山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

さよならロシアンオリーブ〜伐採


庭作りを始めてすぐのこと、こんなにシルバーなオリーブの木があるなんて!と植えたロシアンオリーブは、後にホソバグミの木だったことが判明。こんな紛らわしい名前を付けるなんて、知らない人は本当にオリーブだと思っちゃう。詐欺だよ、と今でも思っています。
この木はとにかく成長が早くて、あっという間に庭のバランスの良い高さまで伸び、あっという間に庭のバランスを崩すほど大きくなりました。この間約7年、ぶーぶー言いながらも剪定はマメに行ってきました。だってやらなきゃすぐワサワサになっちゃうんだもの。


それでもどんどん茂り、大きくなるロシアンオリーブ。庭の3分の1を覆っているんじゃなかろうか。涼しげに見えるシルバー葉が、風を陽を遮る…もう維持するのは難しい。
実は春先には、なんとなく決めていたんです。絡んだクレマチスの1番花が終わるのを待って伐採することにしました。



ネガティブなことの方が多かった。とにかく四方八方に枝を伸ばし、夏はコガネムシの繁殖場所になっていて、キンチョール片手に夜廻りしたことも。秋には小さな実がなるけれど、渋くて生食はムリ。ジャムにしたら艶のないトマトケチャップみたいなものが出来上がった記憶は忘れられません。家族から伐採命令が出たこともありました。

もっとうまくやれていたら、ずっと庭にいてもらえたのかな。
よく調べて考えて植えなきゃいけなかった。下調べの大切さを、庭作り駆け出しの私に教えてくれた木でした。




今日中に終わればいいや、とラジオを聞きながらのんびり作業したので、終わったのは午後3時。台所の窓から見える景色がすっかり変わりました。



できるだけ深い所まで抜根したい、と主人が周りの土をかき出しているところ。伐採したことで午前中の陽当りが変わってきそう。この機会にいろいろと植物を移植したいと考えています。







小さなディスタント ドラムス、アナベルとスカシユリの開花



大好きなバラ、ディスタント ドラムスが開花。遅咲きのバラで、今年は梅雨のさなかの開花となりました。昨年も一昨年も1輪2輪しか咲けないのは、おかしな話なのだけれど、主幹というものがないに等しいから。上に伸びる芽が出ないので全く大きくならないのです。



2021年5月



2020年5月



2019年6月
周りの植物と比べるとどれだけ背が低いかが分かるでしょう?なぜなんだろう、どうしてなんだろう、全く分かりません。



雨に打たれてしまったのを、空き瓶に生けました。このステム(花茎)で挿し木します。たぶん秋は咲けないだろうから、今年の最初で最後のチャンスだろうと思っています。



予告どおり3本は挿し済みで、毎日穴が空くほど観察しています(笑)。下段2本のシャンテ ロゼ ミサトは、薄っすらと葉が黄変してきているから難しいかも?黒く変色はしていませんが…。根が出るまでは40〜50日も掛かるようで、長い長い観察日々が続きます。




アナベルも随分白くなってきました。グリーンと白が混ざる今が1番キレイかも。今年は枝数が多いので、ひとつひとつの花のサイズは若干小さめ。小さくても利点があって、それは雨に打たれても首が下を向かないこと。
奥多摩コアジサイは残念ながら今年も咲きません。剪定していないのにな、肥料をあげていないからかな。



スカシユリのアイライナーは植え付けた昨年より背も高くなり、蕾もたくさん。香りはありませんが、迫力のある大きな花。



アイライン、縁にばっちり入ってます(笑)。見習わなければ。







最高に楽しい園芸薬剤の勉強



株分け翌日のプリムラ オーリキュラ。用土が湿っていて難儀な作業になり、根を弄り倒したので葉をぐったりさせてしまった株もありましたが、朝にはピン!としていて安心しました。
梅雨寒でオーリキュラには過ごしやすい気温なんじゃないかな。私は連日寒くて仕方ないけれども。


先日、会社の園芸担当者対象の研修に参加してきました。除草剤と薬剤、噴霧器についての知識を、各製造メーカーさんが直接レクチャーしてくれるという、私にとっては夢のような時間でした(笑)。
除草剤に関しては全く使ったことがないので、正直ずっと接客に不安がありました。たぶん今後も使うことはないけれど、粒剤、薄めて使う液剤、そのまま使える液剤のそれぞれのメリット・デメリットがはっきりして、どうお客様に勧めてゆくかイメージが持てました。



とても興味のある家庭園芸用薬剤のお話は、ベニカやスミチオン、マラソン、ダコニールと、ガーデナーにはお馴染みの薬品名が出てきて、ちょっと興奮(笑)。
スミチオンやオルトランは、実は昔からある古い薬剤なのだそうです。それ以上に良い薬剤が発売されても知名度がハンパないから、それらを超えることができない、という話が今も頭に残っています。

最近はお酢などの食品成分をベースに作ったスプレータイプの薬剤、多くなりましたよね。自然にやさしい、薬を使いたくない方向けの商品ですが、やはり効果は薄いので、たっぷりかけないとならない。つまり弱い薬とはいえ、大量に使うことになるわけで、それって自然にやさしいの?という矛盾が出てくる。
そういう方こそ、しっかり少量で効く薬剤を使って欲しいとおっしゃっていたのも印象的でした。
それと、オルトランは1mを越える植物には効果がないって知ってました?目からウロコでしたよ。


私も以前は薬を使いたくない派で、気になった時だけスプレータイプの殺菌殺虫剤を使っていました。黒点病で落ちていく葉も仕方ない、と思っていました。でも葉が落ちるということは、やっぱり正常な育ち方ではないわけで。そんな庭を見て悲しくなるくらいなら、しっかり薬剤を使おう、と春から月に一度噴霧を始めたところです。
回数的には足りないかも知れませんが、まずは続けてみます。



それを踏まえて、早速バラに今月の薬剤散布。父が使い古した使用期限切れの薬剤は処分して、新しいものを買い揃えました。展着剤のダインなんてどろっどろに固まっていたから、もうおさらば(笑)。勿体なくて使っていたけれど、サプロールもかなり変色しています。
今回はダコニール1000に殺虫剤のベニカを加えて噴霧しました。



薬が効くまで最低6時間、天気よなんとかもっておくれ!







プリムラ オーリキュラの株分けに挑戦


勤務しているHCの園芸売り場で、憧れのプリムラ オーリキュラと突然の出会いがあったのは2カ月前のことでした。結局3種類すべて連れ帰り、かわいい花を存分に楽しんだのでした。



プリムラ オーリキュラは、1600年代からヨーロッパの園芸愛好家によって盛んに栽培されてきた植物のひとつ。今でも品評会が行われていて、そのポップな花姿は人気があります。Instagramにはたくさんのファンが、それはそれはかわいい花をたくさんアップしてくれていて、見ているだけでほわぁ〜と幸せな気持ちに。ちなみに私はネット通販で植物を極力買わないことにしているので、これ以上の品種と出会うことはないかな。簡単に手に入りすぎて、感動がなくなるからです。



さて、日本では詳しい情報がないに等しいオーリキュラ。現在は中心の新芽が伸びてきて、脇芽もぐんぐん成長中。思ったよりたくましい。
株分けして増やすことは知っていますが、いつ株分けするのがベストなのか調べても分かりません。大抵の植物は、根を触るのは開花後が良い時期だから、今やったほうがいいかな、と考えました。ちょうど外は台風のように風が吹き荒れているから、室内で作業です。



3号の素焼き鉢とネームプレートを事前に準備。しかし後で後悔しました。素焼き鉢はもう少し大きい方が良かった…。



手始めに葉が大きめなダブルから。根元に芽が増えているので、これを分けて別の鉢に植え付けます。幾つに分けるかイメージして取り掛かります。



元気な根で安心しました。ヒメジョオン、ハルジオンみたいな根です。何十年も前の曲ですが、bumpのハルジオンは名曲です。
土は山野草の専用土がいいのでしょうが、今回は余っていた水捌けの良さそうな用土を使い回し。



名札をつけて完成。雨上がりで用土が水を吸っていたので、手が泥だらけで写真なんて撮れるはずもなく(笑)。



格闘の跡。株分けは用土が乾いている時にやりましょう。かなり手こずりました。



あと3つもある…







剪定バサミの新調、バラの挿し木



剪定ばさみを新調しました。なんだか半月前くらいから見当たらないの(笑)。どこかへ持って行くことはないので、きっと庭のどこかに置き忘れているのでしょう。



バラが散り、葉がワサワサと茂る中ではとても見つけられそうにありません。もう何十年も昔の、祖父の使い古したはさみでした。錆も出ていたしね、私のはさみを持つことにします。
新しいものは嬉しい。古いものを長く使うのが好きな私ですが、たまにはこうして新しいものを買って新たな風を吹き込むと、運が向くような気がします。
4年使ったメガネも先月新調したんですよ。それでも気持ちがだだ下がる日々ですが(苦笑)。おやつもいっぱい、チーズタルトやシュークリーム、生カヌレ、抹茶ホイップクリームパンにスコーン、ポタージュスナックやとんがりコーン、食べまくっています。



ワサワサの茂みの先には、絞りのバラ センチメンタルが1輪。



昨年、売れ残りを引き取ったホタルブクロ オクトパス。なるほどタコの足にそっくりです。



バラゾウムシに蕾を全滅させられたピエール ド ロンサール、美しく咲きました。よかった。



種蒔きした朝顔ですが、発芽に時間差があったようで、今になって蒔いたもの全部がかわいい双葉を広げました。もちろん追加で蒔いたものも。思ったより数が多くなってしまった…



このミサトは挿し木を戴いたもの。今年はこれを更に挿してみます。



バラの挿し木は久しぶりで、鹿沼土100%で挑戦するのは初めてです。うまくいくでしょうか?他にも数種の挿し木をするつもりでいて、先出のセンチメンタルもやりますよ。



何年経っても上に伸びない、ちびっ子のディスタント ドラムスも花を楽しんだらやります。



先日植え付けたスーパーチュニアも、切り落とした枝で挿し芽に挑戦中です。10日経過。







ガーデニアに癒しを求める


30℃を越えた真夏日。日除けのアドベンチャーハットにマスク、アームカバーの完全防備で売り場の植物に水を遣っていたら、女性のお客様から声を掛けられました。
「水遣り大変ですね、かわいそう〜。」

え、かわいそう?かわいそうって何に対して?暑い中作業する私のこと?それともぐったりしている植物のこと?
なんだかモヤモヤした一言でした。


5月の連休時に、お客様に理不尽に当たられてからというもの、精神的に調子がよくありません。お客様と話をすることが、あまり楽しくなくなってしまった…。かなりダメージを喰らったようです。
どうしても私は、人とのやり取りに影響を受けやすい。作業もはかどらないことが増えたし、とにかく肩こりが酷くて、ちょっと掃き掃除をしただけで肩がバキバキに固まる。体も重い、頭がぼうっとする…。もしかしたら過去の症状の再発?または更年期の症状なのかもしれないな、と思っています。




戴いた挿し木が大きくなったノヴァーリス。鉢植えにしていて、全高150cmになりました。強健ですが、花弁がやわらかいので傷みやすいのが難点。今回は数日前の嵐にやられました。




マダムアルディの最後の蕾。




ブラックベリーの花が咲き出しました。道の駅に買いに行くくらいブラックベリーが大好き。確か実が出回るのは7月過ぎですよね。今年は初収穫できるかな?


小さな楽しいことを少しずつ集める。
昨年から欲しかったクチナシの小さな苗木を買いました。2輪しか咲いていなくても、帰り道、私の小さな車の車内を幸せな香りでいっぱいにしてくれました。
昔、祖父がカラオケでよく歌っていた演歌、昭和のあの歌がふっ、とよぎって苦笑いです。あれは何だったんだろ?確か男性が歌っていたな「くちなしのぉ〜花にしてぇ〜 くちなしのぉ〜花と散るぅ〜」みたいな。幼少期の刷り込みは怖いです(笑)。
今ではガーデニアと横文字で呼ばれる、おしゃれな香木になりました。
あっ!また白い花を買っちゃった!(笑)



あまりにもよい香りなので、また車に乗せて、一緒に出勤しちゃいました。かなり病んでます。




心の余裕で、庭が美しく見える



花いっぱいで賑やかな庭。陽射しが暑い。
ビオラは種を採り、いつ片付けてもいい状態ですが、この左下に写る紫のパンジーだけがまだ採れずにいます。



大好きなペンステモン ハスカーレッド。半日陰に植えた親株よりも、株分けして日なたに植えたものの方が、当たり前だけれど断然元気です。あちこちに咲く親株、少し整理しようかな。



そして開いてきたラ フランス。私の庭作りは、誰も世話をせず放っておかれていたこの古いラ フランスをたくさん咲かせられないだろうか、というところから始まりました。バラに詳しい方ならご存知のとおり、バラの歴史に名を刻む、由緒正しきバラだということは後から知りました。名前さえ分からなかったのですから。
調べまくってラ フランスだと分かった時、とても申し訳ない気持ちになったものです。



コルデスのカフェ。花弁が少なく、決まった花型にはとらわれないラフな咲き方をします。シベが美しいのもポイント。



バッサリと剪定したその後のつるバラ 新雪。強健の言葉通り、病気知らずです。濃い葉色に白い花が気に入って植えました。白いバラ、といえば有名なアイスバーグがありますが、優しい雰囲気のアイスバーグではなく新雪にしたのは、日本で生まれたバラを育ててみたかったから、と、息子の名前の一文字が入っているから。



シャンテ ロゼ ミサトをゆっくり眺められるのも久しぶりです。半日陰の我が家では一季咲き扱い。




バレリーナも随分剪定しましたが、以前と変わらぬ花の数。


実はバレリーナを誘引していたDIYのフェンスが倒壊しちゃいまして(笑)。2月のことでした。柱にしていた木の杭が腐って折れてね、フェンス半分を撤去したのです。だから今は応急処置した状態で。冬には大きなトレリス仕立てにするつもりです。



今年は黒点病を秋まで抑えるのが目標。




今年も開花時期がぴったりなブラッシュ ノアゼットとクレマチス ミケリテ。


ブラッシュノアゼットの葉の裏には、やっぱり虫こぶが。見つけたらすぐ葉ごと切り取り処分しているのに、毎年見つけてしまうのです。



昨年の写真を見ていたら、同時期にはバラがかなり散っていました。暑さで1日しか花が持たないようなこともありましたね。今年は気温が低めだったり、曇りや雨で、バラをゆっくりと心穏やかに楽しむことができています。
バラゾウムシにやられた蕾は、新しい蕾を付け、これからが一番花。
それと消毒ね。やることをやって、心の余裕があるからかも知れません。







まだまだ咲くバラ、ペチュニアの植え付け



20個以上の蕾を付けたマダムアルディ、花のサイズは小さくなってきましたがまだまだ咲きます。花持ちは良い方かなぁ。3〜4日は持っています。



毎年種を採って咲かせているアグロステンマは別名ムギナデシコ。だからナデシコ好きなクロウリハムシに食べられてしまいます。優しい雰囲気の河原ナデシコも植えるのを控えています。ボロボロにされるのは目に見えているから…。



嬉しいことに、バラゾウムシにやられたピエールが再び蕾を上げてきました。山田ガーデンのバラの中でトリを務めるのは、このピエールになりそうです。
今年のバラの開花はゆっくりで、精神的にも穏やかに眺めていられます。


バラシーズンですが、次の季節の準備もしないと。すでにペチュニアを咲かせていますが、値下げした夏花のポットをまた少し買い足しました。


真ん中のPWのスーパーチュニアは、昨年に引き続き今年も選びました。細い茎がしっかりしていて好きなんです。小振りな花も好みです。
そして初めて買ったサントリーサフィニア。暑い夏は強い色がいいよね。左の小さい苗は大人ペチュニア ミスマーベラス



スーパーチュニアは単独で鉢植えに。



サフィニアは以前買っておいた白いペチュニアと紅白寄せ。こう見ると花弁のひらひら具合が全く違うんですね。



ミスマーベラスはユーフォルビアと。このユーフォルビアは、冬の間はビオラと寄せ植えにしていたもの。いつもの如く使い回します。ステキなペチュニアなので早く伸びてきて欲しい。



ラ フランス、間もなく開花です。



水挿しをしたクレマチス ミケリテの開花には丸2年かかりました。ガーデニングは本当に時間の掛かるものですね。









一般的な朝顔ってなんだ?


私の子供たちは大きくなった。金髪の専門学校生と自由を謳歌している通信高校生。2人は自由に、毎日を楽しく過ごしています。振り返れば、縛りがきつかったのは小学校時代だったかも知れない。そんなことを思い出した出来事がありました。


朝顔のことで聞きたいことがある、とお客様がお待ちです。」
園芸売り場から電話で呼ばれ行ってみると、若いお母さんと小学生の息子さんが、朝顔の種を何袋か持って、何やら話をしています。
「学校で朝顔の種を持ってくるように言われたのですが、一般的な朝顔が咲く種はどれですか?」
「一般的…?」
「私もよく分からないんですが、一般的な朝顔を持ってくるようにって。」
そのお母さんが持っているのは大輪咲きと書いてあります。たぶん、大輪咲きではかわいいラッパの姿にはならない。べろーんと萎れたように咲く姿が想像できます。
「こっちの白い縞模様が入っているのはどうですか?これは大輪咲きではないようですよ。」
「線が入っていると、皆と違っていてよくないかも知れないので…。」
これで分かりました。お母さんにとって一般的な朝顔は、どうやら無地の中輪咲きのようです。
中心から放射状に白いラインが入る朝顔は、一般的ではない。それはクラスの中で浮いてしまう花になるかも知れない、とお母さんは心配している…。


今は学校で種や苗を準備してくれることが少なくなっているようで、週末になると、学校に持参するための野菜苗を選びにくる親子連れの方がいらっしゃいます。好きな野菜を選ぶ自由があって、今の学校って随分変わったな、と感じる反面、これでいいんだろうか、うちの子だけみんなと違うものを選んではいないだろうか、そんな親御さんの不安が強くあるのも感じます。自由だけれど、自由じゃない。自由が怖いのかな。


一般的な朝顔。それはきっと、西洋朝顔琉球朝顔ではない朝顔。学校はそう言いたかったのではないでしょうか。ラインが入っていようが、水玉模様だろうが(?)そんなことは指定していないはず。ただ、一般的な朝顔という言葉だけでは、分からない人には分からない。
結局そのお母さんと息子さんは、白い縁どりの朝顔の種を買って帰って行きました。



今年は昨年とは違う朝顔の種を蒔きましたが、なんと芽を出したのは8ポットのうち2ポットだったという、発芽率は驚きの25%(笑)。余っていた種を再度蒔き直しました。


それがもし我が家だったら、どんな朝顔の種を選んだだろうか。
「わぁ、これなんかいいんじゃない?白い線が入っててかわいいじゃん!」
「え〜でも線が入っててもいいのかな…?」
「みんなと違う花が咲くから面白いんだよ。大丈夫、浴衣の柄にもなってる昔からある朝顔だから、心配することはないよ。」
「うん、じゃあこれにする!」
たぶんこんな流れになると思う。私が誘導している感はありますが、私は皆と同じじゃなきゃいけない、という考えはないの。日本朝顔なら良し。つまらないことは考えない。
まだまだ多様性が叫ばれ始めたばかりのこの国、目には見えない縛りが、皆の心の中にはあるんだな。







花はタグ通りに咲かない


シャクヤクの蕾が大きくなってきました。ポット苗を植え付けたばかりの昨年は、蕾が上がったと思ったら、膨らまずに黒くなって終わり。まだまだ花を咲かせるほど株が充実していなかったのでしょう。
380円の小さなポット苗ですもの、期待はしていませんでしたが、開花までは長い道のりになりそうだと思ったものです。


その後は気付いた時に有機入り化成肥料や鶏ふんを蒔いたりしてきました。


丸1年が経った今年は蕾も膨らみ、開花間近。
しかし、問題は色です。


2021年1月、玄関のたたきでじっと春を待っていたシャクヤクにはこんなタグが付いていました。品種名は書いてありませんでしたが、このタグを見てピンク色の花が咲くと思ってしまった私。




蕾は白。そうです、このタグは「シャクヤクだよ」ただそれを知らせるだけのタグで、色を保証するものではなかったんです。
白いつるバラに白いアジサイ、白いシャクヤク…。なんだか葬儀用の花を育てているような気すらしてきました。380円に目がくらんだ私のバカ。