に行かせないように。それと薄い液肥を週1で。これが今年学んだことです。元気のいいところにハサミを入れる、これがなかなか難しい。もったいないだとか、可哀想だとかいう気持ちが邪魔をします。
色模様がかわいいので、できることなら冬越しさせて来年も咲かせたいと思っています。


台風10号の進路が心配です。気象庁国土交通省が数日前から会見を開くなんて異例なことなのだと。災害への備えはし過ぎることはありません。どうか何事もなく過ぎ去りますように。



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昨日のブドウ・イチジクの記事にたくさんのコメントをありがとうございます。
戴いたブックマークコメントに返信できないことがずっと気掛かりでした。集計上自分で自分のブログにブックマークを付けるわけにはいかないでしょう?なのでブログ下部にちょっとお喋りすることにしました。

こちらではイチゴ栽培に力を入れていることもあり、イチジク農家さんの話は聞いたことがありません。私も庭に植える数年前までは生のイチジクを食べたことがないくらい遠い存在でした。完熟はおいしいですよね、種のプチプチ食感もたまらないです。皮ごと食べるのが正解だと私も思います。西日本でたくさん栽培しているように記憶していますが、広島ではいろんな地域で栽培されているんですね。尾道、と聞いただけでちょっと興奮してしまいました。尾道3部作を連想(笑)。
小さい頃に食べた記憶が蘇り、イチジクを植えたがったのは父です。昔は食糧難になっても大丈夫なように柿やイチジクの木をを植えたとか?大きくなる木は現在の生活には合わなくなり、個人宅から消えてしまったのでしょう。最近は苗木もたくさん出回って、再び自家栽培を楽しむ方が増えてきました。果物って本当に値段が高くて!自宅で収穫できたらものすごく嬉しいわけです。
しかし犯人は誰なのか。カメラを設置すればいいのでしょうが、知りたくない気持ちもあります。不審者がブドウの皮をペッペッってしているのが映っていたら…想像するだけで怖いです。ハクビシンと小学生なら許す!(笑)









ブドウ泥棒、イチジク泥棒


台風の影響か、雨が降ったら急に涼しくなりました。夜の散歩が肌寒く感じるほど。ビオラの種を蒔きたいのだけれど日中の気温は30℃前後とまだ高めで、どうしたらいいか週間天気予報とにらめっこしています。


今日のブログのタイトル、気になりますよね。犯人は野鳥ではないのです。私の家族でもなかったという気持ちの悪いお話です。


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我が家は道路沿いに面しており、周りをぐるりと低めのフェンスで囲っています。ブドウのつるをそのフェンスの外側、つまり道路側に固定しています。ブドウの房もフェンスの外側にぶら下がります。
1週間ほど前でしょうか、ブドウの皮がフェンス下に1カ所にまとまって落ちていることに気付きました。あぁ、こんなことをするのは父しかいない。皮を食べ捨てるなんて、誰が掃除すると思ってんのよ。


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イチジクの木も1シーズンでかなり枝を伸ばすため、フェンスを越えて実を付けます。確か食べ頃の実がなっていたはずだけれど、あれはどうしたかしらね?お父さんがさっさと採って食べちゃったんじゃない?
少し前にブドウをすべて収穫していた父。熟していないものまで採ってあり、どうかしてしまったのかと思っていたら、誰かに食べられてしまったから仕方なく全部採ったのだ、と。そうです、犯人は父ではなかったのです。イチジクを食べたのも父ではなく、ブドウと同じように皮が道路側に捨ててあったそうです。


f:id:y-garden:20200902201720j:plain#pinterestより

じゃあ犯人は誰なの?という疑問が残ります。甘いものが大好きなハクビシンはブドウの皮を残しますが、イチジクの皮まで残すかは謎です。しかも一応住宅地です。周囲はまだまだ区画整理の工事中で、草の生い茂る空き地はたくさんありますが、今まで姿を見たことはありません。
または…考えたくもないけれど他人の仕業か。ハクビシンならまだ可愛気がありますが、他人が手を伸ばして盗ったのだとしたら気味が悪すぎます。イチジクはこちらの地域では高価な果物で、簡単に食べられるものではないのも腹が立ちます。でも人だとしたら、その場に食べ捨てるようなことをするかな?もっと上手いやり方をするような気もしますが…


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とにかくイチジクジャムとかワイン煮とか作りたいんで、残っている実には眼を光らせていなきゃ。









庭に秋の知らせ



頭がモヤモヤします。靄がかかっている感じ。ネバーエンディングストーリーに出てくる "悲しみの沼" の中にいるかのよう。アトレイユが愛馬アルタクスを亡くした、靄がかかった泥沼だ。積もり積もった問題は小さなことから1つずつ片付けてはいるのですが、根本的なものには手を付けられないので解決のしようがなく、ずっと悩み続けています…と書くつもりでいました。
その悩みの種の存在がしばらくの間家を留守にするというので、昨晩、夕飯時に思い切り今まで我慢してきた愚痴を吐き出したら、あの物静かな母までもが大笑い。そうです、みんな我慢していたんですね。吐き出してよかった。靄がスッキリ晴れました。


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死んでしまわないように、ただ水遣りだけを続けている庭。ホースはいつも使いっ放し。ホースの切り口を指で潰して水を撒いています。集めたゴミもそのまんま。暑くて何もできません。


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そんなひどい水遣りだけれど、生き生きと暑さを乗り切ろうとしているラムズイヤー。

来月に予定されていた息子の修学旅行は中止になりました。GO TOトラベルは修学旅行にも適応されるだって?そんなことをしても行かせたくない保護者はたくさんいます。経済を動かさなくてはならないのも分かりますが、国民の不安な気持ちを汲み取れないような政策は批判されて当たり前です。


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シュウメイギクが1輪開いていました。やっぱり9月を待たずに咲いてしまいました。でもこの写真、すっかり秋ですね。そういえば朝晩には虫の声が聞こえてくるようになりました。


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リグラリア デンタータ(西洋ツワブキ)の鮮やかなオレンジ色の花。これも秋の知らせですね。


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お世辞にもきれいな花とは言い難いですが、大切な庭の一員。









猛暑のガーデニング



連日、気温35℃だの36℃だの、バカみたいに暑い夏が今年は特に堪えます。デスクワークに慣れてしまい全く汗をかかなかったこの私でも、屋外で働くようになって文字通り滝のように汗を流しています。体の働きとしては正常になったわけですが、この年になってこんなにも汗をかくことになるだなんて思いもしませんでした。高校時代の部活並みだもの。
8月も下旬ですからこれから少し気温は下がりそうですが、2〜3℃下がったところでねぇ?やっぱりまだ暑いよ。毎日夕方に庭全体に水を撒いていますが、しばらくは続けなければ。


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朝顔は本領を発揮しつつあります。いい色が咲くようになってきました。


なんだかね、何だかいつもモヤモヤと悩み事があって頭がスッキリしないんです。ブログ記事ひとつを書くのも時間が掛かって、億劫で正直あまり楽しくない。私このままではヤバイかも知れない。朝から封を開けていなかった郵便物をいる、いらないと整理して、放置していた庭に出てもさもさのエリゲロンを勢いで刈り込みました。


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小さな花が咲いていましたが、刈り込んでみんな処分しました。気分は少し晴れやかに。あぁ、私はこういうことがしたかったんだな。


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夏の花ペチュニア。頑張っています。昨年の失敗を踏まえてピンチを繰り返したかいがありました。やっぱりペチュニアはピンチが大切。


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つるバラ 新雪も上に伸びたつるを切り落としたおかげか、シュートが出てきました。暑くて動きがなかったのに、植物は確実に秋をキャッチしているのですね。


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こんなに咲いているのはブラッシュ ノアゼット。


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日高ミセバヤの蕾。やっぱり秋なんだわ。山田ガーデンのセダムは軒並みベンケイソウスガという蛾の幼虫の餌食になります。糸を張った中にいるのですぐ判ります。梅雨前から見つけては捕殺を繰り返し、蕾も少し食べられてしまったけれど、ようやく落ち着いてきました。来年は必ずオルトランを撒こう。


今年の長梅雨や猛暑という異常気象に、昨年のあの会話を何度も思い返しました。

これから先ずっと、夏のガーデニングはもっともっと過酷になるでしょう。暑さも考えた庭にシフトする時なのかも知れません。スプリンクラーを設置するとか遮光ネットを張る。またはもっと暑さを考えたメンテナンスをするべきか。この地の名物である雷雨も年々少なくなっているし、冬の寒さだけでなく暑さに強い植物を選ぶことも必要になりそうです。










飼いやすい犬種?飼いにくい犬種?すべては飼い主さん次第



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朝は5時代に起きています。コーヒーを飲んで目を覚ましたら、愛犬きなこと散歩に出ます。朝でも6時を過ぎるとぐっと気温が上がってきてしまうため、涼しい6時前に家を出るのが理想的。
夕方の散歩はアスファルトの熱が冷めてくる時間、最近は18時頃が多いでしょうか。夕飯の支度があるので本当はもっと早く散歩に行きたいのですが、熱を吸収したアスファルト肉球が火傷してしまう恐れがあり本当に危険です。そして夜22時過ぎに3度目の散歩。暑くて水をがぶ飲みするので、夜中にトイレを失敗することがあるからです。もう愛おしくて愛おしくて(笑)。子育てより一所懸命やっています。
朝晩の散歩では顔馴染みのワンちゃんが揃う公園があり、誰かしらには必ず会います。みんな揃うと20匹くらいになるかな。ポメ、トイプー、甲斐犬、ミックス犬などの顔ぶれ。もちろん相性の良し悪しがあるので、ガウガウといざこざが始まることもありますが、みんなそれぞれに可愛さがあって、姿を眺めているだけでほのぼのします。
愛犬きなこはその輪の中に入らせてもらって2年経ちます。同性のメスとは仲良くできないので、距離をとって飼い主さんと立ち話。以前は誰とでも挨拶できていたのですが、最近は意思表示をハッキリするようになりました。尻尾が上がって堂々とした立ち姿でしょう?


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「あら、この子はなんだか哀愁があるわねぇ。」
年配のご婦人にそう言われたのは先日のことです。犬を連れていないのにワンちゃん達の名前をちゃんと把握している不思議な方。もしかしたら以前は犬を飼っていたのかも知れません。その方がきなこの様子を見てそう言うのです。
確かに誰にでも愛嬌があるわけでもないし、愛くるしく跳ね回ることもありません。控え目で臆病でも強い芯を持っている。そんな犬です。

「他のワンちゃんとはちょっと違う感じなのよね。なんでかしら、目が独特なのかしら。」
きなこが我が家にやってきた経緯を話すと、「いろいろ経験して歳を重ねたから、こんな表情をするのかも知れないわね。ちょっと抱っこしてもいい?抱っこは嫌いかしら?」
きなこを膝に乗せると、その方はきなこの頭にそっと頬ずりをしてくださいました。きなこは気持ち良さそうに耳を下げ、じっとしていました。


飼い主さん達は犬についてよく勉強している方が多く、きなこが飼い犬にガウガウ怒っていても、嫌な顔一つせずいてくれるので気が楽です。犬には犬の世界があるから、私たちが何も言うことはないわよね〜という感じ。吠えてしまうのも凶暴だからではなく、怖がっているからだとすぐに理解してくれる。子供の保護者の集まりよりずっと楽しいです。
しかし勉強しない飼い主さんには手厳しい。最低限のしつけをしないと手がつけられない犬になってしまうのをよく解っているからです。
可哀想ですが、みんなから距離を置かれているワンちゃんがいます。ワンちゃんには悪気はありません。飼い主さんがワンちゃんを全くコントロールできていないので、みんながのんびり集まっている中に猛ダッシュしてきて暴れまわるのです。飼い主さんは引っ張られるがまま。ワンちゃんが嬉しくて興奮を抑えられず飛びかかってきて、犬たちはパニック状態になった事があったそうです。

飼いやすい犬種、初心者は手を出してはいけない犬種という区別があるのは、言い換えれば飼い主がしっかり躾ができるかできないかが大きな分かれ道になりますよ、ということだと私は思っています。飼いにくい犬なんていない。全ては飼い主次第なのだと思います。
何が書きたいのかまとまらなくなりました。おっ、もう5時40分、散歩に行かなくては。









圧倒的存在感〜パンパスグラス



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お盆のお墓参りには、買って用意したお花に加えて庭のルドベキア タカオとサルビアラニチカを切って持って行きました。お寺は暑いですね、たくさんの石に囲まれているせいでしょう。

普段から先祖に感謝することもなく、仏壇があってもお線香もあげない。たまに庭の花をお供えしたりする程度。朝起きて、ゴミ出しやら愛犬の散歩、庭に水を遣るルーティンワークの中には仏壇に手を合わせる行為は入っていない。だからこんなに心が忙しない毎日になってしまうのだと言われたら返す言葉もありません。
お墓参りをした盆入りの晩、悪夢にうなされました。再び眠りについたと思ったら、愛犬きなこが急に嘔吐。ぼんやりした頭で後処理をしていたら、仏壇飾りのホオズキが畳の上に落ちていました。


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もう剪定してしまってもいいエキナセアですが、切ってしまうと寂しくなるのでそのままにしています。


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シュウメイギクの蕾がいくつか上がっています。漢字では"秋明菊"と書きますが、9月の声を待たずに咲いてしまいそう。こぼれ種で庭のあちこちに芽を出すので心を鬼にして抜き取っています。エリゲロンもそうですが、綿毛になって飛んでゆく種は防ぎようがありません。びっくりするような遠い場所の小さな芽を見つけるのも楽しいものです。


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視線を空へやると、パンパスグラスの穂が目に飛び込んできました。こんなにたくさんの穂が上がっていたのに全く気付いていなかった…数えたら16本もあって、気付かなかった自分に苦笑い。株がどんどん大きくなってしまうので、梅雨前に根元からかなり切り落として小さくしたのに、今まで以上に穂を上げるとは。



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矯性のパンパスグラスなので、3年目の現在でも穂の高さを含めて2mちょっとで収まっています。スタンダードでは3mを超える高さになるでしょう。鳥の翼を思わせるようなたっぷりとした穂は、日本のススキとはまた違った雰囲気を持っています。ぽっかりと空いていた庭の北側のスペースを十二分に埋めてくれました。この時期は存在感があってすごくいい。あれだけ梅雨が長かったのに、昨年と変わらない時期に穂を上げてくれたことに感心します。植物の体内時計ってすごくきっちりしているんだなぁ。怖いのはパンパスグラスの後ろに写っているロシアンオリーブの枝。ハサミが届かず放っておいたら、3mは超えている様子です。どれだけ伸びたいんだか…