山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

植物を大きく育てるために必要なのは、肥料なんかじゃなかった


9年間、植物を育てることに夢中だった庭は、半日陰と呼ばれる環境でした。
午前中は陽が当たるけれども、午後には日陰になる。だから強すぎる陽射しから葉を守ることもできたし、水遣りだって毎日することもなかった(夏以外は)。



ギボウシの葉を日焼けさせることなく保つには最高の場所だったわけで、ギボウシコレクションにいつでも路線変更できるほどでした。


逆に、太陽が大好きな花にとっては可哀想で、日照不足から蕾を少ししか付けなかったし、全体的に徒長してぐねぐねと地を這ってしまったり、ひっそりと姿を消してしまうものもたくさんありました。
わあっ、と花を咲かせた華やかな庭にはならないため、強い光が苦手な山野草と呼ばれるジャンルの植物を、徐々に庭に増やしてゆきました。





築古の終の棲家は、高台だったところに惹かれました。樹木1本生えていない、ただただ1日中陽当たりのよい土地。空が近く感じられて、気持ちのよい風が吹き抜けます。
そんな場所へ初夏に植えた植物たちの現在は…




めちゃくちゃデカくなった。
植え付け時は膝丈ちょい上だったカンナ バンコックが、私の背丈ほどになりました。
今年はお預けだと思っていた花も咲きました。




開墾中の殺風景な庭に花があるといいかな、と思って植えた100円ジニアが、びっくりするくらいこんもりとしています。こんなに大きくなったジニアを初めて見た…



挿し木のユーフォルビア ブラックバードは、がっしりと大きく、カッコよくなりました。



植えたてはこんな感じでした。7月頭のことです。
この3種類は特に夏が大好き、太陽大好きな植物たちですが、半日陰の庭での姿しか見たことがなかった植物たちが、太陽の光をいっぱいに浴びると、こんなにも大きく育つのかと驚いています。


そう、植物を大きく逞しく育てるのは、肥料なんかじゃなく太陽の光だったのです。
薄々は気付いていたけれど、それをはっきりと理解しました。
暑くてたまらなかった猛暑の2カ月で。