山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

奥日光でボランティア〜外来植物の除草作業



昨日は山田ガーデンを留守にしていました。

朝早く家を出発して、着いた先は日光市世界遺産日光の社寺を通り過ぎた、さらに山の上。群馬県との県境に近い湖の畔。奥日光と呼ばれる所です。
なぜこんなに朝早くから車を駆って来たかと言うと、ボランティアに参加するため。
このボランティアの情報をなぜ知ることになったのか、実は私も覚えていない…ネットで何かを検索していて辿り着き、参加を決めるには時間は掛かりませんでした。



奥日光は自然に手を入れずそのまま残している国立自然公園に観光業を組み合わせている場所です。
菖蒲ヶ浜スキー場跡地。この奥日光には外来植物オオハンゴンソウが1960年頃から増え、在来種を脅かしているといいます。種がこぼれて発芽してしまうから、ずっと除草し続けるしかないのです。
それが今回のボランティア、というわけ。




ルドベキアみたいな黄色い花が咲くオオハンゴンソウ。それもそのはず、私達が喜んで庭に植えているのは、この園芸品種。どれがオオハンゴンソウかといいますと…



足元のほとんど全部!



このスキー場跡地は植林も並行して進め、ヒヨドリバナ(フジバカマの仲間)が自然に咲き広がるまでに。旅をする蝶のアサギマダラもやって来るようになりましたが、まだまだオオハンゴンソウの除草が必要なのだそうです。



シカが多いので、食べられてしまう樹木はネットで保護されています。足元にはシバみたいな草がびっしり。この中に生えるオオハンゴンソウを鎌でひとつひとつ掘り出します。



株が大きくなってくると、シダ植物みたいに根塊ができるみたい。この塊まで掘り出さないとまた生えてきてしまいます。時間の掛かる作業。




そしてコツを掴んで気持ちが乗ってきた頃に終わってしまい、ちょっと消化不良。まだまだ取り残しもあったしね。
企業で参加されている方、地元の高校生、ご夫婦、遠方からの参加者の皆さんお疲れさまでした。この方達の影の努力が美しい奥日光を作ってくれていたこと、初めて知りました。




山の天気は変わりやすい。早めに切り上げた理由は雨を心配してのこと。さすが地元の方は雲を熟知しています。


特定の植物を除草するには薬は使えません。根まで掘らなきゃいけないから、人の手で除草するしか方法がないのです。
小さな庭と、広大な国立公園。手を入れて美しさを維持するのはどちらも同じこと。でも同じだけど同じじゃない何かがある…
うまくまとまらない答えは、また今度書くことにします。