こんな鉢が玄関先にあることがちょっとヤバい。少し前まではあり得なかったことだ。
確実にガーデニングに対する気持ちが下降している。
近いうちに引越しするんだから、という気持ちがどこかにあって、今の庭を大切にしなくなった。とにかく暑くて、仕事が休みの日はずっとエアコンの効いた部屋に引きこもっていた。一歩も外に出たくなかった。水遣りだけはなんとか続けていた。水遣りしかできない夏だった。
いろいろと書類が揃ったので、耐震適合証明書を出してもらえるかの審査に入る、と不動産屋さんから連絡をもらい1週間が経ったけれど、その後の返事がない。
暑すぎる夏とサクサク進まない住宅購入、その間の家族のストレスに心底疲れてしまった。もう広い庭なんかいらないと心から思っている。
夕方に水遣りをしなきゃ、と庭に出た。何もかもカラカラだった。2日間水遣りをしなかったので当たり前か。
庭の奥に進むと、なんだろう、何だか臭う。臭いのだ。うんち?それとも野生動物の死体があるのかと嫌なことを想像したが、特に何もない。
何だろうか?と思いながら、何気なく背の高い植物を手で払い除けた。
あっ。
これだぁ。
蝶を呼ぶハーブだということで植えたタンジー。背丈150cm超え。只今花盛り。これが臭いのもとだった。
蝶を呼ぶのは本当。写真を撮っている間も、タンジーの周りをアゲハが飛んでいた。
明るい色とこの臭いが蝶を惹きつけるんだろうな。しかしこんなに臭いとは…(苦笑)
半日陰の我が家では日照不足で、茎がニョロニョロと曲がって伸びてしまっている。きっと陽当たりの良いところなら、真っ直ぐに育つんだろう。
こんなに臭いなら処分してしまう方がいいのだろうけれど、風通しの良い庭なら気にならないかも知れない。陽当たり抜群の庭なら真っ直ぐシャキッと育ってくれるかも知れない。
どう生かすか、の工夫ばかり考えてしまう。
やっぱり植物が好きだ。早く終の棲家を手に入れたい。